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「遮水壁」で汚染水増加 問題解決のめど立たず
1月19日 5時39分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160119/k10010376871000.html
東京電力福島第一原子力発電所では、汚染された地下水を海に流れ出す手前でせき止める「遮水壁」の完成によってかえって汚染水が増える新たな課題に直面していて、現在も問題解決のめどは立っていません。
福島第一原発では去年10月、護岸沿いに「遮水壁」と呼ばれる鋼鉄の壁を設けて汚染された地下水が海に流れ出るのを抑えていて、せき止めた地下水の多くは放射性物質を取り除いたうえで海に流す計画でした。ところが、放射性物質の濃度が想定以上に高いことなどから大半を処理できずに建屋の中に流していて、結果的に汚染水の増加に拍車がかかり新たな課題となっています。
建屋に入れた地下水の量は先月は1日当たりおよそ400トンだったのが、今月13日の時点ではおよそ200トンとなっていて、東京電力は降水量が少なかった影響が大きいと説明しています。
地下水の汚染源としては、原発事故の直後に土壌に流れ出した汚染水がどこかにたまっていることが考えられるとして濃度の監視を続けていますが、本来の対策が実施できるめどは立っていません。
東京電力は「根本的には放射性物質の濃度が下がるのを待つしかないが、上流側でくみ上げる地下水の量を増やすなどの対策とあわせてできるだけ早く事態を改善したい」と話しています。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160119/k10010376871000.html
東京電力福島第一原子力発電所では、汚染された地下水を海に流れ出す手前でせき止める「遮水壁」の完成によってかえって汚染水が増える新たな課題に直面していて、現在も問題解決のめどは立っていません。
福島第一原発では去年10月、護岸沿いに「遮水壁」と呼ばれる鋼鉄の壁を設けて汚染された地下水が海に流れ出るのを抑えていて、せき止めた地下水の多くは放射性物質を取り除いたうえで海に流す計画でした。ところが、放射性物質の濃度が想定以上に高いことなどから大半を処理できずに建屋の中に流していて、結果的に汚染水の増加に拍車がかかり新たな課題となっています。
建屋に入れた地下水の量は先月は1日当たりおよそ400トンだったのが、今月13日の時点ではおよそ200トンとなっていて、東京電力は降水量が少なかった影響が大きいと説明しています。
地下水の汚染源としては、原発事故の直後に土壌に流れ出した汚染水がどこかにたまっていることが考えられるとして濃度の監視を続けていますが、本来の対策が実施できるめどは立っていません。
東京電力は「根本的には放射性物質の濃度が下がるのを待つしかないが、上流側でくみ上げる地下水の量を増やすなどの対策とあわせてできるだけ早く事態を改善したい」と話しています。
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