伊方原発の廃炉のために

2006年から「伊方原発のプルサーマル問題」として続けてきましたが、伊方原発の廃炉のために、に15年に改名しました。

やはり4年間のブランクは大きい!川内原発の復水器配管損傷トラブル

2015-08-27 07:14:24 | 原発についての紹介

 21日にトラブルが分かり、再稼働のための定格出力を出す試験にまで進めていません、川内原発1号機ですがやはり4年間のブランクは大きいようです。

抗議の声明を転載。


2015824

九州電力株式会社

社長 瓜生 道明様

川内原発1号機を直ちに停止し、復水器トラブルの原因を徹底究明せよ! その結果を住民に説明せよ!

 川内原発1号機の「黒煙問題」を住民に説明せよ!

            ストップ再稼働! 3.11鹿児島集会実行委員会

                  【共同代表】橋爪健郎、荒川譲、井上従昭、井上森雄、税所孝樹、

宍道紀代美、下馬場学、鳥原良子、橋口孝久、松薗孝夫

  【事務局】向原祥隆 〒892-0873 鹿児島市下田町292-1

電話099-248-5455FAX 099-248-5457

 

川内原発1号機で820日午後219分、復水器の2次冷却水で塩分濃度が上昇したことを示す警報が鳴動するトラブルがあった。

九州電力がトラブル翌日に公表した報道資料によると、「復水器内に微量の海水が混入しているものと推定され」るという。復水器内の細管が破損して、亀裂または穴が開いており、細管を循環している海水が漏出したということだ。いったいどこの細管が、何によって破損したのか。破損個所は1個所だけなのか。なぜ再稼働前の検査では発見できなかったのか。トラブルの深刻度は本当に「レベル2」なのか、より深刻な兆候はないのか。1号機は運転開始以来、既に32年目の「老朽化」の域に入っている。復水器からの海水漏出トラブルは川内原発では初めてのことだとしても、その老朽化と関係はないのか。さまざまな疑問が湧く。

九州電力は先の報道資料で「入念な点検を実施する」とも表明している。そうであるならば、九州電力は直ちに1号機を停止し、徹底的な調査・点検を行うべきだ。原子炉停止は作業員の安全確保の上でも必須の要件である。私たちはそのことを強く求める。原発運転優先ではなく、安全最優先こそが九州電力のとるべき姿勢である。

 原因究明に至ったなら、直ちに住民に説明せよ。九州電力はこの間、電力利用者である住民への誠実な説明をしようとしてこなかった。「フェース・ツー・フェース」という言葉を用いながら、一部有力者や九州電力に都合のよい人々を選別して情報提供をし、こっそりと事を運ぼうとしてきたのではないのか。甚だしい住民軽視であり、とんでもないことだ。そのような姿勢は、電力自由化を目前にしたいま、早急に改められなければならない。

 今回のトラブルが原子力規制委員会、鹿児島県、薩摩川内市に報告されたのは、21日午前9時すぎであり、警報が鳴動してから、なんと19時間も後のことだった。トラブルを小さく見せようとする姑息なやり方ではないのか。私たちが感じる不安、不信を真剣に受け止めることを強く求める。

 1号機再稼動後の816日午前10時半ごろ、黒っぽい煙が1号機周辺から噴出しているのを多くの住民が目撃した。再稼働直後で住民の不安が極めて強い時期だっただけに「何か事故でも起きたのではないか」という情報は瞬く間に拡大した。住民は直接九州電力や規制委員会に問い合わせをしたが、九州電力からは公式な説明はなされなかった。問い合わせに十分回答する体制もとられていなかった。

 このような事態が発生した場合、九州電力は直ちに住民説明を行うべきである。住民の不安、疑問に一つ一つ丁寧に応えることをしないのであれば、九州電力に対する不信は固定化されるであろう。いまからでも遅くはない。「黒煙問題」について、きちんと説明することを求める。

  原発は、万が一の深刻な事故を起こすなら、周辺住民の人格権が蹂躙されるだけでなく、地球規模の環境汚染すらもたらされる。そのような原発を運転する九州電力には、一般の企業より高度の社会的責任が求められるし、説明責任を果たさなければならない。以下要請する。

一、九州電力は、直ちに川内原発1号機を停止し、復水器トラブルの原因を徹底究明せよ。

一、九州電力は、復水器トラブルの原因と対策について住民説明会を開催せよ。

一、九州電力は、816日の川内原発1号機「黒煙問題」について、住民説明会を開け。

以上


 ということで、九電鹿児島支社への申し入れ、質疑のやり取りがあったとのこと。
このあと、東京でも、緊急に政府交渉が行われています。メールより


 
みなさまへ(拡散希望)

 再稼働した川内原発1号機の復水器の2次冷却水に海水が混入した件が
報道されています。九電は、原子炉を止めずに、この復水器の細管約
13,000本を検査し、損傷している細管に栓をして出力を上昇させるとし
ていますが、塩分の影響を考えてもまず止めるべきです。振動計の件で
も直ちに止めるべきです。

この件につき、原子炉の停止を求める緊急署名が取り組まれています。
すでに3千人以上の方に署名をいただきました。まだの方は至急お願い
します。
http://www.foejapan.org/energy/action/150822.html

緊急ですが、明日、第一次集約分の署名の提出行動を兼ねた政府(規制
庁)と市民との緊急交渉を行うことになりました。鹿児島からも駆けつ
けます!

どなたでもご参加いただけますが、急な設定のため部屋が狭く、通行証
が限られています。関係者分を除くと20枚程度の配布となります。な
くなり次第、配布は終了させていただきますので、その点ご承知おきく
ださい。よろしくお願いいたします。

◆川内原発1号炉の停止を求める署名提出・政府交渉
◆8月26日(水)12:00~14:15
◆参議院議員会館B106(定員36名)
  通行証配布   11:30~ロビーにて
  事前集会    12:00~12:45
  署名提出・交渉 12:45~14:15
◆主催:川内原発30キロ圏住民ネットワーク/反原発・かごしまネッ
ト/玄海 原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会/グリー
ン・アクション/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 /原子力
規制を監視する市民の会/国際環境NGO FoE Japan
◆問合せ:署名について090-6142-1807(満田)政府交渉について
090-816-7155(阪上)

****************************

質問事項
◆川内原発1号炉・復水器伝熱管からの海水流入について
1.損傷した伝熱管は特定されたか。
2.材質は何か。原因は何か。交換の必要があったのか。
3.過去の損傷履歴、交換履歴を明らかにされたい。
4.海水流入による二次系への影響についてどのように評価したのか。
5.起動前の検査で発見できなかったのはなぜか。
6.高経年化の影響はないのか。
7.止栓はどのように行うのか。
8.まだ運転期間ではなく定期検査中であり、二次系への影響や作業員
の安全確保、原因究明や交換の対応を考えても、直ちに原子炉を止める
べきではないか。
◆川内原発1号炉で8月7日に冷却材ポンプ軸振動計が異常値を示した
件について
1.コネクタ部が原因ということだが、具体的な劣化・損傷の状態はど
うなっていたのか。
2.問題の振動計の耐用年数は何年か
3.異常を示した1台だけを交換したが、残り2台についても直ちに止
めて調査し交換すべきではないか
◆高経年化対策実施ガイドについて
1.8月4日のやりとりの際に、高経年化対策実施ガイドは必ずしも守
らなくてもよい趣旨の発言があったが、そのような見解か。どうして守
らなくてもよいのか。


 

 この件、類似事例としては、伊方3号機の復水器海水混入、という同じ話が過去にあるようです。

今回のものが全く同じかどうかは判りませんが、参考まで。

復水器の海水の漏えいについて(3号機)
http://www.ensc.jp/pc/user/HOUDOU/h20/t201110/t2011104.pdf

 


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