ねこやまいけふくろう

日々の暮らしで、気になったこと

乾電池チェッカーBT-168D

2021-09-15 22:11:31 | DIY

BT-168Dという乾電池チェッカー。アマゾンでは200円ちょっとで売られていたこともあったようです。秋月で420円で買ったのですが、使い便利が悪く全く使わなかったので、いつ買ったかも覚えていません。

乾電池のチェックは、単3と単4の電池ケースに放電抵抗をつないだものをテスターで測っていました。電池ケースは接触抵抗を少なくするために、リン青銅板を使ったバネ接点にしているため、電池を抜き差しするのに力が必要で次第に使わなくなり、テスターで直接チェックするだけになっていました。
BT-168Dという乾電池チェッカーは電池を挟むだけでデジタル表示してくれるので便利なのですが、電池を挟む部分を下に向けないと表示が天地逆になります。
ゆるく挟んでいると電池が抜け落ちてあらぬ方向に転がっていきます。
電池を挟む部分を上にすると、オレンジの部分の抑えの方を左手で右に押すようになり、力の入れ方が不自然で、なおかつ表示が天地逆になるので、なんとも使い勝手が今ひとつでした。
写真のように横に置いて電池を挟めば安定するのですが、接点が電池に届きません。


プラスとマイナスの接点にリン青銅板をはんだ付けして接点を延長しました。電池を挟む長さが単一電池ギリギなので、あまり厚い板をはんだ付けすると、電池が挟めなくなります。0.3mm厚のリン青銅板をはんだ付けするとギリギリ大丈夫でした。


チェッカーを台の上に置いて横にして電池を挟んでも単4できちんと測定できます。


次に測定負荷が殆ど無いようなので、押しボタンを押したときだけ負荷かけた状態を図れるようにします。13Ωを並列にして6.5Ωにしました。実測6.4Ωでした。1.5Vの電池で約230mA、1.2Vで190mAの負荷になります。


無負荷で図って1.57Vの単3乾電池で、負荷ボタンを押すと1.4Vまで下がります。ちなみでテスターで無負荷の状態で測って1.54Vでした。テスターとチェッカーの無負荷の状態の誤差は0.03Vでした。


プレクストークDR1の修理

2021-09-14 02:06:12 | DIY

修理を依頼されたのは2008年3月製造されたplextalk-DR1です。DAISYの音訳で10年以上使われてきたものです。


一番使う「再生・停止」「録音・一時停止」のボタンが機能しなくなったとのことです。(赤丸で囲ったところ)
以前にplextalk-PTN1(再生専用機)を修理しましたが、その時と同じシリコンラバーのスイッチの導電ゴムの劣化が考えられます。
分解します。基板の裏側です。この反対側にスイッチ一体型のシリコンラバーがあります。
機能しないスイッチの導電ゴムの導通を、導通テスターであたってみます。導通テスターは抵抗値が低いと高い音、抵抗値が高いと低い音がします。
案の定「ブーッ」という低い音しかしません。特に問題がない他のキーの導電ゴムでは「ピーッ」という高い音がします。この抵抗値では導通がないと判断しているのでしょう。
予備の導通ゴムパッドを貼り付けます。導通ゴムを使ったスイッチは一体型でシリコンラバーでできていて、両面テープではいずれ剥がれてしまいます。パンク修理用のゴム糊でもくっつきません。
そこで使うのがセメダインスーパーXです。薄く塗って指で押さえてそっと離し、そのまま一日置くと接着力はそこそこになります。接着強度はカッターの刃の先で起こして無理やり剥がすと剥がれますが、通常の使い方では大丈夫な感じです。
組み立てて電源を入れると「再生・停止」ボタンが押された状態になっています。
もう一度バラして、シリコンラバーのスイッチを点検すると「再生・停止」ボタンのまわりの一部が切れています。ボタンを押して離したときに、まわり全体のゴムの弾力でもとに戻って、基板の金メッキされたランドから導電ゴムが離れるようになるのが、切れ目ができて弾力が弱くなっているので、いわば垂れ下がった状態になっているようです。
さらに、貼り付けた導電ゴムパッドは0.3〜0.5mmの厚さがあるので、なおさらでしょう。
金メッキされたランドの周りに0.5mm厚の板ゴムをスイッチの形に切り抜いて、両面テープで貼り付けます。柔らかい生ゴムを切り抜くのは型があれば簡単ですが、手作業では難儀しました。


組み立てて今度はOKでした。


PTR2(プレクストーク)の再修理

2021-09-02 20:12:17 | DIY

8月はじめに修理したPTR2(プレクストーク)でしたが、依頼された方に送ったところ、15分位でエラーになると連絡が来ました。

申し訳ないが送り返していただいて調べてみました。お送りする前にDAISY図書で再生テストを行っていたのでまさかと思ったのですが、テスト内容はDAISYのスロットイン・スロットアウトと短時間の再生テストでした。

帰ってきたPTR2でDAISYを再生するとたしかに言われたとおりでした。DVD-RWを手持ちのトレー式のものに変えてテストすると4時間のDAISYは最後まで再生できました。オークションで入手したDVD-RWに問題があることがはっきりしました。

PTR2から取り外したDVD-RWをWindows10のパソコンにつないで、2時間のmp4ビデオを再生すると最後までエラーなく終了しました。

しかし次に同じパソコンにインストールしてあるamisを使ってDAISYを再生すると15分位でエラーで止まってしまいました。このDAISYはPTN1のプレクストークで全く問題なく4時間最後まで再生できたものです。

もともとパソコンについているDVD-RWではこのDAISYはamisで最後まで再生できます。

????。少しでも読み取りエラーが発生するドライブではDAISYの長時間再生は難しいということみたいです。

エラーの出るDVD-RWを分解してレンズをイソプロピルアルコールで拭き、直同機構などに潤滑油を綿棒で塗る修理をしてみました。組み立ててテストすると最初は、再生時間が伸びましたが、2時間位でエラーが出ます。何回か再生を繰り返しているうちに、DAISYを認識しなくなりました。

プラスチックレンズにイソプロピルアルコールはよくないことがわかりました。レンズの清掃はしないほうがよいようです。

こうなったら新品の9mm厚のスロットインDVD-RWを手に入れるしかありません。国内ではamazonで安くても6000円以上します。送料もかかります。

aliexpressで2300円送料なしを見つけて注文しました。配送まで以外に早く2週間となっています。

9月2日に予定通り到着しました。型番はもともとついていたpanasoniのものと全く同じものでした。

バラックで組み立て、再生すると4時間のDAISYを最後まで再生できました。

DAISYはIndexファイルにしたがって、ミリ秒単位で音声データを、指定された音声ファイルの該当部分から読み込んで、連続した音声として再生します。吹き込んだ音声の一部をあとで修正したときは、その部分の音声は別ファイルになります。DAISYの中を見るとわかりますが、音声ファイルは順番に並んでいますが、再生順序はそのとおりではありません。音楽CDとは全く違います。ひと続きの音声データファイルではありません。

想像するに読み込みエラーがあってリトライを繰り返して、再生が間に合わないときはエラーになるのかもしれません。パソコンのCDプレーヤーやvideoプレーヤーはパソコンとアプリのバッファーや、音楽CDがシーケンシャルファイルなので、先読みで少々の読み取りエラーがあっても連続して途切れることなく再生できるのかもしれません。このあたり詳しい方がおられれば教えてください。

ということでPTR2(プレクストーク)は再修理で蘇りましたが、修理を依頼された方には、手持ちのPTN1を安価でお譲りして、PTR2は手元に残ることになりました。オークションで入手したDVD-RWの経費は無駄になりましたが、良い勉強ができたと思っています。

オークションで入手した中古のDVD-RWは最初のテストでは、パソコンで普通に使うには全く問題がなく、DVD-Rの焼き込みも正常にできていたことを述べておきます。

 


東芝Z2000テレビリモコンの修理

2021-09-02 12:28:10 | DIY

テレビのリモコンの電源スイッチが強く押さないと言うことをきかなくなった。何しろテレビは2006年9月発売のZ2000。買ったのは2008年のころ。かれこれ13年使っている。リモコンがそろそろ寿命を迎えてもおかしくない。その前にテレビが寿命を迎えるかもしれないが、とりあえず新しいリモコンを用意しておななければと、同じ型番「CT-90261」を探すと中古でも2万円近くしている。
10年以上前のものだから仕方がないので、一旦は中国製の汎用リモコンを考えたが不安は拭えないので、いろいろ調べてみた。最近のToshiba製のTVについているリモコンも使えそうだが、チャンネルボタンが1セットしかない。
「CT-90261」は地上波とBS・CS用とチャンネルボタンが2セットあり、これは結構便利に使ってる。更に調べると「Z3500」用のリモコン「CT-90286」がほとんど同じに使えるということがわかった。流石に新品は高いが中古ならAmazonに1000円ちょっとでみつかった。製造年月が新しいので中古を購入することにした。
3日位で届いて、全く同じに使えることがわかったので、今まで使っていたリモコンを修理することにした。
リモコンの下側に下にスライドする蓋があり、取り外すとネジが2つ見つかる。下にスライドしただけでは見えないので取り外す以外にない。あとはパキパキとリモコンの上下を分離していく。


リモコンの下側はケースだけで、基板は上のボタンにネジ止めされているので3つのネジを外す。


基板の裏にボタンが並んでいる。導電ゴムのボタンスイッチかと思ったら、導電ゴムを金属の円盤型のバネでスイッチする仕様だ。


電源ボタンは基板のボタン面から見て一番右上なので、基板一面にはられている保護フィルムを端から持ち上げると、電源ボタンのスイッチの円盤型の金属も保護フィルムに張り付いて剥がれて、下の導電ゴムがむき出しになる。


円盤型の金属を保護フィルムに貼り付けたまま裏返しになっているので、導電ゴムの部分と、導電ゴムに当たる金属の円盤の裏側をイソプロピルアルコールをつけた綿棒でゴシゴシこする。
綿棒の擦れた部分が黒くなるのは、導電ゴムの粉が出ているからだと思う。この粉末が通電を邪魔してるようだ。


とりあえず明確に不調なスイッチはここだけなので、金属の円盤を保護フィルムごと元に戻して、リモコンをもとのとおりに組み立てる。
テレビの電源を入れてみると、電源ボタンを軽く抑えただけで元通りの感触で電源が入るようになった。