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今日の一貫

読書三昧

小堺『社長の車はなぜベンツの4ドアか?』フォレスト、
IHジョーンズの『五つ星ホテルの24時間』ソニーマガジン

これ以外に、この4日間で読んだ本。
猪瀬『持続可能なニッポン』ダイヤモンド社、
猪瀬『ゼロ成長の富国論』文藝春秋、
高瀬淳一『不利益分配社会』ちくま新書。
関岡英之『拒否できない日本』文春新書、
井沢元彦『そして中国の崩壊がはじまる』飛鳥新社、
小林よしのり『新ゴーマニズム、、15,中流絶滅』小学館,
まちフォ『協同で地域づくりを変える・つなぐ・生かす』ぎょうせい,
そして読みかけが岩井克人『資本主義から市民主義へ』新書館

猪瀬本は、農業の起業について書いてるので買ったモノ。全体像を見ないまま、ミクロな視点でバラ色の将来を描いている。二宮尊徳の分度を持ってきたり、ま考えてるセンスは悪くはない。二宮尊徳の考えは、単に人口減少社会に対応するだけではなく、そうした中で、の社会計画の有り様、近隣との関係の有り様が重要な思想で、ある種、不景気に生まれたロータリー運動とあい通じるところがある。猪瀬はそこまでは書いてない。二宮と農業を結びつけたこの本、もっと売れていいが、実際あまり受け入れていないないようだ。残念ではあるが、猪瀬が書いたからかも。彼の性格と尊徳さんの思想とは合わない。

これと相通ずるのが、高瀬淳一『不利益分配社会』ちくま新書。この本は良書だと思う。私は縮小産業の農業では、不利益平等分配が行われ、活力を失ったとあちこちで書きまくったが、しかし、実際にこれからの社会は、増税、社会負担等、すべからく不利益を誰が担うかを考えなければならない社会。そこに政治の出番がある。著者は、これからは「不利益をだれかに押しつけなければならない」社会だとまでいっている。それを政治はどう判断するのかが、課題になる。これまでのように、利益を誰かに還元する利益誘導政治をやっても、政治家は票にならない、かといって、不利益をどう処理するかを間違えると、それも票にならない。出したメッセージを市民が理解した政治家だけが、不利益分配社会のリーダーになりうる。

くれぐれも、皆に平等に配分ということのないように。もし平等に配分するなら、行政が配分するのではなく、消費税のように市場原理を使って配分すべきだろう。
個人と政治の新しい関係、と高橋は言うが、良書である。

関岡、小林本は、アメリカの『年次改革要望書』について、
「日米構造協議」というタイトルは誤訳だと小林がいっている。「構造障壁へのアメリカイニシアティブによる改革」が正解と言うが、、はたして、、、。
「年次改革要望書」の正式名称も、実は「日米規制改革および競争政策イニシアティブにもとづく日本国政府への米国政府要望書」というだが、イニシアティブの訳を間違えてるのではないだろうか?
他方、関岡の本は確かに最近じわじわとみんなに読まれるようになっている。
小泉首相は、年次要望書を忠実に実行しているだけとの批判がある。
ただ、この年次要望書には、農業の改革は書かれていない。

そうか、、、それで分かった、小泉さんが農政改革に興味ない理由が、、、、

中国本は、この本は、中国の体制的危機の根元に農業問題があるととらえているのが特徴。また公害問題や民主主義など先進国入りするには課題が多いことを語っている。
ただ、この本、中華思想と共産主義が、一部のエリート主義と波長が合い、それを助長させる元にすらなっており、そうした体制はやがては崩壊すると主張するところに主眼があるよう。

この本ほどペスミスティックな見方でなくても、たしかに中国の農業問題は、もしかすると大変な状況なのかもしれない。何らかの打つ手が必要か?
鳥インフルエンザにしても、公害、海洋汚染、黄砂や酸性雨にしても、犠牲になるのは我が日本なのだ。ここはやはり技術協力ではないか。
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