今日の一貫

豊田通商が、農業参入するというが、

トヨタ系の豊通食料が農業参入するという。
来年(09年6月)から、宮城県栗原市で農業生産法人を設立し、パプリカ生産にいそしむという。
5年後に年間100億円の野菜果実生産をめざすという。
ところで、豊通食料という会社、知らなかった。豊田通商の子会社というが、生鮮は扱っているのだろうか?
グレインがメインという感じがするが、、
ただ、国内でこうした流通系の企業が農業に参入するのは、農業のある種の可能性を拡大するかも知れない。





8月8日
豊田通商のプレスリリース

国内農業生産事業への参入
豊田通商株式会社(所在地 名古屋市、社長 清水順三)の連結子会社で ある豊通食料株式会社(所在地 東京都千代田区、社長 兵頭誠)は、農業 生産事業へ参入することとし、宮城県栗原市で地元農家と共同でパプリカを 生産する農業生産法人「株式会社ベジ・ドリーム栗原」(所在地 宮城県栗原 市 代表 富田啓明)を設立いたしました。
平成19年9月に農林水産省が発表した「食料自給率向上のための集中重点 事項の取組について」にて、野菜の生産拡大が挙げられておりますが、その 方針に沿って“新鮮・美味しい”“安心・安全”“地域社会振興・地域社会貢献” を目的に国内野菜生産事業に着手するものです。

当社グループが国内農業生産事業参画の最初の作物としてパプリカを選ん だ理由は、
①栽培環境(温度・湿度・溶液濃度のコントロール)の整備に工業的な設備投 資が必要となり、当社としての事業ノウハウが活かしやすい作物であること
②パプリカの国内市場は2万5000トンですが、栽培には多大な初期投資と栽培技術が必要なため、国内生産は僅かであることより、当社グループが生産 に参画しても国内での無用な競合無く、自給率向上に寄与できること
③宮城県の気候と自治体として地産化を進める要望に合致していること
が挙げられます。

今後は、国産のより安心・安全な食品を確保することを目指し、改めて日本 を重点投資地域として捉えております。他の作物についても技術力のある国 内の生産者と提携し、付加価値の高い商品の生産・確保を目指し、将来的に は年間100億円の野菜・果実生産を目指しております。
2008年8月8日
本件の問合せ先
豊田通商株式会社 広報・IR室(名古屋) 小西・六浦 Tel:052(584)5011
広報・IR室(東京) 小林・下陸 Tel:03(5288)2081


豊田通商、国内で農業参入。2008/08/09, 日本経済新聞 朝刊, 11ページ, , 228文字
 豊田通商は八日、国内で農業生産事業に参入すると発表した。宮城県に地元農家と共同で新会社を設立、二〇〇九年初めにも野菜の生産を始める。消費者の「食の安全」に対する意識の高まりを背景に、品質管理を徹底した国産農産物の需要が高まると判断。五年後をメドに年間売上高で百億円の事業に育てる。
 国内で大手商社が農業生産に参入するのは初めてという。農業生産法人「ベジ・ドリーム栗原」(宮城県栗原市)をこのほど設立。八月中に増資を実施し、豊田通商が四九・五%を出資する。



宮城でパプリカ生産、豊田通商が農業参入、来夏から出荷。2008/08/09, 日本経済新聞 地方経済面 (東北A), 2ページ, , 418文字
 トヨタグループの豊田通商子会社の豊通食料(東京・千代田、兵頭誠社長)は宮城県栗原市でパプリカの生産に乗り出す。すでに農業生産法人「ベジ・ドリーム栗原」(栗原市)を七月に設立しており、二〇〇九年六月から出荷を始める。施設整備などの事業費は二億二千万円で、当初は年間百四十トン程度を生産する計画だ。
 八千平方メートルの土地を取得し、七千平方メートルの栽培施設を設ける。十月に着工し、苗を植える来春までの完成を目指す。
 ベジ・ドリームには、豊通食料から二人と、地元農家などから五人が参画する。このほかにも地元からの臨時雇用を見込んでいる。
 パプリカ栽培については、青果物販売大手のドール(東京・千代田)も一〇年から宮城県で生産を始める。県によると「栗原市は夏は冷涼で積雪も少なく、水質もパプリカ栽培に適している」(農産園芸環境課)。将来は国内産のパプリカ流通量の三割程度が県内産となる見通しで、宮城県が国内有数のパプリカ生産地になりそうだ。
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