別に大衆迎合政治をしろというのではないが、日本社会は、談合、集団対応型の政治から、ネットワーク型の個人が大事にされる社会に転換してきた。
ここで心配なのがコミュニティや家族やといった人間の基本的な集団の希薄さが増加すること。しかしこれは個人を大切にするという個人主義的な主張をすれば、当然におきてくることだろう。
人々は、自分の気に入った人間関係を築けばいいと私は思っている。その限りでの組織や会社との関係を築けばいいのではないか。となると、多くの人が合意し、気があってというのは、希有な存在となる。気心の知れた人間は、何度か赤提灯で飲んで、肝胆相照らして、初めて、みたいなところがある。そういった人は、そう多くはないはず。となると、そうした原理に基づく人の組織も、そう大きくはならないはずだ。また一人一人は単一の組織だけに所属するというのも気持ち悪くなる。複数の多様な組織に属することになるのではないか。
そんな風に組織への所属の仕方が変われば、組織の長の有り様も当然に変わってきてしかるべきだろう。
自民党の総裁がどの様な人になるかはこうした組織の変化を充分に認識している人がなるべきだろう。
長になりたいと思った人が出れるのが一番。派閥や、党の考えが優先するよりいいだろう。はしごをはずしたり、権謀術数にたけているリーダーはふるい落とされるし、ビジョンに欠けるリーダーも、当然箸にもかからないだろう。
リーダーには、それなりの準備や覚悟も必要だし、見識も必要。明るさももっともっと必要。小泉さんは、明るさや覚悟があった。また時代を読む感覚や、時代を突き破る力もあった。時代を読めないリーダーは最悪、リーダーの資質はない。
危惧するのは、自民党でも、民主党でもいいが、社会での秩序を維持しながら、もっと自由に行動できる社会を築くことが、私の理想だが、そのリーダには誰がなってもいいが、くれぐれも時代を逆行させようなリーダーは選んで欲しくはない。
長になって化ける人もいるだろうが、しかしこれまでの主張の仕方や人間性を見てればおおよその見当がつく。
次のリーダーは時代とある人だろう。
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