うれしい記事だ。
農協、特に中央会は様々な現実や可能性を否定してきた。
90年前後は、米の農家販売を否定、
同時期、直売所を否定、、.
また企業参入に関しても否定し続けている。
しかしいまや、農協自ら否定したはずの、コメ農協販売に打って出ているし農協直営の直売所も多数出現している。
いままた企業参入を否定から肯定へ転換しようとしている。
2012年2月14日の農協の機関誌に企業の農業参入礼賛の記事が載った。
農業が市場に取り込まれることが心配だと言い放ったのは、駒口盛さんというウルグアイラウンドの頃の元全中米対策本部長。
マーケティングは消費者を惑わす悪いものと主張したのは駒口会長下の宮城県農協中央会の佐藤農政部次長。
社会常識からも外れたもので、いまや農協ですらこんなことを言う人は少ない(まだいるから驚きだが)。
当時、市場の発見、顧客の発見こそが農業の発展には重要とする私の意見と対立した。
しかし、農業はその後私の見解の通りに動いてきた。
農協も反対派なのにいつの間にか賛成派に転じた。
そして今また、自らの主張とは裏腹に企業参入肯定派に変わろうとしている。
しかも企業参入を加速させるのだという。
それはそれで良いのだが、きちんと反省して、様々に迷惑をかけた人々に弁明してから次のステップに移ればいいのにと思うのだが、、
企業参入といっても、作業委託だから、企業参入ではないなどといいわけをするのだろうか?
みんなが良くなる農村の仕組みを早く作りたいものだ。
そのためには間違った考えは早く改め、謙虚に農業振興に邁進するしかない。
(以下農協の企業参入礼賛の記事)
重量野菜収穫・出荷 企業委託が好評 高齢化産地に活力/契約取引で手取り確保2012/02/14 日本農業新聞 1ページ
JA岡山は、収穫・出荷調製作業を企業に委託する取り組みを始めた。生産者の労力不足を補うのが狙いだ。JA全農おかやまと連携し販売先と固定価格での契約取引を行い、作業労賃を差し引いても生産者の手取りを確保できるようにしている。第1弾として今シーズンはハクサイで取り入れた。今後も労力の負担が大きい重量野菜に導入し、高齢化が進む産地の生産基盤の維持・強化に結び付ける。
JA管内では、生産者の高齢化に伴って労力不足が課題になっていた。特に重量野菜は収穫・出荷調製作業がきつい。シーズン中に収穫が終わらなかったり、経営規模を縮小したりする生産者も出てきた。
収穫・出荷調製の委託は全農おかやまが今年度、野菜産地のJAに提案。(1)企業に農産物の収穫から集荷場までの運搬を任せる(2)その農産物を、契約した加工メーカーなどに全農おかやまを通して固定価格で販売する(3)価格は、収穫作業の人件費などの経費を引いても生産者が黒字になることを念頭に事前に決める――という仕組みだ。
JAは産地維持につながると判断。ハクサイ産地の瀬戸内市牛窓町では、希望する農家の畑計2.2ヘクタールに導入した。委託先は岡山市中央卸売市場の配送業者・間口マテリアルハンドリング。昨年12月から6人が作業に当たる。1箱(15キロ)分の一連の作業に労賃210円を支払う。
作業員の一人、竹原和昭さん(44)は「農作業は素人だが、商品価値を下げないよう気を配っている。少しでも農家の役に立つことができればうれしい」と話す。
ハクサイは、兵庫県の漬物業者や県内スーパーなどに契約販売する。加工用の大玉や小売り用の中玉への仕分けなど、売り先が求める荷造りも委託作業に含まれる。指定のリース式出荷箱を一部で使い、資材コストを抑制。農家の手取りを少しでも増やすためだ。
20アールを委託した岡崎幸男さん(74)は「腰を痛めていて妻との作業では限界があり、規模縮小を考えていた。委託できることは大変ありがたい。空いた時間に春野菜の準備もでき、有意義に過ごせた」と評価する。
利用者に好評のため、JAは6月のジャガイモ掘り取りの委託を決め、品目を増やすことも検討。東部第4営農経済センターの山本到センター長は「省力化と手取り確保を両立できる有効な手段だ。生産縮小を食い止め、ブランドを守っていきたい」と話す。
全農おかやまは、企業への作業委託を県内9JA全てに普及させることを目標に掲げる。今年度は岡山、まにわ、岡山西の3JAが計5.5ヘクタールで利用。来年度は5JAが15ヘクタール程度でキャベツやジャガイモ、白ネギなどでの利用を計画する。
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東北活性研 山田
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