「仮面ライダーディケイド」は、平成ライダー10周年を記念して作られた作品です。
他の作品世界を(紹介がてら)旅をする、というものです。いわば平成ライダーナビ
だといいんですが!!
とんでもないっすよ、ノーノー。
それならもっと「正義の味方らしい!」って路線もあったと思うんですが
このディケイド、最初っから「真逆」で描かれます。
仮面ライダーとは、「あなたしかこの世界を救える人はいないの」であり
待ち望まれたヒーローであるはずです。
<平成ライダー放浪記>
門矢士 かどやつかさ
彼はなんと
「あなたは世界の破壊者だし、誰も必要としないの」
なんですよ!びっくり。
今までの仮面ライダーの世界を旅することになる士。
でもまあ、そこはですね…役者さんの問題もあるんか?
佐藤健や水嶋ヒロも!!でなく(たまに瀬戸くんとか椿くんとか出ないわけではないぞ)
パラレル世界、概論です。
士の口癖「だいたいわかった」は概論だから。
うん、だいたいわかるからよし!程度でいいと思います。
マニアックな「本編では〜」の解説は本編の世界でやれと
世界は二次創作も含めて多々あるんです、で納得です。
士が出入りして、拠点にしてるのは「光写真館」というとこなんですが(喫茶店ではないのがミソですw)
彼は何枚撮っても、きちんとした写真を撮れない。ピンボケしてたりダブってたり。
ふと先日、20世紀初頭の美術と写真についてを見てましたら
「見たままを写し出すのは人間ではない。それは機械だからできること」
とありました。
時に尊大、態度とプライドはやたらでかい士。
もしかしたら、その世界を全て考えずに受け入れられたら、人は世界に対して違和感など感じないかもしれない。
士は士だから。それは自分を失っているんではなくて、むしろ逆なんではないですかね。
<ディケイドというダダイズム>
士のめぐる世界には、それぞれその世界の仮面ライダーという正義と、悪と、理がある。
でも、その世界自体はディケイドの居場所ではありません。
ゆえにそこに文脈として流れる「物語」がなく
時に、先輩ライダーが乗り物やカードになったり…
つまり、どの世界にも定住しない、ということは
どの世界も「カード」「アイテム」「情報」でしかないわけです。
文脈を断ち、すべてを単語にしてランダムに組み替える、そんな詩作方法をやったのは
ダダの詩人トリスタン・ツァラ。
ダダはすべてを破壊し、創造するとも。
新しい世界を築くには、既存の文脈(世界)を壊す必要があり
でもその「世界」とは、創作の上ではすべてアイテムやデータに過ぎないのでは?
第一次大戦前に流行った考え方です。
余談ですがフリーで広告やってると、士のような状況になることあります。
「すごい我が社」を書いた資料が送られてくる。「だいたいわかった」で助ける
けど、その会社が自分の帰属先ではないです。戻しが遅れた理由が社内でのすったもんだであっても
「そうか」しかないです。同時に、「部外者」感ハンパないし。
<無常を超えて行こう>
しかし、劇場版「完結編」まで見て、こんな風に書かれてます。
すれ違ったこと、通り過ぎたこと
その全てが無駄ではないのだと。
「行く川の流れは絶えずして」
鴨長明の方丈記とか
アポリネールの「月日は流れ私は残る」
どっかに、そんなダダな無常観を持った作品ではあると思います。
確かに、出会ってもいつか別れ、生まれてもいつか死に
人はみんな通り過ぎるものかもしれませんが
それでも大事なものを「残しておきたい」と思うでしょう。
完結編で、夏海は士を写真に撮った。辛いから思い出さないのでなく
写真を見るのはリアルにそばにいた「人」を、物質やデータでなく「それ以上のリアル」として
そばで感じたいからです。
もちろん、それを思う人もいつかは消える存在ではあるでしょう
しかし、実際には、社会だの国の形だの、地理上の何かや建造物でなく
築かれた関係性こそが「居場所」なのかもしれません。
誰とも馴れ合わないのかと思ったら
本気で殴り合いながら海東とお友達になってしまった。
そういう関係もまた関係なのね。
ヒロインの夏海ちゃんは、珍しく可憐系かと思ったら
「仮面ライダーキバーラ」に変身w よかった通常だ。
<パラレルも元ネタも隣の世界も楽しもう>
しかし、全編暗いってんじゃないです
まあ、本当に「電王」には救われる。
モモタロスが
「暗い〜? クライはクライでもクライマックスだよ!」
て言ってくれそう。
幸太郎も良太郎もナオミもオーナーもコハナも
ちゃんと、あの「電王」の世界ですよ!
良太郎は佐藤健君からあのイケメン溝口琢矢君のちっさい頃になってますが
ちゃんと理由あるから嬉しい。
あとは「剣」の世界、こっちの剣崎が可愛い。BOARD社でかい。
カブトは噂のおばあちゃん登場w
それと、「仮面ライダーではないヒーロー」がいる世界として
シンケンジャーのシンケンレッド松坂桃李
劇場版ではキバの瀬戸康史、ライダーマンとしてガクト、
仮面ライダーWの桐山漣と菅田将暉と
ゲスト超豪華、てんこ盛りでやばいです!
何この時期〜豊作だったんかいね?
さて、「ディケイド」でいつも士のそばにいたのがもう一人
クウガのユウスケです。
姓が違うんでパラレル。
では次回、そのユウスケの元ネタ
五代雄介のいる初代平成ライダー、クウガの世界に行ってみることにします。
他の作品世界を(紹介がてら)旅をする、というものです。いわば平成ライダーナビ
だといいんですが!!
とんでもないっすよ、ノーノー。
それならもっと「正義の味方らしい!」って路線もあったと思うんですが
このディケイド、最初っから「真逆」で描かれます。
仮面ライダーとは、「あなたしかこの世界を救える人はいないの」であり
待ち望まれたヒーローであるはずです。
<平成ライダー放浪記>
門矢士 かどやつかさ
彼はなんと
「あなたは世界の破壊者だし、誰も必要としないの」
なんですよ!びっくり。
今までの仮面ライダーの世界を旅することになる士。
でもまあ、そこはですね…役者さんの問題もあるんか?
佐藤健や水嶋ヒロも!!でなく(たまに瀬戸くんとか椿くんとか出ないわけではないぞ)
パラレル世界、概論です。
士の口癖「だいたいわかった」は概論だから。
うん、だいたいわかるからよし!程度でいいと思います。
マニアックな「本編では〜」の解説は本編の世界でやれと
世界は二次創作も含めて多々あるんです、で納得です。
士が出入りして、拠点にしてるのは「光写真館」というとこなんですが(喫茶店ではないのがミソですw)
彼は何枚撮っても、きちんとした写真を撮れない。ピンボケしてたりダブってたり。
ふと先日、20世紀初頭の美術と写真についてを見てましたら
「見たままを写し出すのは人間ではない。それは機械だからできること」
とありました。
時に尊大、態度とプライドはやたらでかい士。
もしかしたら、その世界を全て考えずに受け入れられたら、人は世界に対して違和感など感じないかもしれない。
士は士だから。それは自分を失っているんではなくて、むしろ逆なんではないですかね。
<ディケイドというダダイズム>
士のめぐる世界には、それぞれその世界の仮面ライダーという正義と、悪と、理がある。
でも、その世界自体はディケイドの居場所ではありません。
ゆえにそこに文脈として流れる「物語」がなく
時に、先輩ライダーが乗り物やカードになったり…
つまり、どの世界にも定住しない、ということは
どの世界も「カード」「アイテム」「情報」でしかないわけです。
文脈を断ち、すべてを単語にしてランダムに組み替える、そんな詩作方法をやったのは
ダダの詩人トリスタン・ツァラ。
ダダはすべてを破壊し、創造するとも。
新しい世界を築くには、既存の文脈(世界)を壊す必要があり
でもその「世界」とは、創作の上ではすべてアイテムやデータに過ぎないのでは?
第一次大戦前に流行った考え方です。
余談ですがフリーで広告やってると、士のような状況になることあります。
「すごい我が社」を書いた資料が送られてくる。「だいたいわかった」で助ける
けど、その会社が自分の帰属先ではないです。戻しが遅れた理由が社内でのすったもんだであっても
「そうか」しかないです。同時に、「部外者」感ハンパないし。
<無常を超えて行こう>
しかし、劇場版「完結編」まで見て、こんな風に書かれてます。
すれ違ったこと、通り過ぎたこと
その全てが無駄ではないのだと。
「行く川の流れは絶えずして」
鴨長明の方丈記とか
アポリネールの「月日は流れ私は残る」
どっかに、そんなダダな無常観を持った作品ではあると思います。
確かに、出会ってもいつか別れ、生まれてもいつか死に
人はみんな通り過ぎるものかもしれませんが
それでも大事なものを「残しておきたい」と思うでしょう。
完結編で、夏海は士を写真に撮った。辛いから思い出さないのでなく
写真を見るのはリアルにそばにいた「人」を、物質やデータでなく「それ以上のリアル」として
そばで感じたいからです。
もちろん、それを思う人もいつかは消える存在ではあるでしょう
しかし、実際には、社会だの国の形だの、地理上の何かや建造物でなく
築かれた関係性こそが「居場所」なのかもしれません。
誰とも馴れ合わないのかと思ったら
本気で殴り合いながら海東とお友達になってしまった。
そういう関係もまた関係なのね。
ヒロインの夏海ちゃんは、珍しく可憐系かと思ったら
「仮面ライダーキバーラ」に変身w よかった通常だ。
<パラレルも元ネタも隣の世界も楽しもう>
しかし、全編暗いってんじゃないです
まあ、本当に「電王」には救われる。
モモタロスが
「暗い〜? クライはクライでもクライマックスだよ!」
て言ってくれそう。
幸太郎も良太郎もナオミもオーナーもコハナも
ちゃんと、あの「電王」の世界ですよ!
良太郎は佐藤健君からあのイケメン溝口琢矢君のちっさい頃になってますが
ちゃんと理由あるから嬉しい。
あとは「剣」の世界、こっちの剣崎が可愛い。BOARD社でかい。
カブトは噂のおばあちゃん登場w
それと、「仮面ライダーではないヒーロー」がいる世界として
シンケンジャーのシンケンレッド松坂桃李
劇場版ではキバの瀬戸康史、ライダーマンとしてガクト、
仮面ライダーWの桐山漣と菅田将暉と
ゲスト超豪華、てんこ盛りでやばいです!
何この時期〜豊作だったんかいね?
さて、「ディケイド」でいつも士のそばにいたのがもう一人
クウガのユウスケです。
姓が違うんでパラレル。
では次回、そのユウスケの元ネタ
五代雄介のいる初代平成ライダー、クウガの世界に行ってみることにします。