ハニカム薔薇ノ神殿

西南戦争の現地記者の歴史漫画を描いてます。歴史、美術史、ゲーム、特撮、同人誌の話他

デジタル線の0.05の話

2025年03月04日 | がんばれデジタル侍
5/4スパコミと6/1のコミティアに申し込みしました。
5/25の大阪の関西コミティアに新刊が間に合うのか
間に合いそうなら申し込むけどなあ、というあたりです。



さて、本日はデジタル作画の話。
CLIP  STUDIO PAINT の話です。

アナログで原稿を描いていた時は
さほど気にしなかったというか
例えば、Gペンや丸ペンなら、「このくらいの線なら印刷の出るかな」
と言うのを、勘でやってました。
これは何度か印刷に出さないと、わからなかったです。
ですので何度も「髪の毛の細い線が真っ白に」を経験してきました。

そのうち筆記具が良くなり、ロットリングやマーカーやら
線の太さを数字で書いてあるという時代に突入しましたが。

しかしまだ紙に描いているうちは、紙のサイズは一定でありました。
拡大表示なんかできませんでした。


デジタル作画に移行して最も厄介なのは、
アナログで把握していた「勘」が使えなくなったことです。
紙、ステージはどこまでも拡大できるようになりました。
1ピクセルまで。

その原稿が72dpiの小さなバナー用なのか
それとも600dpiで作成するB4原稿なのか?
(いやそもそもアナログに72dpiなんて存在しませんもの)
それによって太さは変わるし
印刷に出すという目的がない、Webだけだとか
カラー原稿なら気にしなくていいのかもしれません。


0.1以下の線は印刷では出ない…

とはわかっていても、PC画面では
表示されてしまうんだなこれが。
「オフセット印刷モード」てのがあったらいいのに!


ここに0.04てブラシサイズがありますが


画面上では結構くっきり出ます…
曲者すぎますよ。

しかもこれが
「印刷所によっては出る」(実は中には上手いことやってくれる印刷所もある)
「グレースケールだと出る」
など結構対応がまちまちです。

まあ、しかし紙媒体への印刷というのは「出てほしくなかったものほど出る」
と思っておいたがいいです。
幽霊と同じです。出ていらんのほど出るんですな。


デジタルで描いた原稿は
画面で拡大できるが故に、意識していないと
出づらい線の太さを選んでしまうだとか
あと、印刷したときはトーンが1ランク薄く見えるとかあります。

その辺はまた、再びデジタルで作画して印刷を繰り返さないと
自分で納得いくまで、厳しいのかもしれません。

それはフォントの大きさも同じで
CSPで作画して写植した本、
実寸でネームをやっていないと
文字がやたら小さくなったりします。


そんなわけなので
「8ポ以下は気を付ける」だとか
「0.1の線は気を付ける」だとか
全て数値化とその数値を自分で把握する、
これにまた時間をかけなきゃいけない。
流石に慣れてきましたが、忙しい時の原稿だと
ついやらかしてしまってます。
意識できてないと雑になるのはアナログもデジタルも同様なのですね。


しかしこれも
時代とツールが変わればまた、になるんでしょうねえ…むむむ。
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