いむれ内科クリニック

愛知県豊橋市のクリニック
内科・感染症内科・呼吸器内科・アレルギー科

感染性胃腸炎流行中

2012-12-09 19:32:35 | 診療

こんにちは、「いむれ内科クリニック」の院長の山本景三です。吐いたり下痢をしたりして来院される患者さんが増えています。この病気を「感染性胃腸炎」と言います。国立感染症研究所が発行している感染症週報「IDWR」でも注目すべき感染症として取り上げられています。大方はノロウイルスやロタウイルスなどのいろいろなウイルスによる感染症です。嘔吐や下痢の他に発熱することもありますが、あまり高熱にはならないことが多いと思います。

感染性胃腸炎を起こすウイルスには特効薬はありません。抗菌薬は効果がないばかりか病状を悪化させることもあります。下痢止めの薬も通常は使用しません。吐き気止めや整腸剤などの対症療法のお薬をお出ししますので、水分を補給して脱水状態にならないよう注意してください。

また吐物や便にウイルスが含まれており感染源になります。吐物が飛び散るようなことがあればしっかり拭き取り、拭き取ったぞうきんなどはビニール袋にいれて口を縛っておきましょう。吐いた後や排便の後には水と石けんで20秒以上かけて手を洗いましょう。


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