ＰＫという名のドラマ

FIFA World Cup　アフリカ大会もいよいよ大詰めに！！

予選リーグが終了し、決勝トーナメントが開催中。
日本代表は開催前には、参加するだけかとささやかれた中、
vs カメルーン戦：1 - 0
vs オランダ戦　：0 - 1
vs デンマーク戦：3 - 1
と２勝１敗で見事Ｅグループ2位で、予選リーグを
突破した！
この状況で、日本中がWorld Cupに釘付けとなった。

先日、決勝トーナメント1回戦で
「日本 vs パラグアイ」戦が行われた。
前後半 0-0 のまま勝負がつかず延長戦へ！

延長戦前半、後半各15分でも決着がつかず、
今大会初のＰＫ戦で決着をつける。

深夜にもかかわらず、日本国民も釘付けになったＰＫ戦。

日本代表の駒野がPKを外した！
この結果、日本は決勝トーナメントの1回戦で姿を消した。
結果、ベスト16

しかし、このPKを凌ぐPKという新しいドラマが待っていた。
スポーツとは、まさに筋書きのないドラマ。

準々決勝で ブラジルがオランダに 1-2 で敗れたニュースが
流れる中、準々決勝第２試合
「ウルグアイ vs ガーナ」戦

両チームシュートが中々決まらない状況で前半戦終了間際の
ロスタイム2分、ガーナ　スレイ ムンタリ(MF)のシュートが
決まり、1 - 0 とガーナリードで前半を終了した。

後半10分、ウルグアイ ディエゴ フォルラン(FW) の
フリーキックが決まり、 1 - 1。
このまま、両チーム共 追加点が取れず、延長戦へ！

延長前半終了時点でも 1 - 1 の同点。
延長後半もこのまま終了！　かと思われたロスタイム。
ガーナが右サイドのフリーキックからこぼれたボールを
スティーブン アッピアー(MF)が左足でシュート。
ディフェンダーが弾いたボールをドミニク アディヤー(FW)が
ヘッドでゴールへ！！

完全に枠を捉えゴールラインを超えようとしたボールを
ウルグアイ ルイス スアレス(FW) が捨て身のブロック！！

この捨て身のブロックは決してサッカーでは行われない
バレーボールの両手ブロック！！
スアレスのハンドによりゴールラインは割らなかった為、
ゴールにはならなかった。
但し、捨て身のハンドとなり、一発レッドカードの退場！
ガーナにPKが与えられた！！

時間がないため、このプレーで決まる。
キッカーは今大会PKで２得点を挙げているアサモア ギャン(FW)
ベスト4へ向け放たれたシュートは、ゴールバー上部に当たりPKを
外した。
この瞬間延長戦も終了 1 - 1 のまま、PK戦へと突入した。

ウルグアイが先にPKを蹴る。
まず、ウルグアイの選手がPKを決めた！
次にガーナ。ガーナの最初の選手は、先程PKを外した
アサモア ギャン(FW)
このプレッシャーがかかる中、右上部枠ギリギリに決めた。

ウルグアイ　○　○　○　×　○
ガーナ　　　○　○　×　×

PK 4 -2 でウルグアイが40年ぶり準決勝進出を決めた。

簡単な話、ガーナのFW アサモア ギャンが延長戦のPK を
決めて入ればそこでガーナは勝ったゲーム。

日本代表も駒野のPK失敗で敗れたが、このガーナ
アサモア ギャン(FW) の失敗に比べると、まだ軽く
感じてしまうのは私だけだろうか？

FIFA World Cup でのPKといえば、イタリア代表の
ロベルト・バッジオであろう。
彼の名言の一部をご紹介！
「PKを外すことができるのは、
　PKを蹴る勇気を持った者だけだ」
「PKを決めても誰も覚えていないが、
　外したら誰もが忘れない」