西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

減築と住み替え、Simplidancy

2006-01-03 | 住まい・建築と庭
今日の『朝日』の「再生新生」で、人口縮小に伴うシナリオが書いてあり参考になった。〈5階建てマンションの4、5階を切り取り、3階建てにする。並んだ3棟のうち真ん中を壊し、緑地にする。ポツンと残された家屋を移築し、一帯を森にかえす〉国土技術政策総合研究所(旧・建設省建築研究所)の長谷川 洋主任研究官は「放っておけばスラム化する。孤立した老人の介護で行政コストも増す。取り壊して地域を守ることも選択肢の一つだ」と言う。長谷川さんは、知り合いで大阪の出身だが、福井大学の玉置伸吾さん(故人)の研究室の助手をしていて一緒に中国に行ったこともある。中々愉快な若者だと思っていたが、今はそういう大事なことをやっているのか、と思った。私も、戸建住宅地のうち遠隔地から空洞化するだろうと予測している。そうなら「計画的撤退」をして住み替え、場合によっては減築が必要だろう。町をコンパクトにし、Simplicityを追求すると共に空地を計画的に残し(緑地でよい)、Redundancy(余裕性)も高めて、いざという時(大地震時等)に備えたら良い。そういうのを私は「Simplidancy」と呼んでいる。

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