NHKラジオ「心の時代」で、郷土史家・岩田さやかさんの話(歴史家から学んだこと)を聞いた。名前から女性と思いきや、男性、漢字は難しく「月」三つ重ねるのだ、と言う。静岡県出身、沼津東高校出身、東北大学文学部国史学科卒(1954年?、私より10歳上)、教科書出版社を経て中央公論社で歴史書シリーズ等の編集に携わり、色々な歴史家と交流したお話だ。日本の歴史シリーズで「神話から歴史へ」を執筆した井上光貞さん(東大)等との付き合いだ。逸話も中々面白い、永田路子さん(作家)から聞かれた話で「作家とは、小説等を書いて稼いで、家を作る人、即ち作家だ」とのことだ。昔は、作品も作物と言っていた作家も多いとのことだ。何時ごろのことだろうか。高松塚古墳を発掘した橿原考古学研究所の末永雅雄さんを訪ねた時、お父さんの俳句集を頂いたようだ。末永さんのお宅は地元の名家で家産もあったのだが、末永さんがお母さんに「僕が考古学なんて金にもならず、かえって金を喰う学問に打ち込んで申し訳ない」と言ったらお母さんが「外部の財産は、またつくればよいが、内部の財産は、あなたの努力がないと出来ないのだから、それでよい」と言われ感涙した、とのことだ。明日は、中央公論社退職の後、静岡県での地方史(全体の日本史が「動脈」だとしたら、地方史は「静脈」と言われる、つまり中央の体制が出来ても地方がきちんと受け止めて送り返さないとシステムが完成しない、という意味か・・)研究のお話だ。
(ふと、「動脈産業、静脈産業」という言葉があったことを思い出した。)
(ふと、「動脈産業、静脈産業」という言葉があったことを思い出した。)
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