西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

家政学会へ行く楽しみ

2008-06-05 | 生活描写と読書・観劇等の文化
5月30日~6月1日まで第60回の日本家政学会が東京の日本女子大であったことは、前に書いている。

で、家政学会に行く楽しみをいくつか数えてみた。勿論、研究発表場に行って、発表をしたり(最近は自らしていない)、聞いたり、質問したり、議論したりする楽しみで、これはポスターセッション(ポスターによる発表)やフォーラムやシンポジュウムにも当てはまる。これを私は「フォーマル・ディスカッション(formal discussion)」の場といっている。恐らく出張旅費もこれに支払われるのだろう。

しかし、夜行われる飲み食いしての懇親会も楽しみである。年配の人で、これだけに来る人もいる。今回は2日目に有名な「椿山荘(ちんざんそう)」で行われた。久し振りに会う人や、異分野の人にも会えて面白い。昼間の議論を更にすることもできる。私は最近、「食分野」にも関心があり、食の人に色々質問した。この懇親会での議論を私は「インフォーマル・ディスカッション(informal discussion)」と言っている。昼よりinformativeかもしれませんよ。

以上は、他の学会でも言えることだが、家政学会のいいところは、1)こじんまりしていて知っている人が結構多い、2)(衣食住等)異分野が一堂に会している、3)女性が多い学会で女性の意見がたっぷり聞ける・・・。

他に家政学会独自の「展示会」がある。検査・分析機器の展示、関連図書の展示等があり、年に一度どういう機器が出たのか、どういう本が出版されたのか一目で分かる。今回は、いくつかのコーナーで引っかかり、本も三冊ほど買った。

ひっかかった一つは、包丁のコーナーで、様々な包丁があって、手にとってみれた。片刃包丁、両刃包丁というのを「誤解」しているのが分かった。日本の伝統包丁は片刃包丁である。出刃包丁、菜切り包丁、刺身包丁など皆そうである。
子供用の包丁もあって手にとってみると結構重い。切るための自重も考えているらしい。昔、金沢の実家には何種類かの包丁があって、研ぎ石もあったことも思い出した。最近の家庭の包丁事情はどうなっているのだろう、と考える時空だった。

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1 コメント

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Unknown (ゆっかん)
2008-06-06 11:30:26
先生、学会では御世話になりました!
先生の食知識の充実ぶりには、参りました~。
家政学会、分野の違う人が一堂に会するので、いろんなアイデアや刺激をもらってきました。

それと、先生の「わからなかったらすぐ聞く」姿勢を目の当たりにして、勉強になりました。
フォーシーズン椿山荘のインテリア担当のフランク・ニコルソン、東京のリッツカールトンもてがけているそうですね。
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