西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

日光東照宮の色彩や彫刻について

2011-11-05 | 歴史とのつながり、歴史の面白さ
テレビの「歴史秘話ヒストリア」で徳川家光が「改築」した日光東照宮についてやっていて興味深いものだった。

実は、明治以降にブルーノ・タウトが日本に来て、あちこち回って色々批評したのだが、その中で、「日光東照宮のきらびやかさ」よりも「桂離宮の清楚さ」を高く評価したために建築関係者でも、桂離宮を持ち上げる論調が強い。

もちろん、他の外人、例えばアーネスト・サトウ氏などは日光東照宮を激賞している。

私は、日光東照宮、桂離宮ともに素晴らしいと思う。まあ桂離宮は、伊勢神宮などの「無垢さ」とも通底しており、日本建築の一つの伝統を表しているとも言える。

しかし、一方、日本に珍しい「絢爛豪華」な日光東照宮が現れたのも事実であって、その原因、意味を深く考察すべき、と思う。

まあ西洋建築、特に石造建築では、外面にも内面にも物語性のある彫刻を多数配している。特に教会建築では、聖書の教えを文字(ラテン語)を十分解しない庶民のために分かりやすく示す彫刻群が「氾濫」しているとも言える。

同じように日光東照宮の彫刻も、家光が大名や庶民へ発したメッセージ(教え)なのであろう。きちんと理解していきたい。

同時に日光東照宮のそういう建築が、日本では「孤立」している意味も考えていきたい。

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2 コメント

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Unknown (you)
2011-11-05 21:48:09
今日は10月ではなくて、11月でした。
間違えてごめんなさい。
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Unknown (you)
2011-11-05 21:28:58
今日10/5小雨降る桂離宮を参観しました。小堀遠州による回遊式庭園、数寄屋茶室、雁行家屋と水墨画的景観でした。又先月は福山フィンランド協会20周年記念式典に招かれ、私の席の隣の紳士は松平様で、日光東照宮の責任役員・徳川記念財団評議員でした。因みに私は遅きに失した哀れなポスドクフリーです。年取って大学院進学はやめたほうが良いですよ!これ人生教訓です!
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