なんでもメモ★もの忘れ防止に特効薬はない

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2013-06-27 iso28000入門コースのメモ

2013年06月29日 | 読書・観劇・鑑賞メモ

ISO28000の解説(入門コース)を聞いてきました。(大雑把な理解ですから、誤解あればご容赦)

講師:東京海洋大学渡辺豊教授

この規格は、海上輸送のセキュリティ規格というもの。9.11以降に各国で基準が乱立していますが、それを統一運用できるようにしています。アルカイダがWTCにテロをかけましたが、パソコンに爆薬の材料を隠して日本から北米にコンテナ輸送する作戦があったとの記事がヘラルドトリビューンに掲載されたとのこと(2008-6-23)。コンテナ輸送がサプライチェーンの最重要点であることから搬出入港・中継港・航路に携わる事業体にとって、セキュリティは事業の存続を左右するものになっている。
北米ではC-TPAT、EUではAEOがあり、この基準によりセキュリティが確認されないコンテナは貿易港に入るには制限があるようだ。そのため海運会社は各国ごとの基準にあった手続きをしているのだが、ISO28000の認証を取得していれば、貿易港ごとに各国の基準をとる必要がないという。各基準で必要とされる要件定義書にはISO28000を参照と書いてある。これからの各国の基準は、このようにISOを活用するようになるだろう。
日本の企業でISO28000を取得しているのはまだ数社。世界の動きが見えてないからであり、国際競争で劣後するようになってから取得ラッシュが始まるのはいつものことだ。

当社の事業とは関係が大きくない規格だったが、国際規格を生かして事業を拡大している企業があることを知りました。ドバイに本社を置くDP-WORLD社はいち早くこの認証をとり、ロッテルダム港の新規開発用地取得の国際入札でシンガポール企業(未取得)よりも高額入札したが落札した。またカナダにも拠点をつくって北米の海運を集約しており、セキュリティをビジネスチャンスに生かした企業だという。この企業のコンセプトは、アクセスコントロールということですね。

これに比べると小さい話になってしまうが、JISもISO参照がフリーにする
ようオープン化すればガラパゴスJAPANから脱却できるマインドが醸成されるだろうなあ。

 

JETRO 「海上貨物のセキュリティー規則(10+2)ルール:米国」

http://www.jetro.go.jp/world/n_america/qa/01/04A-090902

JETRO 「物流セキュリティ規制に関する情報」

http://www.jetro.go.jp/world/n_america/us/security/

(一財)日本船舶技術研究協会「海事セキュリティセミナー」

http://www.jstra.jp/html/a04/a4b04/post-60.html

http://www.jstra.jp/images/standard/iso/kaiji_1_0209.pdf

(品川インターシティA 27階京都大学東京オフィスからの眺望)




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