九月大歌舞伎 - 三津五郎が病気療養のために配役が変更。
昼の部(午前11時開演、午後3時半すぎに終演)
一、元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿 /豊綱卿:橋之助、助右衛門:翫雀
二、男女道成寺(めおと・どうじょうじ) /白拍子桜子:橋之助、白拍子花子:孝太郎
三、天衣紛上野初花 河内山(くもにまごう・うえののはつはな) /宗俊:幸四郎、出雲守:翫雀
『元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿』は、忠臣蔵の中でも人気が高い、と解説にありましたが、素人の私にとっては初見。
吉良上野介を討とうとする大石内蔵助の腹の内を読み取ろうとする次期将軍候補の豊綱が、赤穂浪士の一人富森助右衛門から聞き出そうとするトーク劇。
助右衛門は、仇討をしたいのだが大石が茶屋遊びに興じており、真意が見えないと白を切り続ける。
豊綱は、赤穂浪士の仇討をさせてやりたいという真意があるが、これには太平に浸りすぎた武士に忠義を思い起こさせようとする狙いがある。
豊綱は、浅野家再興を将軍に上奏する考えがあるが、お家再興と仇討の両取りは武士として許されないものだと助右衛門を追い詰めていく。
・・・・。
当初の配役は、綱豊役が三津五郎、助右衛門役が橋之助だったが、橋之助、翫雀の配役もよかった。
『男女道成寺』は舞踊劇。
『河内山』は、幸四郎の悪ぶりを魅せる劇。2階席だったせいなのか、幸四郎の声がとても聴きづらかった。