犬小屋の中へ

M's FORMATの更新情報や
制作日誌、映画やイベントのコラム、
身もふたもない情報を提供します。

思い出の西幹道/東京国際映画祭

2007-10-30 20:54:17 | 映画
前回に引き続き、台風近づく大雨の中東京国際映画祭を観に行ってきました。
思い出の西幹道(仮題)
(HPより抜粋)
文化大革命の影がまだ色濃く残る1978年の中国。北部の小さな町を舞台に、少年ファントウの人生を変える鮮烈な記憶を、美しい冬の風景と共に繊細に描き出した秀作。ロウ・イエ監督の美術監督として知られるリー・チーシアン監督の長編2作目。

今回の劇場はスクリーンから遠く、また通常演劇の用途で使われている為かスクリーン自体が小さかったのが不満だったのですが、当時の北部の街の空気が伝わってくるような、良質な映画でした。主人公の青年達が住む街は決してきれいではないものの、とても絵画的に感じました。故意に演出したようなドラマ的な展開でないのもよかったですね。食卓に出て来た料理がなんかうまそうでした
また配役が良かったです。工場勤務をさぼってブラブラするうだつのあがらない兄ちゃんや、絵を描くのが好きな素朴な弟、母親役の人は演技経験がない方だというのにも驚きました。


監督は学生時代からこの映画を着想し、12年後の現在に完成にこぎ着けたそうです。当時の彼女にこの話のストーリーを語ったところ、涙を流して感動したとの事。それがこの映画の脚本家であり、共に来日された今の監督の奥さんでもあるそうです。なんとも感動的な話ですな。
またこの映画では非常に引きの画面で撮ったショットが頻繁にでてくるのですが、これは主人公でもある子供の目線、純粋な目線を表現しているとの事でした。またお兄さん役の人と恋仲になる女性役を演じた女優さんが今回のティーチインにも参加していたんですが、遠い座席からみても非常にきれいな方でした。映画の中では地味な風貌だったのでなおさらそう見えたのかもしれません。
1027思い出の西幹道_SATI141027思い出の西幹道_SATI14 posted by (C)tiff_photo_gallery
この作品はコンペディション部門に参加されていて、審査員特別賞に輝いたそうです。日本でも来年公開になるそうです。また観に行こうかなと思います。

また文化大革命近辺の中国を描いた作品といえば、こちらも素晴らしい映画です。
太陽の少年

IMAGICA

このアイテムの詳細を見る

この映画は当時劇場に観に行ったのですが、本当に胸に迫る、何度見てもいい映画なので、ぜひ一度でいいので見ていただければと思います

★追記★
08年6月14日より、ユーロスペースで新たに『1978年、冬。』というタイトルで公開が決まったようです。タイトルは思い出の..の方が良かったような気もしますが(1978と言われても、中国の1978年と日本のそれは違うので、ピンとこないような)、この機会にぜひ!

公式サイト

クリックしてくれて謝謝


「犬小屋の中へ」オフィシャルHP・M's FORMAT


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (平井)
2007-10-31 16:23:08
maっちゃんたら仕事忙しそうなのに、剣道も趣味の動画作りも映画鑑賞などもいろいろやってて、ほんと楽しそう。
そんなに忙しくない私なのに、映画も全然観てないや。。
なんだか煮詰まり気味なので、お薦めの「太陽の少年」つたやで探してみようかな。あるかな・・。
返信する
こんにちは (matsumo)
2007-11-01 15:05:52
いえいえ、そんな事ないんですよ。他の人に比べたら全然遊んでいないと思います。楽しいかどうかも微妙なとこで、無理にテンション高くしているような感じです。。ブログも最近ネタがないもんで、あれば日記変わりに書いてしまっているという形ですね。
太陽の少年、単館上映だったんでツタヤでも大規模なお店でないとないかもしれません。もしあったら是非見てみて下さい。
返信する
うん、キレイな女性~☆ (にと)
2007-11-03 23:57:26
へぇ~、また観に行こう、と思ったんですね。ってことは、そんなに良かったってことですか?だったら私も観に行ってみよっと♪
一緒に夢を紡いだ監督夫妻の話が映画化されたら感動するだろうな~♪ステキ
返信する
こんにちは (matsumo)
2007-11-04 13:59:53
そうですね、来年いつになるか解らないですが公開されるらしいです。ハリウッド映画的な王道な展開ではなくゆったりしているので好みが別れるかもしれませんがお時間があればぜひ。
返信する

コメントを投稿