悠久の歴史のなかで・・・

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一日の始まり「日界」

2025-02-16 12:58:57 | 日記
 なかなか眠れない夜。時計を見ると0時を過ぎて日付が変わっていました。でも、なぜ真夜中に日付が変わるのでしょうか?

 日界といいますが、一日の始まりの時刻をどの時点とするかは、歴史的、文化的なものがあります。そもそも日界と意識するようになったのは、15世紀に機械時計が発明され、ヨーロッパの都市などで広場などに大時計を設置し人々が時間を見られるようになってからと言われています。
 現代の世界で標準的に使われる日付と時刻では、正子(真夜中の0時)が日界です。これを常用時といいます。平均太陽の南中する正午を1日の中央とし、その半日前に当たる正子を0時と定め、これを日界(一日の起点・終点)としました。
 しかし、天文学ではクラウディオス・プトレマイオスの創始以来、日界を正午(昼の12時)とする「天文時」を使っていました。これは夜間観測中に日付が変わる不便を避けるためでした。しかし、紛らわしいので1925年1月1日以降は、天文学においても常用時が採用されました。
 一方、太陰暦では、一月(ひとつき)の始まりを日没時に見える新月が観測される時点としていたので、日界は必然的に日没時となっていました。イスラム暦やユダヤ暦、キリスト教の教会暦で用いられていました。例えばクリスマスの一日は、常用時での12月24日の日没時に始まり、常用時での12月25日の日没時に終わります。したがって、クリスマス・イブとは、「クリスマスの前日の夜」ではなく、正に「クリスマスの夜」なのですね。

 日界を超えないように、しっかり睡眠時間を確保することは大切です。




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