2月18日は「冥王星の日」です。1930年のこの日、アメリカの天文学者であるクライド・トンボーが太陽系第9惑星として「冥王星」を発見したことに由来しています。しかし、2006年に「惑星」の定義が定められ、現在、冥王星は「準惑星」に分類されています。
惑星発見について調べてみると、既に紀元前2000年代のバビロニアの天文学者には、水星と金星が内惑星、火星、木星、土星が外惑星であるということは知られていたようです。
その後、ずいぶん長く5惑星とされてきましたが、17世紀、コペルニクスの地動説が受け入れられるようになって、地球もようやく惑星のグループに入りました。1781年、イギリスのハーシェルは自作の望遠鏡で夜空をながめるうちに土星の外側をまわる天王星を偶然発見しました。また、1864年にフランスのルベリエとイギリスのアダムスにより、海王星が発見されました。そして、1930年冥王星が発見されたのです。
冥王星は、約250年かけて太陽のまわりを回りますが、発見後、わずか3分の1を移動する前に惑星のグループから外されてしまったということになります。
ちなみに、ニコラウス・コペルニクス(1473-1543)は、ポーランド出身の天文学者です。晩年に『天球の回転について』を著し、当時優位だった天動説を覆す地動説を唱えました。「コペルニクス的転回」という言葉がありますが、今の世の中でも既存の物事を根本的に転換させる視点で考えてみることも必要ですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます