悠久の歴史のなかで・・・

gooブログを書きはじめて1か月になりました。いつも読んでいただき、ありがとうございます。

富士山の測量

2025-02-19 12:47:17 | 日記
 日本最高峰である富士山の標高を再測量したら、実は5cm高かったとのこと。国土地理院が人工衛星を活用した新しい方法で富士山の基準点を調べると、従来より5cm高い3775.56mだったことがわかりました。なお、標高としては四捨五入してメートル単位で表すため3776mのままです。国土地理院によると、山の測量には地点間の高低差を活用する水準測量が明治時代から使われていますが、時間がかかり、その間に地殻変動によるずれが生じてしまうため、最新方法での再測量を進めているとのことです。

 富士山の測量といえば、1803年、江戸後期の測量家 伊能忠敬(1745-1818)が、富士山周辺の各地から三角法により測定しています。各地の測定地点からの測定値は箱根3088m、三島3911m、沼津3919m、吉原3660mであったそうです。
 伊能忠敬についてはご承知のとおり。56歳の1800年から1816年まで、17年をかけて日本全国を測量、73歳で死去しましたが、その後弟子たちが遺志を受け継いで1821年に「大日本沿海輿地全図」を完成させました。「伊能図」とも呼ばれていますが、大図は214枚、中図は8枚、小図は3枚で測量範囲をカバーしているそうです。日本で初めての実測による日本地図です。

 富士山は「比べられない唯一無比の高峰」ということから「不二」、「不尽」や「福慈」とも呼ばれていました。その雄大で美しい姿は、過去も現在も多くの人々を魅了し続けていますね。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿