悠久の歴史のなかで・・・

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重さの基本単位「グラム」

2025-02-11 09:40:14 | 日記
 重さの単位についての歴史を調べてみても、とても興味深いものです。
 18世紀末、フランスにおいてメートル法が導入され、「グラム」という新しい単位が制定されました。グラムは「純粋な水1立方センチメートルの重さ」を基準としました。昨日のお話の続きです。

 古代エジプトにおいては、「デベン」と呼ばれる単位を用いており、これは約91グラムに相当しました。この単位は主に農業や建設に使用され、金や穀物の取引にも使われました。
 古代メソポタミアでは、紀元前3000年頃から「シェケル」と呼ばれる単位が用いられました。後に聖書にも登場し、金や銀の重さを測るのに使われました。交易において重要な役割を果たしました。
 古代ギリシャでは、「タラントン」という重さの単位が使われ、これは約26キログラムに相当しました。金属や農産物の取引に使用され、ギリシャの重さの基準となりました。また、「ドラクマ」という小さな単位もありました。
 ローマ帝国では、「リブラ」が重さの基準となりました。リブラは約327グラムに相当し、現代のポンドの元となりました。ローマ帝国が広範囲に拡大する中で、リブラはヨーロッパ全土で重さの基準として受け入れられました。
 中世ヨーロッパでは、地域ごとに異なる重さの単位が存在しました。例えば、イギリスでは「ストーン」や「ポンド」が使用され、フランスでは「リーヴル」が用いられました。この時期、度量衡の基準が地域ごとに異なるため、貿易や交流において混乱が生じることもありました。

 このような歴史を経て、現代では、「グラム」が、ほとんどの国で公式な重さの単位として採用されています。「全ての時代に、全ての人々に」という理念により、世界中で統一された基準が確立されています。




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