子供の頃、何となく、なってみたかった本屋さん。
何も知らなかったからですが、好きな本に囲まれて、世間とはちょっと離れた、ゆったりした時を刻んでいたように感じたからかもしれません。
そして、今。
世間では、本屋の存在意義のようなことが問われ、町の本屋さんは、すっかり消滅していってしまいそうな流れになっています。いや、大型書店すらも立地場所に恵まれなければ、厳しい状況となっています。
特に車を走らせるとよく分かりますが、幹線道路ですら本屋を見つけることは難しく、今では、駅の近辺か複合商業施設にしか見られなくなりました。
利便性を追求した密林さんを始めとするネットショップの台頭、リアルタイム性に優れたコンビニ、囲い込みを狙う駅ナカショップなど。最近では、新刊でなければ図書館のラインアップも侮れません。
そうそう、電車通勤で感じるところでは、今の暇潰しのメインは、携帯やスマホからのネットサーフィンに移ってしまい、文庫は言わずもがな、新聞・雑誌や漫画ですら読む人を探すのが難しくなりました。要因は、色々あるかと思いますが、本屋としては、普通にやっていては、立ち行かなくなるのも仕方がないところなのでしょう。
とはいえ、新刊や話題作しか扱わないような本屋ばかりというのでは、本好きとしては、つまらないと感じてしまいます。ネットショップなどは、探している本が分かっていればいいですが、こんな感じの本といった探す側も曖昧な場合などは、カテゴリー分けされていると助かりますし、新書や専門書は、概ね高額ですから、みんなの意見や書評だけで買うのも勇気がいるものです。
店側としても生き残りに必死な訳で、ネット通販は当然として、コンセプト特化型にしたり、カオスに攻めたりと、今まで以上に工夫を凝らしています。
近所の幹線沿いに唯一残った本屋は、書籍のスペースは狭くなっていっていますが、普通の雑誌や漫画から、誰が読むのか不思議なマニアな品揃えまで充実なバリエーションで、ちょっと立ち寄りたくなる面白さがあります。
とはいえ、やはり選択の種類がないと、ちょっとがっかりしてしまいますから、そういった場合には、どうしても体力があるチェーン店に足が向いてしまうのですよね。申し訳ないですが・・・。
とりとめのない感じで書いてしまいましたが、店員のポップを信じて買った本や、何となく選んだ本が当たったら何倍も幸せな感じがしますし、自分がこんなのが欲しいと思っていたような専門書を見つけるとやはり嬉しくなってしまいます。
時代の流れで大変ですが、頑張って残っていって欲しいので、そんな意味も込めて好きな本屋で買い物を続けていきたいです。
と、そんな枕があっての最近引き当てた本紹介です。
小倉美恵子『オオカミの護符』(新潮社)
関東圏の山ヤの方なら見たことのあるかも知れませんが、奥秩父や奥多摩辺りで見かける「大口真神」(おおぐちのまがみ)などと書かれた護符のことです(三峯山や御岳山あたりでよく見かけますね)。その由来を調べていくうちに、その土地に残る伝承や想いを知っていくこととなるのですが・・・。映画『オオカミの護符――里びとと山びとのあわいに』として2009年に公開された映画の書籍版となります。日本武尊の伝説云々とオオカミと神社の結びつきは、狛犬がらみで知っていたものの、その護符が見つかった川崎の地と山々を何が結びつけたのかという点を探していくのが、なかなか興味深く読み進められました。
また、そんな視点から山に行きたいなぁと思いつつ、オススメしておきます。映画も見たいなぁ・・・。
何も知らなかったからですが、好きな本に囲まれて、世間とはちょっと離れた、ゆったりした時を刻んでいたように感じたからかもしれません。
そして、今。
世間では、本屋の存在意義のようなことが問われ、町の本屋さんは、すっかり消滅していってしまいそうな流れになっています。いや、大型書店すらも立地場所に恵まれなければ、厳しい状況となっています。
特に車を走らせるとよく分かりますが、幹線道路ですら本屋を見つけることは難しく、今では、駅の近辺か複合商業施設にしか見られなくなりました。
利便性を追求した密林さんを始めとするネットショップの台頭、リアルタイム性に優れたコンビニ、囲い込みを狙う駅ナカショップなど。最近では、新刊でなければ図書館のラインアップも侮れません。
そうそう、電車通勤で感じるところでは、今の暇潰しのメインは、携帯やスマホからのネットサーフィンに移ってしまい、文庫は言わずもがな、新聞・雑誌や漫画ですら読む人を探すのが難しくなりました。要因は、色々あるかと思いますが、本屋としては、普通にやっていては、立ち行かなくなるのも仕方がないところなのでしょう。
とはいえ、新刊や話題作しか扱わないような本屋ばかりというのでは、本好きとしては、つまらないと感じてしまいます。ネットショップなどは、探している本が分かっていればいいですが、こんな感じの本といった探す側も曖昧な場合などは、カテゴリー分けされていると助かりますし、新書や専門書は、概ね高額ですから、みんなの意見や書評だけで買うのも勇気がいるものです。
店側としても生き残りに必死な訳で、ネット通販は当然として、コンセプト特化型にしたり、カオスに攻めたりと、今まで以上に工夫を凝らしています。
近所の幹線沿いに唯一残った本屋は、書籍のスペースは狭くなっていっていますが、普通の雑誌や漫画から、誰が読むのか不思議なマニアな品揃えまで充実なバリエーションで、ちょっと立ち寄りたくなる面白さがあります。
とはいえ、やはり選択の種類がないと、ちょっとがっかりしてしまいますから、そういった場合には、どうしても体力があるチェーン店に足が向いてしまうのですよね。申し訳ないですが・・・。
とりとめのない感じで書いてしまいましたが、店員のポップを信じて買った本や、何となく選んだ本が当たったら何倍も幸せな感じがしますし、自分がこんなのが欲しいと思っていたような専門書を見つけるとやはり嬉しくなってしまいます。
時代の流れで大変ですが、頑張って残っていって欲しいので、そんな意味も込めて好きな本屋で買い物を続けていきたいです。
と、そんな枕があっての最近引き当てた本紹介です。
小倉美恵子『オオカミの護符』(新潮社)
関東圏の山ヤの方なら見たことのあるかも知れませんが、奥秩父や奥多摩辺りで見かける「大口真神」(おおぐちのまがみ)などと書かれた護符のことです(三峯山や御岳山あたりでよく見かけますね)。その由来を調べていくうちに、その土地に残る伝承や想いを知っていくこととなるのですが・・・。映画『オオカミの護符――里びとと山びとのあわいに』として2009年に公開された映画の書籍版となります。日本武尊の伝説云々とオオカミと神社の結びつきは、狛犬がらみで知っていたものの、その護符が見つかった川崎の地と山々を何が結びつけたのかという点を探していくのが、なかなか興味深く読み進められました。
また、そんな視点から山に行きたいなぁと思いつつ、オススメしておきます。映画も見たいなぁ・・・。
経営学部だったんですが、大学の入試面接で書店を経営したい、と教官に告げると、今は厳しいよ~やめておけ、と言われそれに立ち向かう強い意志もなく、あっさり夢を手放したのでした。
最近は実用書か資格試験のテキストばかり。この秋は飼い猫さんのように知的好奇心をみたすような愉しむ読書をしたいものです。
相変わらず小説や雑誌ばかり読んでいますから、こういった本は、たまたまですよ。
しかも、最近は、集中力が激減していまして、小説を読むのすら一苦労です。
この年で試験向けの勉強に取り組む大変さは、並みではないですから、尊敬しますよ。
情報処理試験もうすぐだなぁ…(遠い目
料理本はよく読みましたね。
そういえば最近はネットで観ることが多くなったなぁ~。
家も狭いので本を置く場所もないし・・・。
本屋さんも時代の流れと共に
消えて行く定めにあるのでしょうか?
貸本屋さんに通っていた
子どもの頃が懐かしくも感じます。
えと、町の本屋さんには気の毒ですが、密林さんには感謝してます。昔はなかなか入手できなかった洋書が簡単に検索できて、その新品同様の中古が信じられない安値で買えますもん!
料理本のような専門書は、写真付ですし値段しますよね。
暇つぶしとなるネットは、無料ですし、何かしらの打開策を打ち出せないと
CD屋さんのような末路となってしまうのでしょうね。
貸本といえば、蔦屋さんが漫画レンタルを行っているようですね。
うちの会社の人も借りていたりと、意外に好評らしいですよ。
司書さん、分かります(笑)。
図書委員をずっとやってましたが、あの雰囲気がいいんですよね。
とはいえ、恐らく、仕事にしない方が幸せなのでしょうけどね。
確かに、池袋から渋谷までの大型本屋をはしごしても全く見つからなかった本が、検索一つで見つかる時代ですからね。
しかも中古の値引きがあるわ、絶版は見つかるわで、自分も密林さんには、本当にお世話になっていたりします・・・あれ?
ただ、こういった感じの本が欲しいという曖昧な部分や、冒険で買う値段じゃねぇ・・・という場合は、
やはり実際に調べられた方がいいですから、無くならないで欲しいものです。
家電屋のように、ネット調査後の実物展示場のような扱いにならないことを祈りつつ・・・。