七日町下の北側には会津若松市一番の花街があったと言われており、磐見町がそれであり、町の中央には川が流れ、柳の木が植えられ、多くの検番や遊廓があり、大勢の芸妓が一夜の酔夢を楽しませてくれたそうです。磐見町の遊廓は三日町の後にできたが、七日町の盛栄と相まって、会津若松市における一番の歓楽街であった。
その後、会津若松市に連隊が設定され、歓楽街が「栄町」に移り、終戦後より急速に寂れ、現在では街道と建物の一部に面影を残すのみである。また、遊廓の衰退と共に料亭も寂れていった様である。
『大町四ツ角札ノ辻界隈地域史』より
東山温泉に宿泊した翌日、会津若松市内の赤線跡らしき場所を探しながら細い裏道を車で走っていると…怪しい路地を発見。
栄町…の表記。
「ミス・ロマン風呂」
特殊浴場的なお店だったのでしょうか?
壁に貼り紙がしてあり、よく見ると…
「ここで、大小便をしなぃで下さい。」と書かれてありました(爆)
小便はともかく、大便をこんな目立つ所でした人が過去にいたのでしょうか…
隣は料亭らしき門構えの建物。
「ミス・ロマン風呂」の手前に怪しい路地を発見。入ってみると…
特殊飲食店らしき店舗が連なっていました。
全て廃業している様です。
スナック「夷路」(ぞろ)
2色のブロックガラスが、ステンドグラスの様に並べられた窓。
居酒屋「なつめ」
「なつめ」の入口に残る古い安委員会のプレート。
風俗営業「簡易料理店」福島県公安委員会
と書かれています。
「八戸」
コチラの「八戸」にも公安委員の古いプレートがありました。
「福富」
「福富」の入り口にも公安委員のプレートあり。
スナック「ルビー」
「ルビー」にもプレートあり。
コチラの公安プレートは新しめですが、左側の縦書きの組合員プレートは、かなり古そうです。
特殊飲食店街の裏には料亭らしき門構えが…既に廃業中の様子で、「関係者以外立入禁止」の貼り紙。
更に奥へ進むと…
和風すなっく「椿」の看板。
更に少し進み、右手の路地へ入ると、現役の飲食店街を発見。
喫茶&マッサージ「アロマ」
お試しコース¥1,000
基本コース¥3,000
先ほどの路地②
特殊飲食店街の建物を反対側から撮影。
隣の駐車場から全景。
最初にあった「ミス・ロマン風呂」の道路を挟んで斜め向にある古い旅館。
旅館の裏側から撮影。
やはり昭和初期頃から、売春防止法が施行されるまでの間、赤線は、七日町から栄町に移行したのでしょうか?
この場所が「栄町」の「赤線」にあたるかは分かりませんでしたが、昔は料亭や旅館、飲食店が建ち並ぶ歓楽街だったと思われます。
会津若松市 栄町 2012/05/04 撮影