HAYAKAWA

私が生きた奇跡

TOEICの点数を上げるには!!

2014-03-13 08:59:01 | 今すぐ見ろ!




TOEICスコアを上げるために大切な「文法・音読・読解」の要点



『TOEICテスト900点。それでも英語が話せない人、話せる人』(ヒロ前田著、中経出版)は、TOEIC界の重鎮として知られる著者による、TOEICスコアアップと英語運用力アップのための対策書。

特徴的なのは、「600点をとりなさい」という会社の命令でTOEICスコアを課せられた2人の営業マンを主人公としたストーリーを軸に、点数獲得のための具体的なメソッドが紹介されるという構成です。つまり読者は、あたかも自分の身に起きていることのようなダイナミズムを感じながら、必要なことを学べるというわけです。

ただし、それを明かしてしまうと読む楽しみがなくなってしまうので、きょうは各章の巻末に記載されている解説から要点を抜き出してみたいと思います。

文法について

文法に関していえば、高校2年生までに習う文法ルールだけで、TOEICに出題される問題タイプのほぼすべてをカバーできると著者は説明しています。「品詞の区別ができるかどうか」「代名詞の使い方を知っているか」など、本当に基礎的なことを習得していれば解ける問題がたくさん出題されているということ。よって、とにかく出題頻度が高いテーマから先に攻略すべきだといいます。

もうひとつのポイントは、「文法問題を正確に解答するために必要なのは、正確な知識である」ということ。そして正確な知識を獲得するためには、仕入れた情報を説明する練習をすると効果的だとか。

つまり、こういうことです。数十問やってみた問題のなかの、間違った問題と、勘で答えた問題をターゲットにする。そしてそれらの選択肢に注目し、正解が正解である理由と、不正解が不正解である理由を自分の言葉で話す。他人が聞いたら納得すると思えるレベルに達するまでやることが大切だそうです。(53ページより)



音読の話

TOEICのスコアを伸ばすことがゴールだとするならば、音読は必要不可欠とはいえないというのが著者の主張です。スコアアップに必要なことはやる。必要でないことはやらないというシンプルな考え方。大切なのは、自分がどんな力を望んでいるかを知ることだというわけです。

なお、もしも音読の効果を大きくしたいなら、ポイントは次の3つに集約されるそうです。



自分が出す音を、聞く音に近づける努力をすること
文字を見なくても言えるように練習すること

英語のアウトプット力を高めるには、これらの条件を満たすよう意識して音読練習をするといいそうです。そして、さらにいいのは「感情を込める」こと。(99ページより)



読解について

アウトプット力を高めるために絶対的に必要なのは、インプット。脳内に英語のデータベースを蓄えることが欠かせないということです。だからこそ、英語を話したり書いたりできるようになりたいならば、聞くだけでなく、英語を読むことが大切。そして重要なのは、自分が興味を持って読めるテーマを知ることだといいます。

なお本書には、役者になりきって会話やトークを再現する「アクティング」という言葉が登場します。アクティングがシャドーイング(英語を聞いて即座に復唱する学習法)やオーバーラッピング(英語の音声に合わせて声を出す学習法)など従来の音読メソッドと違うのは、自分が主役だという点。

「他人の言葉をいったん自分の言葉として取り込んでから、自分が言いたいフリをして自分で表現する」ため、実際のスピーチに近いということ。そしてこのアクティングを取り入れると、TOEICスコアをアップさせることができるそうです。(157ページより)


第1章が「TOEIC 350点から600点への道のり」、第2章が「TOEIC 730点は必達条件!」、第3章が「TOEIC 800点への挑戦」、第4章が「TOEIC 900点の向こうにあるもの」と、ストーリーはレベルに対応して進んでいくため、とても読みやすいと思います。TOEICで高得点を目指したい人は、ぜひ手にとってみてください。