故スティーブ・ジョブズ氏が残した「33の名言」
「全宇宙をあっと言わせてやりたいんだ」
2011年10月5日は、56歳で亡くなったAppleの共同創業者、スティーブ・ジョブズ氏の命日だ。3回忌の今年は、Appleでは追悼式が行われ、全社員が故人を偲んだ。
世界に様々な変化をもたらし、多くの人々を魅了したカリスマはこれまでにいくつもの名言を残している。
未だにインスピレーションをくすぐられる彼の刺激的な言葉達には人生に役立つヒントが沢山ある。聞いたことのあるものも、初めて見る物もあるかもしれない。以下に厳選した彼の言葉を紹介する。
Photo by Marthin Sühl on flickr
絶対にマネのできない、マネしようとすら思わないレベルのイノベーションを続けろ。
方向を間違えたり、やりすぎたりしないようにするには、まずは重要でもなんでもない1,000のことにノーと言う必要がある。
私はアップルの経営を上手くやるために仕事をしているわけではない。最高のコンピュータを作るために仕事をしているのだ。
アップル社再建に必要なのは、費用を削減することではない。現在の苦境から抜け出す斬新な方法を編み出すことだ。
Photo by bangdoll on flickr
私が知ってるなかで、1年で2.5億ドルも失った人なんて自分しかいない。でもそれはキャラクターの形成に凄く役立ったよ。
抽象的思考や論理的分析よりも、直感的な理解や意識の方が重要だと気づいたんだ。
卓上計算機しか使ったことがない人にマッキントッシュがどういうものか尋ねても、答えられなかっただろう。それについて消費者調査をするのは無意味だ。とにかくつくってみんなに見せ、どう思う?と聞くしかないんだ。
偉大な大工は、たとえ見えなくてもキャビネットの後ろにちゃちな木材を使ったりはしない。
進み続けよ、決してあぐらをかくな。
Photo by bangdoll on flickr
物事に集中して取り組むという意味を多くのひとが誤解している。君が集中して取り組んでいるものにイエスということが全てじゃないんだ。そこにある沢山の良いアイデアにノーというんだ。集中して物事を見るんだ。
クリエイティビティとは、単に物事を繋いでいくことだ。もし、クリエイティブな物事を成し遂げた人間に「どうしたらそんなふうにできるのか」と尋ねても、彼らをこまらせてしまうだけだと思う。なぜなら彼らは何かを「見た」だけなんだ。明らかに見えていただけなんだよ。そんなことは後になってしか分からないことなんだ
自分もいつか死ぬのだということを覚えておくといい。失うものなど何もないことに気づける一番の方法だ。自分の心に従わずに生きる理由などない。
海軍に入るくらいなら、海賊になったほうがいい
Photo by bangdoll on flickr
ハングリーであれ、愚かであれ。
先を見通して点をつなぐことはできない。過去を振り返ってつなぐしかないのだ。だから将来何らかの形で点がつながると信じるのだ。何でもいい。直感、運命、人生、カルマ、その他何でも信じ続けることだ。
この考えが私を裏切ったことは一度もない。私の人生に大きな違いをもたらしたものだ。
人生は限られている。だから誰かの人生を生きて時間を無駄にしたりしてはいけない。他者の考えの結論に過ぎないのだから、世の定説に引っかかってはいけない。他者の考えに惑わされて、自分自身の心の声を聞き逃してはいけない。
美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るのかい?そう思った時点で負けだ。ライバルが何をしようと関係ない。その女性が本当に何を望んでいるのかを、見極めることが重要なんだ。
Photo by bangdoll on flickr
世の中、そんなにたくさんのことができる機会はない。みんな堂々としているべきだ。だって自分の人生なんだ。人生は短い。やがて死ぬ。わかるだろ?みんな自分の人生でこうしようと決めたんだ。よっぽど良いものでないと。やる価値がないといけない。
私はソクラテスと午後のひと時を過ごせるならば、全てのテクノロジーを投げやってもいい
お客様に「何が必要ですか」と聞いて、それを与えればいいと言うものではない。実際それが完成する頃にはお客様は更に新しいものを欲しがっているだろう
仕事は人生の大きな部分を占めるものだ。そして本当に満足する唯一の方法は自分が信じる最高の仕事をすることだけだ。最高の仕事をする為に必要なことは自分のやっていることに愛を持って取り組むことだ。もしまだ見つかっていないのなら、妥協せずに探し続けるんだ。心の問題と同じように、見つけたときに分かるだろう。良い人間関係と同じように、年々少しずつ良くなっていくものだ。だから探し続けるんだ。妥協せずにね。
Photo by John Mitchell on flickr
イノベーションが、リーダーと追従する者とをはっきりと区別する。
墓の中で一番の大富豪になる意味はない。夜にベッドに入るときに「俺たちはやってやったぞ」と言えるかどうかが重要なんだ。
私たちは、まだ成し遂げたことのないことも、これまで成し遂げてきたことと同じように誇りに思っている。イノベーションとは多くのことにノーと言うことだ。
もし何かを初めて、それが巧くいったら、また別の素晴らしいことに取りかかるべきだ。そこで長く戦っていては行けない。次に何をするかをかんがえるんだ。
アップルをクビになったことは人生で最高の出来事だった。ビギナーとして再出発することで、成功者であり続ける重圧から自由になることができた。そこから私の人生の最もクリエイティブな期間が始まったのだ。
Photo by bangdoll on flickr
自分がクオリティの判断基準になりなさい。中には価値ある判断を求められる環境に慣れていない人もいるのだから。
数字よりもクオリティが重要なのだ。2塁打を2本打つより、1本のホームランが重要だ。
17歳の時、「その日1日を人生最後の日だと思って過ごせ」という言葉に出会いました。その言葉は深く印象に残り、以来33年間、毎朝鏡を見て自分自身に問いかけました。「もし今日が人生最後の日だったとしたら、今日しようとしていることを私はしたいだろうか?」その答えが、何日も続けて ”No” だった時にはいつも、何か変えるべきことがあると知ることができました。
起業家の成功の半分くらいは、どれだけ粘れるかによって決まっていると確実に言える。
何かいいアイデアが浮かぶと、それをいじりまわしてみることだ。違う人がどう思うかを観たり、それについてしゃべらせたり、議論する。アイデアを100人くらいに回してみるんだ。違うタイプの人間達をいっしょにして違う見方を探ってみる。そう、いろいろ探検するってことだ。
Photo by Christina Xu on flickr
スティーブ・ジョブズは生前、現在のApple CEOのティム・クックにこう語ったそうだ。
「スティーブ・ジョブズならどうしただろう?などとは絶対に考えるな。自分が正しいと思う事をしろ」
最後まで彼の哲学は一貫していた。その想いはApple立て直しの際に打ち出した広告コピーにも強烈に込められていたのではないだろうか・・・。