ホームページを全て暗号化(SSL化)しました。
昨今の wi-fi 普及、スマホ普及に伴い、多くの通信は大気中を飛び回って電波で通信されています。
暗号化されていない通信は、盗聴しようと思えば内容はが全て丸見えになってしまいます。
そのため Google では暗号化されていないサイトは、Google Chrome にて安全でないサイトと注意を促し、また検索順位も下がるというようなアナウンスをすでにしています。
気づいている方は少ないとは思うのですが、Yahooや、私が使っているgooブログもSSL化されていますし、主要なサイトは既にSSL化されています。
SSL化には暗号の強度の段階がありますが、URL表示の欄に鍵のマークが出るのがSSLで通信が暗号化されているということになります。
カード情報など入力する際はより強度の高い暗号化を使うのですが、最近は普通の通信でも暗号化されていることが望まれます。
もちろん暗号化するためには、サーバー設備への暗号化通信の導入が必要ですし、費用も労力もかかります。
弊社のホームページはレンタルサーバーを使っていますが、こちらにまるごとお願いすると毎年5万円程度かかります。
1度ではなく、毎年なのです。
というのも、暗号化というのは認証機関による承認が必要で、その承認を毎年更新する必要があります。
ですから毎年の課金となります。
正直弊社のような規模で毎年5万円というのは安いものではありません。
元々IT技術者だった私は、できれば低コストでお客様の通信の安全を担保し、かつ、コストに反映させたくないと思い、できるだけ低コストで負担にならないような金額で実装できないものかと、あれこれ探しました。
なんとか認証機関は、国内の信頼できる認証機関で、安価な承認を行っている機関を探し当て、導入することができました。
レンタルサーバー会社にまるごと依頼すれば、申し込みだけで済みます。
承認も設定も全て請け負ってもらえます。
当然楽ですし、だれでも出来ますが費用は安くありません。
レンタルサーバー会社によっては持ち込みでの SSL 化は受け付けていないところもあるようですが、弊社が使っているレンタルサーバー会社は、持ち込み SSL化が可能でした。
そのため自分で認証機関に情報を登録し、その登録情報レンタルサーバー会社に送り、実装してもらうという手段を取りました。
これを実施するのに、丸ごと一週間を費やしました。
ただ、SSL化されているということは、弊社が実在するという証明になります。
有限会社伊東金属製作所が実在し、その会社が使っているドメインなので、架空の存在しない会社ではないという証明になります。
もちろん、その証明をする機関が信頼できないものでは証明自体が信頼できないものになりますので、認証機関もどこでもよいというわけには行かないのです。
あまりにも安価は、アジア方面にあるよくわからない認証機関の証明では、弊社自体も怪しくなってしまいます。
そしてSSL化の成果は、グーグル検索にも現れました。
「革漉き 持ち込み」というキーワード検索で1位をずっと狙って、あれこれホームページを改修してきました。
SSL化以外にも、モバイルフレンドリー化など、グーグルが推奨する更新は出来る限り怠っていません。
グーグルが推奨ということは、ユーザーファーストになっているという意味になります。
グーグルはユーザーファーストでなければ、検索エンジンとして使ってもらえませんから、ユーザーファーストなサイトの順位を上にします。
「革漉き 郵送」ではずっと1位ですし、以前は「革漉き 持ち込み」も1位でした。
ですがある時期から2位に転落することに・・・
浅原皮漉所さんですね。
以前は順位は高くなかったのですが、ホームページをリニューアルしました。
見るからにプロが作った作りのホームページです。
さぞ費用が掛ったと思います。
製作会社に依頼しているものなので、数10万~100万くらいは掛っていると思います。
ちなみに弊社はすべて自作でがんばってます。
余計なものをコストに反映したくないのです。
もちろん制作会社がホームページを作るわけですから、当然ライバルとなるサイトはチェックすると思います。
有る意味そのサイト以上の納品が製作に関しては着地点になりますから。
おそらく弊社もその対象だと思います。
リニューアルしてしばらくすると案の定、2位に転落させられました。
さすがはプロの作品です。
順位向上(SEO対策)もバッチリです。
私も自分なりにSEO対策は実施してきました。
しかし膨大なデータを持っているホームページのプロには敵いません。
そもそも Google は検索順位に影響するすべてのことを公表しているわけでありませんから、何を行うにも PDCA の繰り返しで探るしかありません。
しかしチャンスは訪れました。
Google が暗号化されていないサイトは順位を下げると発表したのです。
私はこれをチャンスと思いました。
もちろんお客様の通信の安全を担保できるわけですから、実装しないという選択はありませんでした。
ホームページ制作会社に頼むと、もちろん品質の高いものが納品されます。
が、そこからさらに高品質を求めると、改良するためにはまた費用がかかるというのが足かせになります。
それが常時暗号化となれば、イニシャルで数十万、ランニングで毎年数万円の費用になります。
中小企業では楽な金額ではありません。
ところが自作のホームページであればなんとか実装し、毎年承認を更新できそうでした。
これはチャンスです。
そしてそのチャンスがいま、やっと現実となり、1位に返り咲くことができました。
いつまで1位でいられるかわかりませんが、競争はあったほうがユーザーの為になると私は思っています。
切磋琢磨し、よりユーザーファーストなサイト運営を今後も続けていく所存です。
有限会社伊東金属製作所