ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

ダンヒルベルト修理 dマークバックル

2016-03-22 08:33:40 | ダンヒル修理

ダンヒルベルト、dマークのバックル修理です。
ダボがネジ式になっているのですが、紛失ですね。
緩んで無くなっちゃうんですよね。
よくある修理です。



何本も同じ修理を手掛けていますが、バックルによってネジの径が違うのです。
今まで修理したものでは、JIS規格のM2でちょっとガタつきがあるが抜けないもの、
M2.5で合うもの、M2.6で合うものの3種類ありました。
M2.5はちょっと古い規格で、M2.6は国際規格であるISOに準拠したものです。
今回はM2のタイプでした。
ピッチは合うけど、ネジ山の径が0.1くらい違うと思います。
でも締め付ければガタは無くなりますし、
どこの国のどの規格で作られているのかもわからないので、
合うもので作るしかありません。
そもそもそのサイズの工具が手に入るかどうかもわからないですし。


ただ、使いたい穴はネジが中で折れているので、
ドリルで揉んで除去するしかありません。
M2に合わせてドリルで下穴を開けてタップでネジを切りなおします。


紛失しているのでパーツも作ります。


ネジを埋め込んで準備完了です。
あとは取り付けるだけ。


緩まないようにネジロック剤を入れて取り付けます。


正面ですね。
dマークのバックルです。


こんな感じで仕上がってます。


続きまして、もう一本ダンヒルです。



中のバネパーツがはずれた時に飛んで行ってしまって欠品です。


真鍮棒でパーツを作ります。
3ミリ線でピッタリです。


若干長めに切りだして、微調整しながら仕上げていきます。


先端の形状も整えました。


で、バネですね。
これもバネ用の特殊合金で誂えてます。


だいぶ長いですね、調整が必要です。


丁度良い長さになりました。


最終的にはこのくらい短いんですけどね。
短すぎると加工ができないので、長めから調整していくのです。


組み立てて完成です。


ダンヒルのバックル修理、お任せください。
主要部分が欠品はさすがに直りませんが、
細かいパーツでしたらこちらで作りますので、
部品が足らないからと諦めないでください。


伊東金属製作所
03-3886-6271
東京都足立区足立2-34-2

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