ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

バーバリー バックル修理 ネジ

2018-06-20 09:58:40 | ベルト(他ブランド)

バーバリーのバックル修理です。
ネジではないのですがネジとおっしゃるお客様が多い部分です。
最近のバーバリーのベルトによくある修理です。
弊社ではかなりの数を修理してます。
こちらのバックルは千葉県のお客様から送られてきました。


真鍮の棒材を削り出して寸法を合わせます。
全ては経験と勘で、再び抜けないように、ぴったりサイズに削ります。
太すぎたら無理に入れる際にバックルを破損しますし、細すぎたらまた抜けてしまいます。
0.1ミリ以下の違いで合うか合わないかが決まりますから、全て現物合わせで部品製作します。


先端部分は綺麗に整えて、ニッケルメッキを施してから打ち込みます。
これで修理完了です。


これは山梨県のお客様から送られてきた修理依頼のベルトです。
これもバーバリーです。
同じ故障です。


このバックルは両側抜けてしまっていて、ひとつだけ部品は残っていましたが、一度抜けてしまったらもうバカになっているので、両方部品を作ります。


修理完了です。




このベルトも、同じ山梨県のお客様から一緒に送られてきたバーバリーのベルトなのですが、こちらはリバーシブルの部分の故障です。


ネジが緩んで抜けたのか、強度の問題で引き抜けたのか、見極める必要があります。
見たところねじ山は痛んでいません。


ただこのベルトの故障には取扱い上の原因がありました。
これはバーバリーの名誉のために言えば、お客様のカットの仕方が原因です。

通常リバーシブルのベルトは、回転を支える軸となるネジの部分がスムース稼動するように、ベルトの先端は凹型になっています。

修理のために、この部分を開けようとしたのですが、なかなか開かずに、何か引っかかっているようでした。
無理にこじ開けるとバックルを壊してしまうので、恐る恐る作業して開けてみたら、ベルトの先端がネジを完全に圧迫していて、これではベルトを回転した際に一緒にネジも回って緩んでしまいます。


確認のためにネジを入れて引っ張ってみましたが、引きぬけてしまったようではありませんでした。


ベルト先端に、ネジのスペースを作ります。


緩まないようにネジの固着剤を塗布して組み立てます。


バネがちょっと長いようだったので、1巻半カットして調整して組み立てました。


スムースな回転を確認して修理完了です。


これは持ち込みのお客様のバーバリーのベルトです。
同じ連結部分のリベット抜けです。
ほんと、この故障多いですね。
まったく同じベルトの修理もありました。


このベルトも上下のパーツを作りました。


組み立てて修理完了です。

修理受付は、メールかLINEで、画像送付の上、お申込みいただくようお願いしています。
お電話でのお問い合わせも受けておりますが、お電話のみでは状態が確認できませんので、お見積りは出来ませんし、作業できるかどうかもわからない場合があります。
お電話いただく場合でも、まず画像をお送りいただいてからのお問い合わせであればスムースにお見積もり出来ます。

大体の価格感を知りたい場合は、弊社ホームページをご覧になってみてください。
こちらには価格を記載しています。
ブログだと年数経って価格改定した際に更新しきれないので、ブログには記載しないようにしました。


持込いただく場合、留守にするときもございます。
必ず事前にご予約ください。

LINEの場合、時間があれば、休日でも可能な限り返信します。
よろしくお願いします。



伊東金属製作所
03-3886-6271
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku


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