
ルイヴィトンのベルト修理で、今回は、ちぎれですね。
結構多い修理です。
バックルへの取り付け部分が引きちぎれるんですね。

最小限で作業すると、このようにルイヴィトンのロゴが途中になってしまいます。
これだとコピー品みたいですので、このような仕上げは極力避けます。
ただ、最近のルイヴィトンの製品は、こういう感じでロゴが途中で切れている本物の製品も見かけるようになりました。
以前は絶対になかったのですが、ちょっと手を抜いているというか、造りというか拘りがコストカットに負けてきているように思います。

ベルトの長さに余裕がないのであれば致し方ないのですが、余裕があるならばこのように少しずらしたほうが、断然カッコイイです。

ネジを緩めて裏ブタをはずします。
ネジが真鍮なので、普通の鉄のドライバーで作業すると、簡単に頭を舐めてしまいます。

先端を切り落して形状修正して組み立てれば作業完了です。

実はベルト通しがゆがんでいてベルトが通りにくいのです。
還暦のお祝いに奥様からいただいたものなので、可能であれば修正してくださいとのことでした。
戻し過ぎると折れてしまうので、慎重に少し通りやすくなる程度にまで戻せました。
やりすぎると破損してしまいますので、あとはベルト本体にコーティングを施して、滑りがよくなるような処置を施しました。

こちらのルイヴィトンのベルトもよくある故障で、リバーシブルの回転軸が折れています。

この部分ですね。
残ったネジを取りのぞくのが大変なんです。

裏ブタを分解して部品を取り出します。
ネジは使えませんが、バネは使えそうです。

折れるというのは強度不足が原因なので、オーバーサイズのネジを切って強度アップします。

材質も高強度なステンレス製のネジを使っています。
ルイヴィトンは鉄のネジを使いますが、ベルトは汗で錆びるので、鉄は使わないほうが良いのです。

微調整しながら組み立て完了です。

同時に1穴分のカットのご依頼もいただいていますので、一緒に作業します。
世の中のほとんどのベルトは、穴間が2.5センチピッチなのです。

作業完了です。
オリジナルよりも高強度、高品質に仕上がっています。
これでまた壊れるのであれば、それはバックルの設計自体に問題があります。
作業受付はメールかLINEでのみ受け付けます。
画像が無いとどのようなベルトなのか、どういった作業なのかわかりませんので、お電話でのお問い合わせはやめてください。
かならず作業対象の現品の画像を添えてご連絡ください。
お電話いただいても、冷たく、メールかLINEで写真を送ってくださいと返答するだけです。
値段が気になる方は、弊社ホームページをご覧になってみてください。
こちらに事例と価格を記載していますので、ご自分のものと同じ症状があれば参考になるかと思います。
ブログだと年数経過して価格改定したり、消費税の税率が変わったりで更新しきれないので、ブログには価格を掲載しておりません。
持込は完全予約制です。
多忙のため、ご予約の無い方、ご予約時間から大幅に遅れる方はお帰りいただきます。
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よろしくお願いします。
伊東金属製作所
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