
ダンヒルのベルト修理依頼です。
神奈川県のお客様からです。
ダンヒルの化粧箱へ入って送られてきました。
ピンが折れてしまってます。

まずバックルを分解します。
そのほうがしっかりピンを取り付けられますので。

長すぎず短すぎず、ピンを載せる部分が非常に狭いので、
ちょっと長いとバックルを傷つけますし、
短いと後ろへ廻ってしまいます。
この微調整が難しいのです。
ピンは取り付け加減で長くも短くもなります。
熟練の技術でコントロールできれば調整も楽なのですが、
それができないと苦労することになります。
この辺りは経験ですね。
ちなみ私は子供のころから家の手伝いで、手に豆が出来るくらいピン付けさせられました。
新品のバックルにピンを取り付ける作業なのですが、
最速で一時間当たり1000個はできます。
ピンの取り付けは修行に何年も掛かるような技術ではないですが、
少なくとも毎日1000本くらいを半年は続けないと、
うまくならないと思います。

バックルを取り付けて修理完了ですが、
弊社ではもうひと手間かけてます。

これですね。
ピンのカーブをベルトを装着した状態で調整するのです。
これによってベルトの革の傷み方が格段に違ってきます。
よく、ベルトの革にバックルの跡が付いてしまったり、
いつも使う穴の廻りだけがクタクタになってしまったり、
革が無理なカーブを強いられるから痛むんですね。
でもこうやってピンのカーブを調整すれば、革の劣化をかなり遅らせることができます。
ここまでやってくれるベルト職人さんって、ほとんど居ないと思いますよ。
ピンの破損や曲がりによる交換料金は2700円となっております(税込み)。
よろしくお願いします。
ベルトのお直しやカットなども承っております。
ベルト修理の見積もりは、メールかLINEで画像をおくっていただけると助かります。
持込でも修理できないものもありますので、事前に画像送付お願いします。
持込は平日のみとなっております。
03-3886-6271
伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます