アルマーニ ベルト バックル修理

今月はアルマーニのベルト修理が多いです。
ベルトのギボシ折れです。




バックルは大変凝った作りです。
羽根の部分が独立していて、ベルトのカーブに沿うようになってます。



ネジ穴がだめになってるので、ネジを切りなおします。



ベルトの穴に合わせて、ギボシを作ります。
穴をご自分で追加されているようでしたが、穴がちょっと小さいので、
これが折れた原因かもしれません。
一番使用頻度の高そうな穴に合わせて作ります。




取り付けて完成。





と、思ったら、もう一本同じ修理が来ました。
こちらは全く別のお客様からのご依頼品で、名古屋から送られてきました。
色違いのアルマーニのベルトです。



修理個所は同じですね。
ただこちらはネジ穴が使えそうなので、そのまま生かしました。


こちらは折れたのではなく、緩んで抜けたようです。



いろいろなネジを入れてみて、ネジの径、ピッチを確認します。
この寸法で使えそうです。
ネジはＩＳＯという国際規格があるので、割と海外生産のものでもサイズが合うのです。
ただし中国製のものは独自規格のものが多く、合わないことが多いです。

この状態でも使えなくはなさそうですが、これじゃプロの仕事じゃないので、
ちゃんとこのサイズでギボシを作ります。


真鍮丸棒から削り出します。
まずは先端のネジだけ切りました。


作ったギボシがこれですね。
こいつを抜けないように取り付けます。



修理完了です。
同じベルトが同時期に来ると言うのは、珍しそうで、実はそうでもないのです。
何故だか壊れる時は良く壊れるベルトってあるんですよね。

修理代は3780円なのですが、お客様から、この値段でこのクオリティは素晴らしいと、お褒めいただきました。



このベルトもアルマーニです。
これはアルマーニエクスチェンジですね。
アルマーニの中でも、割と普及型のブランドです。


ベルトとの連結部分ですね。
これが抜け落ちたようです。


両端から留めてあったので、ステンレス材で貫通で作り直しました。
これなら抜け落ちる心配もありません。


完成です。
こちらは１２月にご依頼いただいたのですが、使う予定があると言うことで、
急ぎで対応しました。
確か卒業旅行で沖縄に行くので、それまでに直りますか？
というご依頼だったと記憶しています。



このベルトもアルマーニエクスチェンジです。
ベルト修理屋さんへ持っていったら、これはメーカーに修理依頼しないと直りませんよ。と言われたらしいですが、実はメーカーでも直りません。。。。
というか・・・
いや、これは内緒にしときますね。
気になる方は修理依頼の際に私に尋ねてみてください。
個別でしたらお話できますが、公にはしないです。

で、このアルマーニのベルトはバックル中間の連結部分がはずれました。


これも貫通で修理します。


修理完了です。



修理個所ですね。
出来るだけバリを取りたいのですが、あまりやり過ぎるとバックルが傷つくので、
ここの仕上げが難しいのです。

アルマーニエクスチェンジの連結修理は、どちらのベルトも修理代2700円いただきました。



最後です。

横浜から、エンポリオアルマーニのきれいな箱入りで届きました。
さすが、横浜？
そんなことないか。


開けてみます。
まだ新しそうです。
こうして箱にしまっているということは、大切にしているんですね。


ここの修理です。
ベルトとバックルの連結ですね。
アルマーニエクスチェンジと同じです。

エンポリオアルマーニはアルマーニエクスチェンジよりも上位のブランドなのですが、
欠点は同じみたいですね。


部品を作って修理します。
このベルトは穴が貫通してないので、両端から抜け落ちないように留めます。


修理完了です。
こちらも修理代は2700円です。



ベルト、バックルの修理見積もり依頼は、メールかLINEで、
画像を添えてお願いいたします。
ここのところ、お電話での問い合わせが多いのですが、
お電話ですと状態がわからないので、必ず画像を添付でご連絡ください。
納期の問い合わせ程度でしたら、電話でも対応できますが、
直るかどうか？とか、修理代は画像を見ないとこちらも回答できないので、
ご理解、ご協力お願いします。


伊東金属製作所
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東京都足立区足立2-34-2