評価:★★★【3点】
圧巻!レネー・ゼルウィガーの歌唱力は鳥肌モノだ!
◆
1968年。
かつてミュージカル映画「オズの魔法使」に17歳で抜擢され、
一躍大スターとなったジュディ・ガーランドだったが、
30年後の今は若いころからの薬漬けがたたって心身ともにボロボロ。
映画出演のオファーもなく、巡業ショーで生計を立てるも
借金は膨らむばかり。
愛する子どもたちと一緒に暮らすこともままならず、
やむなく彼らを元夫に預けることに。
そして自らは、いまだ根強い人気の残るロンドンに活路を見出し、
再起をかけて単身渡英するジュディだったが…。
<allcinema>
◆
ジュディの早過ぎる死の原因はハリウッドMGMスタジオからの
強制ダイエットのための薬品アンフェタミン常用によるもの。
そもそも、いくらアイドル契約とはいえ、十代半ばの小娘に
当時、合法とはいえアンフェタミンを常用させる神経が恐ろしすぎる。
太る体質であり、現にぽっちゃりしていたジュディの
若いころの食事シーンが一切なく、空腹を紛らすため薬を与える。
こういった影響が数年後に出始め、映画撮影などに支障をきたすことに。
遅刻、ドタキャンは当たり前、そのため大幅な予算オーバーで
彼女に対しスタジオ側は冷たい視線で対応する。
アルコール依存や薬物中毒となったジュディだが
娘のライザ・ミネリもこれまた同じく似たような状態となるところは
同じDNAだからというのは失礼かもしれないが^^;
ちなみに劇中の娘は後のライザ・ミネリではありません。
ジュディの初出産(23歳)だから、時代的に23~24歳の成人女性。
映画的には、さほど訴えかけるものはないが
破滅寸前の彼女がステージ最後で歌う「虹の彼方に」は
レネー本人の歌唱力もあり、本作で感動した唯一のシーンとなった。
◆
【今週のツッコミ】
・アカデミー賞主演女優賞は獲るべくして獲ったという印象だ。
・口パクと思ったら実際に歌っているレネーを再認識。
彼女の代表作になること間違いなし。
・晩年で結婚した若い夫を最後まで結婚詐欺か?と疑っていたが
結局、普通にいい奴でした。
・十代と晩年以外の20代~30代のころのジュディも見たかった。
・鑑賞するまでジュディ・ガーランドとジュリー・アンドリュースが
ごっちゃだったワタシ。
『メリー・ポピンズ』はジュディでないのね。
◆-------------------------------------------------------------------------
監督:ルパート・グールド
脚本:トム・エッジ
音楽:ガブリエル・ヤレド
出演:レネー・ゼルウィガー/ジェシー・バックリー/フィン・ウィットロック
『ジュディ 虹の彼方に』
圧巻!レネー・ゼルウィガーの歌唱力は鳥肌モノだ!
◆
1968年。
かつてミュージカル映画「オズの魔法使」に17歳で抜擢され、
一躍大スターとなったジュディ・ガーランドだったが、
30年後の今は若いころからの薬漬けがたたって心身ともにボロボロ。
映画出演のオファーもなく、巡業ショーで生計を立てるも
借金は膨らむばかり。
愛する子どもたちと一緒に暮らすこともままならず、
やむなく彼らを元夫に預けることに。
そして自らは、いまだ根強い人気の残るロンドンに活路を見出し、
再起をかけて単身渡英するジュディだったが…。
<allcinema>
◆
ジュディの早過ぎる死の原因はハリウッドMGMスタジオからの
強制ダイエットのための薬品アンフェタミン常用によるもの。
そもそも、いくらアイドル契約とはいえ、十代半ばの小娘に
当時、合法とはいえアンフェタミンを常用させる神経が恐ろしすぎる。
太る体質であり、現にぽっちゃりしていたジュディの
若いころの食事シーンが一切なく、空腹を紛らすため薬を与える。
こういった影響が数年後に出始め、映画撮影などに支障をきたすことに。
遅刻、ドタキャンは当たり前、そのため大幅な予算オーバーで
彼女に対しスタジオ側は冷たい視線で対応する。
アルコール依存や薬物中毒となったジュディだが
娘のライザ・ミネリもこれまた同じく似たような状態となるところは
同じDNAだからというのは失礼かもしれないが^^;
ちなみに劇中の娘は後のライザ・ミネリではありません。
ジュディの初出産(23歳)だから、時代的に23~24歳の成人女性。
映画的には、さほど訴えかけるものはないが
破滅寸前の彼女がステージ最後で歌う「虹の彼方に」は
レネー本人の歌唱力もあり、本作で感動した唯一のシーンとなった。
◆
【今週のツッコミ】
・アカデミー賞主演女優賞は獲るべくして獲ったという印象だ。
・口パクと思ったら実際に歌っているレネーを再認識。
彼女の代表作になること間違いなし。
・晩年で結婚した若い夫を最後まで結婚詐欺か?と疑っていたが
結局、普通にいい奴でした。
・十代と晩年以外の20代~30代のころのジュディも見たかった。
・鑑賞するまでジュディ・ガーランドとジュリー・アンドリュースが
ごっちゃだったワタシ。
『メリー・ポピンズ』はジュディでないのね。
◆-------------------------------------------------------------------------
監督:ルパート・グールド
脚本:トム・エッジ
音楽:ガブリエル・ヤレド
出演:レネー・ゼルウィガー/ジェシー・バックリー/フィン・ウィットロック
『ジュディ 虹の彼方に』
子供の頃から薬づけだったのですね。
そう『メリー・ポピンズ』はジュディではありませんよ。
ジュディ・ガーランドって伝説のスターらしいですが、私も彼女のことは良く知らないまま映画を見ました。
レネーはジュデイの声や歌いかたを真似るため特訓したそうです。しかしジュディの生声を良く知らないのでとても残念した。とにかくレネーが素晴らしかったです。オスカー当然のパフォーマンスでした!
MGMのトップが幼いジュディに対し高圧的な態度からも分かるように
昔のアイドルって概ねあんな感じだったんでしょうね。
>そう『メリー・ポピンズ』はジュディではありませんよ。
はい!しっかりそのお言葉インプットしましたので、今後は勘違いしないようにします(笑)
そうなってくると、ワタシもジュディのこと、まったく知らないです。
『オズの魔法使』観てないし^^;
なるほど!レネーは、本人に似せるために特訓してたんですか
元々歌は上手い人なので似せる才能も演技しながらですから大したものです。
レネーのオスカー獲得は、納得の演技と歌でしたよね。
これでレネーのキャリア復活になるといいですね。
そうですね、あの演技や生歌を見せられたらオスカー獲って当然という感じですね。
今回、メイクから本人になり切った感が凄かったです。
彼女の代表作になって、さらに今後に期待です。
確かに凄い作品でしたが、痛々しくて…というのが本音です。
スーパースターになるのには、こんなにツライ経験があり、堕ちてしまった信頼を回復するのは並大抵ではないのだな、と思うと(ステージも家庭生活も)、一人の女性の生涯としてはツライお話でした。
こういう映画を観ると、舞台裏の厳しさが身に染みてしまい
そこまでしてスターになる意味があるのかなと、ふと思ってしまいます。
若くして鮮烈デビューしてしまったことが逆に不運だったのかもしれませんね。