武士の献立

評価：★★★【３点】



クライマックス、淀みなく出てくる饗応料理の豪華さは圧巻である！
『清須会議』じゃないけど、これもある意味、刀を置いた戦だな！（笑）

◇

加賀藩の料理方である舟木伝内が息子の嫁にと連れてきたのは、
確かな料理の腕を持ちながら、気の強さから一年で離縁された春だった。
伝内に懇願されて二度目の結婚を決意した春だったが、
伝内の跡取りで夫となる安信は無気力で料理が大の苦手。
年上の春は必死になって夫に料理を教えるのだが…。
＜allcinema＞

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実は昔やってたテレビ番組『料理の鉄人』以降、料理にすごく感心が有り
これは、ある意味、凄腕を披露する格闘技戦と思っていたほどだ（笑）

本作も、そんな名残からきたのか知らないが
あの時の司会者・鹿賀丈史が前田土佐守直躬役で出演している。

ドラマは単なる料理番組ではなく江戸時代の藩のなかの
政治を絡め保守派と改革派の対立などを散りばめ
単なるコメディドラマでなく、そこそこ緊張感ある仕上がりになっている。

これも武闘派として己を磨いてきた舟木家の次男坊によるところが大きい。

映画は刀を捨て包丁侍となるヘタレ息子の成長物語である。
年上女房で凄腕料理人役の上戸彩が実にいい！
序盤の主君への料理の隠し技を見事に言い当てるところは鳥肌もの（笑）

和の鉄人・道場もびっくりの映画ではなかろうか。
正月まで鑑賞を待った甲斐があるってものだ（爆）


【今週のツッコミ】
・優香主演の『体脂肪計タニタの社員食堂』のダイエットレシピもいいが
　こちらは江戸時代の絢爛豪華な料理にただただ唖然とするばかり（笑）

・主君に仕える包丁侍。一見武士に揶揄されそうな立ち位置なんだけど
　いやいや、立派な職業ですよ。これ。

・春（上戸彩）にとことん教育されみるみる実力を付ける舟木安信（高良健吾）。
　最後の饗応の宴では数人の助手を従えまるで総料理長のようだった。

・最後のおもてなし・接待料理として武家の饗応料理を今食べるなら
　お一人様のお値段っていくら位なんだろうか。気になるわ～（笑）

・ラストで城から町を見下ろしボソッと決め台詞を言う加賀さん
　あれはまるで美食アカデミーの主宰イメージまんまでした（笑）

・ワタシもいずれ男の料理なるものを学んでみたい気がするわ＾＾
　でも、後片付けが嫌いなんだよね～＾＾；

・エンドロールのCharaの唄ってどんなもんでしょ＾＾；
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監督：朝原雄三
脚本：柏田道夫/山室有紀子
撮影：沖村志宏
音楽：岩代太郎


出演：上戸彩/高良健吾/余貴美子/西田敏行/夏川結衣/成海璃子/緒形直人/鹿賀丈史/


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