エクソシスト 信じる者

評価★★★【３点】（10）




正規の続編という割には期待外れな展開。

◆

12年前に妻を亡くし、
一人娘のアンジェラを男手一つで育てているヴィクター。
ある日、アンジェラが友だちのキャサリンと森へ行ったきり
行方不明となってしまう。
２人は３日後に無事保護されるが、
以来、不可解な言動を繰り返すようになり、
やがて彼女たちが悪魔に憑依されている疑いが高まる。
そこでヴィクターは、
かつて娘が同じような体験をしたという女性クリス・マクニールに
助けを求めるのだったが…。
<allcinema>

◆

ズバリまったく怖くない！
これっておそらく『エクソシスト』からの正規なる続編だけに
悪魔に憑りつかれた少女に対し怖いと感じられなかったのは
可なりの致命傷ではないかと思います。

予告編で使われたオリジナル音楽や悪魔の形相となった少女など
パット見では元祖リーガンを彷彿させていて期待値上がっていただけに
これは痛いです。本当に痛い（笑）

ドラマも少女たちが行方不明になった事情も安っぽいし
そこから繋がる一連の流れは、どうみても元祖女優までに
辿り着くその過程は無理があり過ぎる。
しかも、資格もなく独学で習得した技術で悪魔祓いまで行おうとする。

いやさすがにそれはダメでしょ。
まあ、そこは正規の神父が仕方なくやることになるんだけど
作品的にはココがいちばんのクライマックスにならなきゃいけないのに
どうにも盛り上がりません。

ということで、元祖オリジナルには遠く及ばない残念な結果に。
でもこれ三部作とか言ってるけど、最後、リーガンがまたなにか
残りの二作品に影響を与えてくれるのかどうなのか期待したいです。

◆

【今週のツッコミ】

・冒頭の悪魔とのかかわりであろう切っ掛けが長すぎる。

・リーガンを彷彿する悪魔メイクはよくみると結構雑。
　でも、なりきった演技は二人ともそこそこ上手いと思います。

・ワタシは当時オリジナルを観たときに本当に恐怖を感じたのは
　神父がリーガンの家に初めて出向くところなんだけども
　こちらは主要なポイントがまったくありません。
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監督：デヴィッド・ゴードン・グリーン
脚本：ピーター・サットラー、デヴィッド・ゴードン・グリーン
音楽：デヴィッド・ウィンゴ、アマン・アッバシ
出演：レスリー・オドム・Ｊｒ、リディア・ジュエット、オリヴィア・オニール


映画『エクソシスト 信じる者』公式サイト