評価:★★★★
基本的に韓国映画は観ません。しかし、この「デイジー」にはチョン・ジヒョンが出ているという理由だけで、個人的にはアイドル映画でも観るような感覚で、全く期待せずに映画館に行きました。今日はメンズデーでもあったし、内容がコケても1000円なら良いか~!みたいな(笑)
チョン・ジヒョンがオランダの風景に溶け込んでいるかはチョット微妙でした。韓国俳優たち全員がオランダの景色、特に都会の中では浮いていたように思った。
最も違和感を感じたのは刑事ジョンウ(イ・ソンジェ)がヘヨン(チョン・ジヒョン)の部屋に初めて訪問して、最初に手渡したお礼の気持ちの『手作りキムチ』には大笑い。オランダの癒されるような風景に対して最も合わない品物です(笑)
日本人だったら『味噌』とかになるのでしょうか?もうちょっとセレブな『エルメスのマグカップ』にするとか、お洒落な感じにして欲しかった(爆)
今回、何故撮影の地にオランダを選んだのかはストーリーの設定からみて、そんなに重要な風にも見えませんでした。この辺りは監督のアンドリュー・ラウのインタビューを一度聞いてみたいものです(笑)
さて、前置きはこのくらいにして本編に。この映画はラストまで観て、初めて気が付くのですが、映像に於いては最初から伏線がビシバシ貼られていたことにまずは驚いてしまった。どのショットにも後のストーリーに必ず絡んできている。
広場のシーンに於いても三人三様のそれぞれの目線から捉えた映像を人物の心情に合わせて三通りのパターンで表現してあり、ここではとても丁寧に説明されている。こういった編集力でも監督の技量が伺える。“計算し尽くした映像作り”ということでは日本が誇る“世界の巨匠”黒澤監督映画を彷彿させるような、全く無駄の無い見事な映像表現であったと思う。
三角関係の人間ドラマが重厚に描かれているため、観る者にそれぞれ馴染め易い人物に簡単に感情移入ができる。中盤で事件に遭遇し言葉を失ったヘヨン(チョン・ジヒョン)の演技はここからが真骨頂。さすがに上手い!
プロの暗殺者が生まれて初めて愛した女性のために読唇術を身に付ける。これがラストでもの凄く生きてくるのである。このラストには思いっきり感動しました。獲物を狙う獣の目になった暗殺者が望遠ライフルでターゲットに向かって今まさに引き金を引こうとする瞬間・・・。
読唇術で彼女の唇を読み上げている・・・あの言葉は あまりにも素直な 平凡だけど これほどシンプルな言葉に胸が熱くなっていくのを覚えました(^_^;)
極限の状態であるが故 あのシンプルさが生きてきたんでしょうね
----------------------------------------------------------
監督:アンドリュー・ラウ
脚本:クァク・ジェヨン
撮影:ン・マンチン/アンドリュー・ラウ
音楽:チャン・クォンウィン
出演:チョン・ジヒョン/チョン・ウソン/イ・ソンジェ/チョン・ホジン/デヴィッド・チャン
『デイジー』オフィシャル・サイト
http://www.daisy-movie.com/
基本的に韓国映画は観ません。しかし、この「デイジー」にはチョン・ジヒョンが出ているという理由だけで、個人的にはアイドル映画でも観るような感覚で、全く期待せずに映画館に行きました。今日はメンズデーでもあったし、内容がコケても1000円なら良いか~!みたいな(笑)
チョン・ジヒョンがオランダの風景に溶け込んでいるかはチョット微妙でした。韓国俳優たち全員がオランダの景色、特に都会の中では浮いていたように思った。
最も違和感を感じたのは刑事ジョンウ(イ・ソンジェ)がヘヨン(チョン・ジヒョン)の部屋に初めて訪問して、最初に手渡したお礼の気持ちの『手作りキムチ』には大笑い。オランダの癒されるような風景に対して最も合わない品物です(笑)
日本人だったら『味噌』とかになるのでしょうか?もうちょっとセレブな『エルメスのマグカップ』にするとか、お洒落な感じにして欲しかった(爆)
今回、何故撮影の地にオランダを選んだのかはストーリーの設定からみて、そんなに重要な風にも見えませんでした。この辺りは監督のアンドリュー・ラウのインタビューを一度聞いてみたいものです(笑)
さて、前置きはこのくらいにして本編に。この映画はラストまで観て、初めて気が付くのですが、映像に於いては最初から伏線がビシバシ貼られていたことにまずは驚いてしまった。どのショットにも後のストーリーに必ず絡んできている。
広場のシーンに於いても三人三様のそれぞれの目線から捉えた映像を人物の心情に合わせて三通りのパターンで表現してあり、ここではとても丁寧に説明されている。こういった編集力でも監督の技量が伺える。“計算し尽くした映像作り”ということでは日本が誇る“世界の巨匠”黒澤監督映画を彷彿させるような、全く無駄の無い見事な映像表現であったと思う。
三角関係の人間ドラマが重厚に描かれているため、観る者にそれぞれ馴染め易い人物に簡単に感情移入ができる。中盤で事件に遭遇し言葉を失ったヘヨン(チョン・ジヒョン)の演技はここからが真骨頂。さすがに上手い!
プロの暗殺者が生まれて初めて愛した女性のために読唇術を身に付ける。これがラストでもの凄く生きてくるのである。このラストには思いっきり感動しました。獲物を狙う獣の目になった暗殺者が望遠ライフルでターゲットに向かって今まさに引き金を引こうとする瞬間・・・。
読唇術で彼女の唇を読み上げている・・・あの言葉は あまりにも素直な 平凡だけど これほどシンプルな言葉に胸が熱くなっていくのを覚えました(^_^;)
極限の状態であるが故 あのシンプルさが生きてきたんでしょうね
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監督:アンドリュー・ラウ
脚本:クァク・ジェヨン
撮影:ン・マンチン/アンドリュー・ラウ
音楽:チャン・クォンウィン
出演:チョン・ジヒョン/チョン・ウソン/イ・ソンジェ/チョン・ホジン/デヴィッド・チャン
『デイジー』オフィシャル・サイト
http://www.daisy-movie.com/
舞台選びも監督のセンスなんでしょう(笑)
なら逆に韓国舞台の「デイジー」だったらどうなるのか観たいよね~(笑)
そこのところが 見れなかったのは残念でした
ボートハウス‥‥ 隠れが的で素敵よね
あれが 韓国舞台なら お洒落には映らなかったかも~(笑)
ただ、ハンデを背負ってからの演技には唸りましたよ
あの画面三分割表示は面白かったですよ
通常ならカット割で見せるのにね(笑)
この映画は終わらずにずう~っと観ていたかったなという最近では結構珍しいくらいの映画でした(笑)
あんなボートハウスを別荘で欲しいね(爆)
そうそう あの「キムチ」容器も開けないで美味しそうと言ったヘヨンには ププッでしたね韓国では一般的な手土産なんでしょうか?
デイジーの鉢植えも妙に 痩せ細ったものもあれば たっぷりと瑞々しいものがあったり…と ?は 満載(笑)
でも‥‥ 好きな映画です
配役がいいんですね
丸太橋から落ちたヘヨンを助けようと庭先から駆け出すチョン・ウソンの逞しいこと~うっとりです(笑)