評価★★★★【4点】
登場人物全員、キャラに馴染んでキャスティング賞モノ。
◆
ギャンブル依存症で、定職にも就かず無為な毎日を送る郁男。
恋人でシングルマザーの亜弓とその娘で高校生の美波のために
ギャンブルから足を洗い、亜弓の故郷・石巻に移り住み
人生をやり直す決意をする。
実家では末期がんに侵されながらも漁師を続ける亜弓の父・勝美が
ひとりで暮らしていて、ご近所の小野寺が何かと世話を焼いていた。
そんな中、郁男は印刷会社で働き出し、
再起に向けた新生活がスタートする。
ところがある日、亜弓と衝突した美波が夜になっても戻らず、
心配でパニックになった亜弓に八つ当たりされた郁男は、
彼女を車から降ろし、置き去りにしてしまう。
その後、亜弓は何者かに殺され、遺体となって発見される。
責任を感じ、次第に自暴自棄となっていく郁男だったが…。
<allcinema>
◆
主人公のろくでなし加減を見ていて鬱になりそうだった。
家族の問題を抱えることができるのはせいぜい一人まで。
家族の大黒柱となっている亜弓はこれを全部抱え込んでいて
その他は全員自己チューという、なんとも辛い環境に同情しまくり。
父の末期がんは仕方ないにせよ、その他は少し考えれば改められる。
そんな環境下、将来の家族旅行に向け少しづつ溜めているへそくりが
亜弓にとって唯一の小さな幸せという、この健気で
いじらしい女性像が一段と際立ってくるわけだ。
なぜ彼女は殺されたのか、いったい誰が、そして家族の行く末は。。。
ちまたの高評価に釣られ鑑賞しようと決めたが
想像していた人生の超絶どん底家族というほどではなかった。
逆にその分、実際にこういった家族は何処にもいるように思え
ある意味、リアルな映像作品として受け止めなければいけない。
◆
【今週のツッコミ】
・よくある犯人捜しに走らず、男の生きざまをありのまま見せる。
負の連鎖、この痛々しさにどこまで耐えられるか。
・主人公になりきり炭水化物過剰摂取のような太り方はさすが!
・香取慎吾の自然体の演技は過去のイメージを完全払拭。
こういう汚れ役ができるなら今後も大いに期待できそうだ。
・最後に大活躍する実家の末期がん父さん。
父「こいつはオレのセガレだ」ここでイッキに胸熱。
・呑み込むからノミ屋と言うんだ!( ..)φメモメモ(←違うから)
・最後にいい人になってたやくざなメンツ。
たばこのポイ捨ては、ホンの少しのプライドの表れですね。
・ラストの歩き泣き!これでやっと凪の訪れを感じる安堵感。
・で、犯人の動機は結局は人間の三大欲のひとつだったのかな。
・刑事の事情聴取のいやらしさが半端ない。
・ひとは何かしらの趣味を持っていると思うが
趣味と依存症の違いとは:人間関係に影響を及ぼすと依存症。
・下取り300万円で買い値も300万円の謎。
これは単に取り戻したぞ!の意味を分かり易くしただけ。
・海面に置いたのはコピーなので安心です(笑)
---------------------------------------------------------------
監督:白石和彌
脚本:加藤正人
音楽:安川午朗
出演:香取慎吾/恒松祐里/西田尚美
『凪待ち』
登場人物全員、キャラに馴染んでキャスティング賞モノ。
◆
ギャンブル依存症で、定職にも就かず無為な毎日を送る郁男。
恋人でシングルマザーの亜弓とその娘で高校生の美波のために
ギャンブルから足を洗い、亜弓の故郷・石巻に移り住み
人生をやり直す決意をする。
実家では末期がんに侵されながらも漁師を続ける亜弓の父・勝美が
ひとりで暮らしていて、ご近所の小野寺が何かと世話を焼いていた。
そんな中、郁男は印刷会社で働き出し、
再起に向けた新生活がスタートする。
ところがある日、亜弓と衝突した美波が夜になっても戻らず、
心配でパニックになった亜弓に八つ当たりされた郁男は、
彼女を車から降ろし、置き去りにしてしまう。
その後、亜弓は何者かに殺され、遺体となって発見される。
責任を感じ、次第に自暴自棄となっていく郁男だったが…。
<allcinema>
◆
主人公のろくでなし加減を見ていて鬱になりそうだった。
家族の問題を抱えることができるのはせいぜい一人まで。
家族の大黒柱となっている亜弓はこれを全部抱え込んでいて
その他は全員自己チューという、なんとも辛い環境に同情しまくり。
父の末期がんは仕方ないにせよ、その他は少し考えれば改められる。
そんな環境下、将来の家族旅行に向け少しづつ溜めているへそくりが
亜弓にとって唯一の小さな幸せという、この健気で
いじらしい女性像が一段と際立ってくるわけだ。
なぜ彼女は殺されたのか、いったい誰が、そして家族の行く末は。。。
ちまたの高評価に釣られ鑑賞しようと決めたが
想像していた人生の超絶どん底家族というほどではなかった。
逆にその分、実際にこういった家族は何処にもいるように思え
ある意味、リアルな映像作品として受け止めなければいけない。
◆
【今週のツッコミ】
・よくある犯人捜しに走らず、男の生きざまをありのまま見せる。
負の連鎖、この痛々しさにどこまで耐えられるか。
・主人公になりきり炭水化物過剰摂取のような太り方はさすが!
・香取慎吾の自然体の演技は過去のイメージを完全払拭。
こういう汚れ役ができるなら今後も大いに期待できそうだ。
・最後に大活躍する実家の末期がん父さん。
父「こいつはオレのセガレだ」ここでイッキに胸熱。
・呑み込むからノミ屋と言うんだ!( ..)φメモメモ(←違うから)
・最後にいい人になってたやくざなメンツ。
たばこのポイ捨ては、ホンの少しのプライドの表れですね。
・ラストの歩き泣き!これでやっと凪の訪れを感じる安堵感。
・で、犯人の動機は結局は人間の三大欲のひとつだったのかな。
・刑事の事情聴取のいやらしさが半端ない。
・ひとは何かしらの趣味を持っていると思うが
趣味と依存症の違いとは:人間関係に影響を及ぼすと依存症。
・下取り300万円で買い値も300万円の謎。
これは単に取り戻したぞ!の意味を分かり易くしただけ。
・海面に置いたのはコピーなので安心です(笑)
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監督:白石和彌
脚本:加藤正人
音楽:安川午朗
出演:香取慎吾/恒松祐里/西田尚美
『凪待ち』
もう「香取くん」なんて呼んじゃいけないような変貌っぷりでした。
でもだがしかし、ダメ男を語らせたら凄い(と人に言われる)私からすれば、彼はまだまだヒヨっこな演技ですな。
西田尚美が図らずもメロメロになってしまうそんな色気が欠けていたので。
いえ、すみません、作品を批判する意図では全くございません。
お!ダメ男に関しなにか色々奥が深そうな。。。気になりますね~
確かに西田尚美がそれでも離れなかった決め手となるモノがないですね。
こういうダメ男が最も似合いそうな俳優と言えば
未だ親子説がぬぐい切れない濱田岳の父親・火野正平なワタシです(爆)