評価:★★★★【4点】
身に起こった謎を、主人公とともに解明していくミステリーアクション。
『96時間』以降、すっかり骨太なアクション・ヒーローが定着した
我が、リーアム・ニーソンの待ちに待った本格映画といえるでしょう。
今回は、植物学者の博士という、なかなか知的な役どころ。
しかし、自身に問題が起こってからは、インテリジェンスな立ち位置のはずが
なぜか、護身術やら運転技術やらがめっぽう出来ちゃったりして
ま、あのでかい身体だから、過去にいろんなスポーツをやってましたよ~的な
見方をすれば、それはそれで納得もできてしまうんですね(笑)
ということで、本作も、割とスピーディーな展開となっており
鑑賞中にダレることもなく、最後まで楽しませてもらいました。
◇
交通事故から生還後、
妻は自分を忘れ見知らぬ他人に自分の名を騙られるという
不可解な状況に陥った男が、身の危険をかいくぐりながら
その謎の真相に迫るさまをスリリングに描き出す。
学会に出席するため、
妻エリザベスとベルリンに降り立った植物学者のマーティン・ハリス博士。
ホテルへ着いたところで忘れ物に気付いた彼は妻を残し、
タクシーで空港へと引き返すことに。
だがその道中、事故に見舞われ、4日間もの昏睡状態に陥ってしまう。
目を覚ました病院で本来の目的を思い出し、
学会が開かれるホテルへ急ぐマーティン。
しかし、彼を待っていたはずの妻はマーティンを“知らない人”と言い放ち、
彼女の傍らにはマーティンを名乗る見ず知らずの男がいた。
妻との新婚旅行の写真まで持つこの男に対し、
所持品が携帯電話と一冊の本だけで警察にも身分を証明できず
混乱と焦燥を募らせるマーティン。
しかし、何者かに命を狙われたことから、
この一件にうごめく陰謀の存在を確信する。
タクシー運転手ジーナと元秘密警察の男という2人の協力者を得て
謎の解明に奔走するマーティンだが…。
<allcinema>
◇
今回の映画の舞台はベルリン。
異国の地で、自身に起こったとんでもない事件に巻き込まれる男。
さすがというか、リーアム叔父さんは異国に行っても
なんら戸惑うこともなく身に降りかかった怪事件も
フットワークと度胸のよさで、テンポよく解明していってしまう。
機転が利き、さらに自ら備えもった諸々のスキルで切り抜けていく。
もはや、植物学者の粋をこえて、鍛え上げられたマシーンそのもの。
でも、いいんです!
これは、リーアムにだけに与えられた特権とでも言うんでしょうか。
これを若手で例えるならマット・デイモンがよく似た感じですね^^
本作、序盤のミステリー的展開は非常によく出来ていたと思うし
中盤辺りは、若干の危うさ(B級アクションへ成り下がりそう)はあったけど
終盤では、バラ捲かれたすべての謎をきれいに回収しているところが心地良い!
冒頭のベルリン空港(?)でマーティン夫婦と入国審査官とのやりとりに伏線。
いわれてみれば、含みを持った妻の台詞が、、、。
おまけ)
・『ボーン』シリーズ以降、ヨーロッパを舞台にしたアクションものが多い。
カーチェイスにしても、不思議とリアリティある映像になるから不思議。
・鑑賞前にいろいろなオチを予想しながら観てましたが
こういうのも、辻褄は合っているので突っ込むことはできないね~^^
・警備主任に信じてもらうため、もうひとりのマーティン・ハリス博士と
知り合いの学者の家庭のことを言い当てていき、最後はハミングの格好になっていた。
おまえら双子かよ!(爆)ここはツボだった。
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監督:ジャウマ・コレット=セラ
脚本:オリヴァー・ブッチャー/スティーヴン・コーンウェル/
撮影:フラビオ・ラビアーノ
音楽:ジョン・オットマン/アレクサンダー・ラッド
出演:リーアム・ニーソン/ダイアン・クルーガー/ジャニュアリー・ジョーンズ/
フランク・ランジェラ/
『アンノウン』
なかなかの高得点じゃないですか^^
後半の持って行き方は、巧くまとめた感じですよね。
ダイアン・クルーガーが花粉マスク付けたら
ナタリー・ポートマンと間違えそうです(笑)
いずれ、姉妹役なんかで映画を作って欲しいです^^
目が綺麗な女優さんですよね。
後半にあんなどんでん返しがあろうとは!!
ダイアン、どこかで見たことあるなぁ、と思ってたらアチコチの映画で見てました。眼が好きです。
『96時間』からなにか覚醒されたかのようなリーアム・ニーソンです。
これは是非観てくださいね^^
>原作のボーン「暗殺者」のほうに似ていて、びっくりでした。
へ~!そうなんですか!
分った時に悩まないのは、やっぱりハリウッド的なんでしょうね(笑)
そうそう、テンポが速くて悩んでる余裕はないですよね^^;
なんでエイダン・クインってそんなに人気があるの~(爆)
本質的には、映画のボーンとぜんぜん違うんですが、原作のボーン「暗殺者」のほうに似ていて、びっくりでした。
この展開かぁ~~って。自分が暗殺者とわかったときに、リーアムがまったく悩まないのには驚きましたが、まあ、時間的にそんな暇はなっかったんでしょう。
あっ、エイダン・クイン、わたしも同意見です。ほんと、普通のおじさん(笑)
そういう感じはありましたよね(笑)
そうそう!言われるようにテンポは良かった!
リーアム映画も、ココ最近はマット・デイモンの老練系ヒーローみたいです(爆)
>それよりも、エイダン・クインがあまりに普通の叔父さまっぽくなっててショックでした
え!誰?
ということで検索しましたよ。
あ~!予備チームの彼ね(笑)
なかなか渋いところをチェックされてたんですね^^
まぁ、テンポも良かったし、カーアクションも迫力でしたのでそれなりに楽しめましたが、
途中からはアレレな気分に~。
ま、ラストもハリウッド的でしたし、ちょっと物足りない気がしました。
それよりも、エイダン・クインがあまりに普通の叔父さまっぽくなっててショックでした