評価:★★★★【4点】
内容はいたってシンプル。でも、そこがいい!
サイレント映画を今ここで再現したことに拍手。
当時のひとは、こんな感じの映画に夢中になってたんですね。
鑑賞前は、最後まで耐えることができるのか?
なんてことを危惧してたものですが
割と観易かったというのが自分としては意外でした。
でも、やっぱり映画は音声と音響がないとつまらない(笑)
◇
1927年、ハリウッド。
サイレント映画の大スター、ジョージ・ヴァレンティンは、
彼に憧れる女優の卵ペピーと出会い、
自身の主演作でエキストラの役を手にした彼女に
優しくアドバイスをおくる。
そんな中、時代はセリフのあるトーキー映画へと
大きく変わっていく。
しかしジョージは、自分は芸術家だと主張して
サイレント映画に固執、瞬く間に
スターの座から滑り落ちることに。
そんなジョージとは対照的に、時代の波に乗って
スターの階段を駆け上っていくペピーだったが…。
<allcinema>
◇
できれば、オープニング・クレジットも
あんなお洒落なフォントでなく当時のままだったら
どんな感じだったのでしょうか。
まあ、それだと当時のサイレント映画を再現しただけの
ただの作品という扱いを受けそうになりますね。
この作品は、意外にもサイレントを利用した
ちょっと面白い仕掛けがあり、そこがちょっと斬新でした。
サイレント映画の過渡期。
時代の移り変わりとともに映画産業もトーキー映画へと。
誰よりも早く、その話を持ちかけてもらったのに
波に乗り損ねたジョージは保守的なんでしょうね。
どんなものにも始まりがあれば終わりもやってくる。
それが世の常だということを、もういちど考える意味では
本作を観て、改めて思い返すことができたのがよかったかな。
おまけ)
・もう一回鑑賞すると次は1000円とかTOHOが言ってますが
さすがにリピはしないですね(苦笑)
・名犬といわれ第一回ゴールデン・カラー賞を受賞したワンコ。
なかなか素晴らしい演技が出来ていたと思います。
名犬ラッシーが生きていたら特別功労賞でもあげたいくらい(笑)
・ぺピーの付けホクロがそんなにインパクトあったとは思えない。
あれはマリリン・モンローへ捧げたのか?^^
・あれだけの大スターでも1本の映画の制作費にかかる負担は
相当なものだったのね。映画がコケるということは
破産することを意味するんですね。
これもつまりは投資ですからあたり前か。
・自棄を起こして自身の映画フィルムを無茶苦茶にして火をつけたのに
瞬間、我に変えり、あの1本がなぜ分かったのだろう。
・病院の担当医から運ばれてきたジョージの話を聞いたぺピー。
「胸に抱え込んでたフィルムを退けるのに大変だったよ」にワタシもウルウル。
・トーキー映画への恐怖からか、ジョージが悪夢を見るシーンで「お!」
ラストの感動的なシーンは『スラムドッグ$ミリオネア』ですね。
・ぺピーの落ちぶれたジョージへする献身的な態度に
世界平和への指針を見たんだが(おいおい)
・『ロシアの陰謀』の次は『ドイツの陰謀』だった。
ジョージはメロドラマ以外にアクション映画もスタントなしでOKだった。
・ジョージ主演のどの映画にも愛犬の活躍が欠かせなかった。
映画の舞台あいさつで女優が苛立ってた理由は“私は犬より下か!”
・ジョージの執事は1年も給料なしで、あの忠誠心はスゴかった!
聞かなきゃ永遠に給料なしでもいいってことでしょう。
本人も「おそばに置いてください」と、もしやあっち系なのか。
フィリップ・シーモアも、うかうかしてられないぞ(ってなんでだ)
ちなみに執事ジェームズ・クロムウェルの身長は201センチ。
・破産したジョージのオークションにはしっかりオチが付いていた。
こういうところは今風の意外性があって興味深かった。
っていうか、これサイレント映画の粋を超えてないか?。
----------------------------------------------------------
監督:ミシェル・アザナヴィシウス
脚本:ミシェル・アザナヴィシウス
撮影:ギョーム・シフマン
音楽:ルドヴィック・ブールス
出演:ジャン・デュジャルダン/ベレニス・ベジョ/ジェームズ・クロムウェル/
ジョン・グッドマン/
『アーティスト』
内容はいたってシンプル。でも、そこがいい!
サイレント映画を今ここで再現したことに拍手。
当時のひとは、こんな感じの映画に夢中になってたんですね。
鑑賞前は、最後まで耐えることができるのか?
なんてことを危惧してたものですが
割と観易かったというのが自分としては意外でした。
でも、やっぱり映画は音声と音響がないとつまらない(笑)
◇
1927年、ハリウッド。
サイレント映画の大スター、ジョージ・ヴァレンティンは、
彼に憧れる女優の卵ペピーと出会い、
自身の主演作でエキストラの役を手にした彼女に
優しくアドバイスをおくる。
そんな中、時代はセリフのあるトーキー映画へと
大きく変わっていく。
しかしジョージは、自分は芸術家だと主張して
サイレント映画に固執、瞬く間に
スターの座から滑り落ちることに。
そんなジョージとは対照的に、時代の波に乗って
スターの階段を駆け上っていくペピーだったが…。
<allcinema>
◇
できれば、オープニング・クレジットも
あんなお洒落なフォントでなく当時のままだったら
どんな感じだったのでしょうか。
まあ、それだと当時のサイレント映画を再現しただけの
ただの作品という扱いを受けそうになりますね。
この作品は、意外にもサイレントを利用した
ちょっと面白い仕掛けがあり、そこがちょっと斬新でした。
サイレント映画の過渡期。
時代の移り変わりとともに映画産業もトーキー映画へと。
誰よりも早く、その話を持ちかけてもらったのに
波に乗り損ねたジョージは保守的なんでしょうね。
どんなものにも始まりがあれば終わりもやってくる。
それが世の常だということを、もういちど考える意味では
本作を観て、改めて思い返すことができたのがよかったかな。
おまけ)
・もう一回鑑賞すると次は1000円とかTOHOが言ってますが
さすがにリピはしないですね(苦笑)
・名犬といわれ第一回ゴールデン・カラー賞を受賞したワンコ。
なかなか素晴らしい演技が出来ていたと思います。
名犬ラッシーが生きていたら特別功労賞でもあげたいくらい(笑)
・ぺピーの付けホクロがそんなにインパクトあったとは思えない。
あれはマリリン・モンローへ捧げたのか?^^
・あれだけの大スターでも1本の映画の制作費にかかる負担は
相当なものだったのね。映画がコケるということは
破産することを意味するんですね。
これもつまりは投資ですからあたり前か。
・自棄を起こして自身の映画フィルムを無茶苦茶にして火をつけたのに
瞬間、我に変えり、あの1本がなぜ分かったのだろう。
・病院の担当医から運ばれてきたジョージの話を聞いたぺピー。
「胸に抱え込んでたフィルムを退けるのに大変だったよ」にワタシもウルウル。
・トーキー映画への恐怖からか、ジョージが悪夢を見るシーンで「お!」
ラストの感動的なシーンは『スラムドッグ$ミリオネア』ですね。
・ぺピーの落ちぶれたジョージへする献身的な態度に
世界平和への指針を見たんだが(おいおい)
・『ロシアの陰謀』の次は『ドイツの陰謀』だった。
ジョージはメロドラマ以外にアクション映画もスタントなしでOKだった。
・ジョージ主演のどの映画にも愛犬の活躍が欠かせなかった。
映画の舞台あいさつで女優が苛立ってた理由は“私は犬より下か!”
・ジョージの執事は1年も給料なしで、あの忠誠心はスゴかった!
聞かなきゃ永遠に給料なしでもいいってことでしょう。
本人も「おそばに置いてください」と、もしやあっち系なのか。
フィリップ・シーモアも、うかうかしてられないぞ(ってなんでだ)
ちなみに執事ジェームズ・クロムウェルの身長は201センチ。
・破産したジョージのオークションにはしっかりオチが付いていた。
こういうところは今風の意外性があって興味深かった。
っていうか、これサイレント映画の粋を超えてないか?。
----------------------------------------------------------
監督:ミシェル・アザナヴィシウス
脚本:ミシェル・アザナヴィシウス
撮影:ギョーム・シフマン
音楽:ルドヴィック・ブールス
出演:ジャン・デュジャルダン/ベレニス・ベジョ/ジェームズ・クロムウェル/
ジョン・グッドマン/
『アーティスト』
というか、サイレント映画に慣れないためか、どうしても物足りなさが出てしまうのかもしれないですね。
それでも昔の人はサイレントしかなかった訳ですから、そこを考えるとこの映画はよくできていると思いました。
当時のサイレントは実際にはもっと映像が荒く、動きも1フレーム16コマですから観にくかったでしょうね。
それを考えると監督もそこまで忠実に再現する必要性はないと判断したんでしょうかね~(笑)
劇中劇のぺピー出演するトーキー映画を最後にメイキングを混ぜて見せるところは心地よかったです^^
階段を駆け下りながら、ジョージに飛び込む可愛らしさといったらもう!
従順でなんて愛らしいのでしょう。
夫婦の食事シーンの流れが上手いですよね~ウチの旦那さんも犬ばっかり触ってるから、たまには私にも触れてみたらどう?と言ってやりました(爆)
>サイレント映画を今ここで再現したことに拍手。
これですね!
で、テーマが割と現代にマッチしてる。
いつの時代も同じことが繰り返され、その世の常を改めて感じましたね。
>でも、やっぱり映画は音声と音響がないとつまらない(笑)
「アナタが観て楽しい映画ではない!」キッパリと忠告したのに、「アカデミー賞は観る」と付いて来た旦那。
itukaさんと同じこと言ってた(爆)
ジョージと妻の食事のシーン、上手かったですよね(笑)
台詞はなくてもすごく伝わってきました。
>たまには私にも触れてみたらどう?と言ってやりました(爆)
まぁ、なんてことを!
ズバリ!ワタシも仲間に入れてもらえませんか(笑)
>で、テーマが割と現代にマッチしてる。
そうなんですよね。
なので観ててまったく古さを感じなかったですもんね。
人類の永遠のテーマとして今後も映画で語られていくことでしょう。
>itukaさんと同じこと言ってた(爆)
ちょっと前まで部屋でホームシアターを構築してた関係で音響にかなりこだわってた時期が有ったんですよ。
サラウンドと重低音を響かせて部屋で一人映画鑑賞!
しかしながら、わが家のご婦人から再三の苦情で売り払ってしまいました(泣)
今から6~7年前かな~(苦笑)
>自棄を起こして自身の映画フィルムを無茶苦茶にして火をつけたのに 瞬間、我に変えり、あの1本がなぜ分かったのだろう。
もう~またあ(笑)itukaさんたら~(ーー;)
でも、その下に、>ワタシもウルウル。って書いてあったから、許す(笑)
私もあのシーンは、ウルウルしちゃいましたもん(T^T)
キャストはみなさん良かったですが、犬好きの私にとっては、アギーが1番でした!
いや~可愛かった~♪
ド派手と言えば、今週末の『バトルシップ』が楽しみですね。
『アーティスト』はそれと対極に位置する映画ということで一抹の不安があった方も多々いらっしゃったはず(笑)
ワタシもその一人でしたけど、意外にも良かったです。
ジョージが見る夢のシーン、一瞬、耳を疑いましたよ。
たったあれだけのことなのに「お~!」って感動(爆)
>ワタシもウルウル。って書いてあったから、許す(笑)
>私もあのシーンは、ウルウルしちゃいましたもん(T^T)
他人からこっそり教えられる意中の人の自分への愛。
これは泣かずにいられないですよね!
みなさん愛犬家なんですね。
わが家には猫がいますが、私が危機でも知らんぷりして逃げていく奴です。たぶん^^;
その余裕が最後まで飽きないで観れたのでは?と、思いました。良かったです。
ほんと、うるっときちゃいましたもの。
itukaさん風に突っ込みどころは、ワンちゃんを連れて映画を観に行くのは、いくらなんでもおとがめあるのでは?って思いましたが・・・(-_-;)
思えば何でもできる映画の世界。
J・キャメロンも今なら自分の思い描いた作品を作ることができる!
そういう時代になった今、80年以上も前の映画を再現すること自体、容易いでしょうね(笑)
余裕で作れるから贅沢な演出もふんだんに盛り込んでましたもんね。
そうそう、どこに行くにもアギーを連れていくのは構わないけど
さすがに映画館はアカンでしょう(爆)
その前に、当時は普通に上映中の喫煙はできたので
アギーの嗅覚の方が心配になりました。
やれ3DだCGだのに頼らないところがアカデミー会員諸氏に受けたのかも。
やっぱりワンコにはかないません。
ペピーがもう少しカワイ系なら日本人にはより受けたでしょう。
お!高評価ですね。安心しました^^
そうそう、やたら最新技術だとかで映画の方向性が逸れ気味だったのを
軌道修正してくれた貴重な映画だったと思いました。
これが映画の原点でしょうね。
はい、ぺピーはスタイルはいいけどワタシも好みではなかったです(苦笑)
フランス女優では好きなひとがいないかも^^;