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マッド・ガンズ

2015年03月29日 00時07分13秒 | 映画 ま行
評価:★★★★【4点】(09)


全3章からなる近未来SF物語は静かに心を打つ。




貴重な水を巡って争いの絶えない近未来の荒野を舞台に描く、
若手実力派キャスト共演のSFドラマ。
荒廃した近未来。
荒野の一軒家に暮らすアーネストは、
政府の配給物資の運搬で生計を立てていた。
息子のジェロームは繊細で心優しい少年。
一方、その姉メアリーは多感な年ごろで、
父親の忠告にも耳を貸さず隣家の青年フレムに夢中。
そんなある日、仕事に欠かせないロバが骨折してしまい、
アーネストはやむなく大枚をはたいて4足歩行ロボットを購入する。
ところがほどなく、そのロボットが何者かに盗まれてしまう。
窮地に陥ったアーネストは、ロボットと犯人の行方を追って
必死に荒野を彷徨うが…。
<allcinema>




【ネタバレあります。要注意】



一見、オーストラリア映画かと思うくらい雰囲気がよかった。

章立てで登場人物を紹介していくのだが
ものすごくシンプルで、これって舞台劇としてもいいんじゃないかと
先日観た『イントゥ・ザ・ウッズ』よりも遥かに舞台向きだと思った^^


この映画はある一家の屈辱たる出来事を14歳の少年目線で描く。
家畜のロバが死に、その代替えとして中古の四足歩行作業ロボットを購入する。
政府からの配給品運搬業で生計を立てている家族は
ある日、チョットしたアクシデントで父アーネストが殺される。
周りはみな作業用ロボットに殺されたのでは?と噂する。

もう、なんかこの辺りからワタシの好きな理不尽系の香りがして
ほとんど心理劇に近いものを感じた。
一家の長女の恋人にゾンビの記憶が新しいあのニコラス・ホルト。
この子、短髪にすると可也のイケメン兄ちゃんで
本作ではそこが逆に不気味な一面であったことは確か。

これは可也の拾い物、お薦めだわ~(笑)




【今週のツッコミ】
・本作のジェイク・パルトロー監督は『第9地区』『エリジウム』の
 ニール・ブロムカンプ監督に通じるものがあると密かに思っている(笑)
 ちなみに実姉がグウィネス・パルトロー。

・音楽の使い方も一見物語の内容とズレてる感じだが
 後になるほどそれがシックリくるからなんとも不思議(笑)

・荒廃した近未来の地球の物語って最高のおかずだわ(爆)

・不定期にでてくる高い空に飛ぶ音速飛行機は少年の心の奥底にある
 未来の新天地に対するメタファーだったのだろうか。

・劇中で出てくる新型スマホは扇子型の不思議なものだった。

・物言わないロボットだからこそペットと同じくらい愛おしいのだ。
 前足引きずってでも帰還するところまるで生き物のようだった。

・そのロボットから少年の疑問がすべて解けるくだりは
 間の取り方が絶妙だと感じたものだ^^
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監督:ジェイク・パルトロー
脚本:ジェイク・パルトロー
音楽:ネイサン・ジョンソン

出演:マイケル・シャノン/ニコラス・ホルト/エル・ファニング/コディ・スミット=マクフィー


『マッド・ガンズ』

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