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評価:★★★★☆【4.5点】
他のヒトラー映画と一線を画す戦略が大成功!(笑)
◇
1945年に自殺したはずのアドルフ・ヒトラーが、
なぜか2014年のベルリンにタイムスリップして甦る。
やがて彼をモノマネ芸人と勘違いしたディレクターにスカウトされ、
テレビ番組に出演することに。
すると、ヒトラーが生きていたらいかにも言いそうな言葉で
現代のドイツを斬りまくると、
その“芸”の完成度が評判を呼び、彼はたちまち大ブレイク。
しかも言っている内容も
意外に真理を突いていると迷える現代人の心を捉え、
いつしか再び大衆の支持を集め始めてしまうヒトラーだったが…。
<allcinema>
◇
現代にタイムスリップしてきた本物のヒトラーを
偶然にも街で見つけたリストラ寸前のテレビ・ディレクターが
完成度の高いモノマネ芸人を発掘したと思い込み、
モノマネ芸人ヒトラーを使い番組制作をしたいと局に売り込む。
一方、ヒトラー本人は進化した現代にいる状況が理解できず
初めは戸惑いつつも、徐々に理解していく辺りの柔軟性は
そのままIQの高さに繋がっているようだ。
彼の登場する番組は軒並み絶賛され高視聴率の連続。
みるみる世間に認知され、そのままの勢いで街頭に繰り出し
アポなし突撃取材など、ドイツの本物の政治家や有名人、
あるいはネオナチ組織NPDのメンバーらと討論までするしまつ。
実際、本物のヒトラーだから説得力ある熱弁は完全に人を魅了する。
この映画、フィクションとドキュメンタリーの部分を
絶妙にミックスさせ、街を行きかう人々の生の声を取り
現場で瞬時に発するアドリブなども完全にヒトラー口調。
1940年代の独裁者ヒトラーの痕跡を知る者に対し
どのような反応が返ってくるのか非常に興味深かったし
意外と支持が高いことに、やはりな!という素直な思いが(笑)
強きリーダー像の象徴として今必要とされている一人なのか。
【今週のツッコミ】
・TBS系列のニンゲン観察バラエティ『モニタリング』が脳裏をよぎる(笑)
“もしも、街にヒトラーがいたらひとは信じる?信じない?”
な~んて感じだろうか(←それ無理があります)
・ドイツ国内の政治家や有名人が実際絡んでるそうだが
残念ながら“太った○女”呼ばわりされたメルケル首相しか知らない^^;
・ドイツで急増し続ける難民問題は相当深刻なようだった。
・ヒトラーが出演した視聴者参加番組で熱弁した今後のドイツ国家に
今の日本と情勢が似てるせいか、ワタシもヒトラーに同意してしまった。
・ヒトラーを演じたオリヴァー・マスッチは無名の舞台俳優さん。
身長193センチで素顔はヒトラーに全く似ていないらしい。
付け鼻、口ひげ、目元のくま、皺など特殊メイクは素晴らしかった。
ただし、子犬のシーンなどのCG技術はもうひとつ惜しいね^^;
・ちなみにヒトラー独特のちょび髭はガスマスク装着のため
小振りに整えたものがあの形になったらしい。
・フィクションとドキュメンタリー(自虐ネタ)を融合させた過去映画に
『その男、ヴァン・ダム』という傑作もあったな~(笑)
--------------------------------------------------------------------
監督:ダーヴィト・ヴネント
脚本:ダーヴィト・ヴネント/ミッツィ・マイヤー/
音楽:エニス・ロトホフ
出演:オリヴァー・マスッチ/ファビアン・ブッシュ/クリストフ・マリア・ヘルプスト/
『帰ってきたヒトラー』
他のヒトラー映画と一線を画す戦略が大成功!(笑)
◇
1945年に自殺したはずのアドルフ・ヒトラーが、
なぜか2014年のベルリンにタイムスリップして甦る。
やがて彼をモノマネ芸人と勘違いしたディレクターにスカウトされ、
テレビ番組に出演することに。
すると、ヒトラーが生きていたらいかにも言いそうな言葉で
現代のドイツを斬りまくると、
その“芸”の完成度が評判を呼び、彼はたちまち大ブレイク。
しかも言っている内容も
意外に真理を突いていると迷える現代人の心を捉え、
いつしか再び大衆の支持を集め始めてしまうヒトラーだったが…。
<allcinema>
◇
現代にタイムスリップしてきた本物のヒトラーを
偶然にも街で見つけたリストラ寸前のテレビ・ディレクターが
完成度の高いモノマネ芸人を発掘したと思い込み、
モノマネ芸人ヒトラーを使い番組制作をしたいと局に売り込む。
一方、ヒトラー本人は進化した現代にいる状況が理解できず
初めは戸惑いつつも、徐々に理解していく辺りの柔軟性は
そのままIQの高さに繋がっているようだ。
彼の登場する番組は軒並み絶賛され高視聴率の連続。
みるみる世間に認知され、そのままの勢いで街頭に繰り出し
アポなし突撃取材など、ドイツの本物の政治家や有名人、
あるいはネオナチ組織NPDのメンバーらと討論までするしまつ。
実際、本物のヒトラーだから説得力ある熱弁は完全に人を魅了する。
この映画、フィクションとドキュメンタリーの部分を
絶妙にミックスさせ、街を行きかう人々の生の声を取り
現場で瞬時に発するアドリブなども完全にヒトラー口調。
1940年代の独裁者ヒトラーの痕跡を知る者に対し
どのような反応が返ってくるのか非常に興味深かったし
意外と支持が高いことに、やはりな!という素直な思いが(笑)
強きリーダー像の象徴として今必要とされている一人なのか。
【今週のツッコミ】
・TBS系列のニンゲン観察バラエティ『モニタリング』が脳裏をよぎる(笑)
“もしも、街にヒトラーがいたらひとは信じる?信じない?”
な~んて感じだろうか(←それ無理があります)
・ドイツ国内の政治家や有名人が実際絡んでるそうだが
残念ながら“太った○女”呼ばわりされたメルケル首相しか知らない^^;
・ドイツで急増し続ける難民問題は相当深刻なようだった。
・ヒトラーが出演した視聴者参加番組で熱弁した今後のドイツ国家に
今の日本と情勢が似てるせいか、ワタシもヒトラーに同意してしまった。
・ヒトラーを演じたオリヴァー・マスッチは無名の舞台俳優さん。
身長193センチで素顔はヒトラーに全く似ていないらしい。
付け鼻、口ひげ、目元のくま、皺など特殊メイクは素晴らしかった。
ただし、子犬のシーンなどのCG技術はもうひとつ惜しいね^^;
・ちなみにヒトラー独特のちょび髭はガスマスク装着のため
小振りに整えたものがあの形になったらしい。
・フィクションとドキュメンタリー(自虐ネタ)を融合させた過去映画に
『その男、ヴァン・ダム』という傑作もあったな~(笑)
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監督:ダーヴィト・ヴネント
脚本:ダーヴィト・ヴネント/ミッツィ・マイヤー/
音楽:エニス・ロトホフ
出演:オリヴァー・マスッチ/ファビアン・ブッシュ/クリストフ・マリア・ヘルプスト/
『帰ってきたヒトラー』
確かにメルケル首相のことは酷く言っていましたね。
私も他のドイツ人は全然わかりませんでした。
イギリスがEUを離脱することになって、まさにドイツの不満も映画同様に膨らんでいくのではないかと恐怖を感じます。
貧困や格差が「」強い指導者」を求める構図は今とほとんど同じような気がします。
よくある言い回しと思いましたが、直後の「その奈落を国民はまだ知らない」これにはさすがにゾッとしました。
イギリスもEU離脱が決定しましたね。
今後の世界情勢がどう変わっていくのか興味深いところです。
この映画、ドイツの有名人をもっと知ってればさらに面白かったかもしれませんね。
と痛感しました(汗
それと・・・
ヒトラーのヒゲの形の所以がわかったのは
ちょっと感動でした(爆
まさかここまで深刻化することは想定外だったかもしれませんね。
そうそう、ヒトラーの口ひげの由来が
意外と機能性重視してたとは、チョット驚きましたよね(笑)
後、街頭での似顔絵バイトは笑っちゃいました(爆)
色々な問題提起をしてくれた作品だったと思います。
結局、今の世相が当時のそれに似てきている、ということなのでしょうか?
ところで、「その男ヴァンダム」は最高傑作だと思います~!!私、あの時の劇場前売り特典のヴァンダナまだ持っていますよ。
ヒトラーという誰もが知るキャラクターを用いたことが成功の秘訣でしょうか(笑)
時代は繰り返されるということを改めて認識しましたよ。
お~!「その男ヴァンダム」傑作映画ですよね!
共感してもらって嬉しいです!
なんと!あのヴァンダナを未だ所持してるとは、ここなつさんやりますね!(笑)
ヒトラーはすぐ癇癪を起こしてカンカンに怒鳴るという印象があったので、少し控えめなヒトラーは生ぬるいんじゃないかと思ったりもしましたが、逆にそれだけを抑えれば彼の言うことも一理あるように思えたり、怖い怖い…。
毒舌ヒトラーに思いっきりこき下ろされていて
あのシーンってほとんどアドリブですよね(笑)
っていうか、この映画って全体の8割は街頭やらテレビ生出演とかで
なんだかバラエティ番組見てるみたいでした^^;
ヒトラーの政策は現代人の我々でも的を突いていると思いましたけど
やはり、後で冷静に考えたら、、、うん怖いわ(爆)
いつもTBありがとうございます。
何度かTB送ったのですが、なぜか?届かないようです。
さてドイツ人の懐の深さを知るドラマでした。
ヒトラーって醜くも可笑しくも描ける希有な人物ですね。
調子が良くないみたいです。
お手数おかけしちゃって申し訳ありません。
ドイツ人なかなか大したものですよね。
今の時代だからこそ受け入れられたのでしょうけど
それにしても強きリーダーに憧れてしまうのは
いつの世も同じでしたね。