えんかん 磐田演劇鑑賞会

観劇へのお誘い   "文化のシャワーに洗われる心"

「片づけたい女たち」運営サークル

2013年02月13日 | 片付けたい

25210 「片づけたい女たち」運営サークル 会議報告

 ※ 2月7日(木)有本さんを迎えて、ワークピア磐田において第2回運営サークル会が開かれました。

参加は7サ/11サ22名の参加で、大変面白くまた積極的な発言で盛り上がりました。

 

※ グループる・ばるの制作有本さんは、浜松出身(美人)45歳。
制作会社プリエールにあって、グループる・ばるの制作を担当しているとのことだった。
グループる・ばるとはフランス語で(舞踏会)という意味とか。

今回は笑いの連続ながら、その中に秘められている今の女の人の屈折する思いが、笑いながら自分を写してみているとの事。

舞台を観て「まだうちのほうがいい」と思ったり、帰りに掃除道具を買って帰った人とか、舞台はずきりと、笑いの中に今の女を浮かび上がらせるとか。

 

 休憩なし。会場へは開演には絶対間に合わせて欲しい。幕の上がるのを観て欲しい。その驚きがまず大切と有本さん。

ゴミ一つ一つが小道具とか、毎回ごみが同じ所にセットされるとのことで、何と小道具等を扱う舞台監督が「読売演劇大賞・優秀スタッフ賞」を受賞したとか。

 

 

※ 運サの自己紹介の中で「私誘われて入会した」との声に有本さん「まず自分から入ろう

とする人、居ないんじゃない・自分からチラシやポスター見て観てみましょうなんて云う人」

まず、今は他力本願ではだめで、まず地道に声かけ・声かけ、どんどん行って断られてもあきら

めない、くよくよしない、ただしく頑張る。

いいと思う芝居を勧める。私たちは楽しさと幸せを与えるのだから、自信持ちましょう。

有本さんの言葉です。

 

※ こうしたことから、この芝居はまず女性たちには絶対のお勧めで、「この芝居で勧められないなら他に声かけられるものはない」これも有本さんの言葉。

実際各劇評をはじめ、ウエブ・ブログに掲載されている、この公演の感想はべた褒めだ

芝居を観ない人は多い。そのまま一生終わる人は大半です。

まず手はじめがこの芝居は最適と。芝居は重い内容ものが多い。それなりに受け止めるけど、スカッとしたいということもある。この芝居はその要望にこたえられると。

 

 

※ 自己紹介の中でのある方は、男性を誘おうよ。退職後の男性を。だいたい女性がどこも多いが、今男性も奥さんと共に旅行とか出てくる人多くなっている。

是非男性を誘いましょうという提案がありました。ホント男の人誘いましょう。この芝居を観て女の寂しさが分かったらきっと魅力的な男になるかも。

 

※ 会員制に対する意味をまず理解していきたい。  

と今後の取り組みの中で話されました。

会は芝居を見せてあげるのではなく、会が芝居を呼んで会員が楽しむ。

その経費は、会員個人が負担し、持続は新陳代謝がつきもの、常に退会者が出るもので

その補充拡大が常である事を理解してほしい。

2年後の企画が始まる今、2年後の私たちの会の存在が劇団としては当然であって、だから契約できるわけです。

一本だけ観せる会ではないのです。会員になりませんかという呼びかけは、私たちの会の存続の原点なのです。

 

※ 磐田演鑑はいつできたかというと、1979年に、浜松演劇鑑賞会の会員とこの中遠地方の文化愛好家が集まってつくられた。以来34年間の舞台は今年の秋220回になる。その間例会を楽しんだ人たちは延べにして20万近い。いわゆる会員であった多くの人に支えられてここまで来たのです。はじめは学校の先生が率先して多くの人に薦めたり、いわゆる文化愛好家と云った人たちが誘い集まっていた。いまはいろいろに忙しく、演劇鑑賞はほんの一つの文化とでしか捉えられて、その広がりは私たち自身で語りかけることになって来ています。

 全国のこうした鑑賞会の会員はみんな苦労して取り組んでいます。そうした苦労に劇団も率先して協力体制を組んで共に演劇文化を育てようとしています。

 

※ さあ、河津桜も咲きだしました。

 少し消極的になる冬ですが、暖かくなると心がうずきます。少し勇気を持って語りかけましょう。もうすぐ春ですよ。

※ 退会者24名、現在入会者は2名。例会担当する時はクリアー10名上乗せ。総会での方針です。34名以上に向かって頑張りたいと思います。

 担当のサークル全員でまず一人を誘いましょう。各サークルからの目標が出ています。サ-クルで目標の出ていない所 は、事務局に連絡下さい。こちらからもどうですかと電話でおたずねするかもしれません。

お誘いの為のチラシとかを大至急用意してお届けしたいと思っています。

次回運営サークル会は227日(水)です。昼夜開きます。誘いあって参加して下さい。

 

磐田演劇鑑賞会 『片づけたい女たち』運営担当  橋本・藤田・渡辺・事務局 安間

            事務局 電話 0538-34-1021        


グループる・ぱる から

2013年02月13日 | 片付けたい

磐田演劇鑑賞会の皆様へ

  

はじめまして、グループる・ぱるです。3月の例会「片づけたい女たち」ではお世話になりますが、どうぞよろしくお願い致します。

「片づけたい女たち」は二〇〇四年の一月に初演の幕を開けました。作・演出家の永井愛さんのご自宅に集まり、どんな作品にしようか相談する台本会議が行われたのですが、何といってもとにかく姦しい面々。遅れてくるもの、道に迷ってつけない~と電話してくる者…と始まる前から大騒ぎ。やっと揃ったかと思えば話はすぐに脱線して、ただのお喋りに。そして、止めるつもりがつい話に加わってしまう永井さん。いつまでも本題に入れず、本来の台本会議の目的は果たせませんでした。しかしその時、才女永井さんは「これもまた台本会議だった」と閃いて下さり、「本題に入れない」「片づけられない」そういう女たちに向かって芝居を書こうと、決めたのでした。

物であふれている部屋という設定が決まった後、美術プランナーと装置の打ち合わせになりました。どの程度の物量を…となった時に、スタッフの一人の部屋が、テレビのニュースに出てくるゴミ屋敷のようにすごい状態だということを知り、みんなで訪ね、写真を撮り、参考にしました。かくしてその後この作品の一番の売りともなった「物で溢れかえる部屋」という装置が出来上がったのです。

空き缶の話をしているときには空き缶を持ち、服の話のときには服に触っていないといけない、という具合で、物とセリフは連動しています。そのため、すべての物の置き場所は正確に決まっています。ホントに散らかしただけのゴミだったらどんなに楽でしょう。でもこの舞台上の数多の小道具たちはすべてきちんと計算され、毎回同じ位置に置かれています。この気の遠くなるような細かい作業が評価され、舞台監督が「読売演劇大賞・優秀スタッフ賞」を受章したほどです。もはやベテラン女優三人が認める、最強の共演者にして主役なのは「ゴミ」なのであります。

 この作品は三人だけのお芝居です。人数が少なく出ずっぱりのため、当然セリフの量も膨大です。そこにごみと連動した動きが決められていますので、頭も体もフル回転で演じています。初演からおかげ様の好評で再演を繰り返し、すでに百二十ステージ、九年の年月が経ちましたが、初演の頃の勢いそのままに、テンポの良いお芝居をお見せできるよう、日々精進しております。名実ともにグループる・ぱるの代表作となり、私たちがとても大切にしている作品です。この「片づけたい女たち」で初めて静岡ブロック、初めての磐田演劇鑑賞会さんへお邪魔できるのは本当にありがたく嬉しいことです。緞帳が開くと同時にすごい光景が現れますので、皆様遅れずにいらして下さいね。皆様の元気な笑顔にお会いできる日を、一同心待ちにしております。

 

                      グループる・ぱる 制作 有本佳子