えんかん 磐田演劇鑑賞会

観劇へのお誘い   "文化のシャワーに洗われる心"

磐田演鑑に入りましよう

2013年07月31日 | 運営委員会

時代を超えて生き生きと語りかける
生きていくことのすごさと
平和への真摯な思い

舞台の魅力的な女たち、
期待にたがわぬ評価を受けて登場

後半二作品、来年はさらにパワーアップ

 

【その1】

劇団俳優座公演 「樫の木坂四姉妹」  
九月二十二日(日)午後6時30分開演


昭和19年若かりし長女、兄との別れの夜

物語は、昭和二十年八月九日、長崎に原子爆弾投下によって人間としての幸せを奪われた四姉妹とその家族が描かれる。

 西暦二〇〇〇年(昭和五十五年)原爆投下で父母も妹も奪われた三姉妹の老いた姿が舞台にあった。彼女等が過ごす家は、原爆で助かった樫の木の生い茂る下の家だ。

 そこでの三姉妹は、老いと共に増す原爆症への不安と生活と……。三人の語りの中に一九四四年、戦地から一時帰郷した兄と父母等を交えた幸せの時間……

 その兄は翌年戦死……一九四五年夏、広島原爆後投下三日後広島原爆よりも大きな原爆が彼女らを襲った。

 残る悔みとむなしさと、戦後をひたむきに生きた三姉妹。 なんのてらいもなく描かれる舞台は深い感銘に包まれる。

「死者が現在を生きる者の支えになる、ということが往々にしてある。遣り方はそれぞれに違えど、どの民族もが先人の霊に敬虔な祈りの場を持っているのは、はるか昔からその事を承知してきたからだろう」

 

 

 

 【その2】

 第201回例会 文学座公演   「 く に こ 」 
 十二月一日(日)PM六時三十分開演

 

向田邦子の青春を描く、栗田桃子の好演に
角野卓造等 二役陣も見事

   作者中島淳彦・主演角野卓造のコンビのものは、「ゆれる車の音」でいくじのないテキヤを描いて大いに笑わせてくれたコンビだ。

   今回は、向田邦子の青春を描いてくれる。懐かしい戦前の家庭を、邦子の成長とその家族の心温まる舞台を展開する。

   邦子を演ずるのは、「父と暮せば」の娘を演じた栗田桃子だ。劇評はべたほめだ。

  「何よりも言っておきたいのは魅力的な栗田桃子さんの演技です。しんとした哀しさを内側にかかえつつ、でも独自の使命感を持っている。戦争のかげを負った少女時代を送りつつ、自分を自分たらしめ、何かをつかもうとする。おきゃんな振る舞いの底に醒めきった意識がある。そんな女性像をよく出していた」

  また角野は父親のうち弁慶ぶりと、二号をかかえる父親でもある。配役では二号になるのが母親と同じ役者がやるというからおかしい。五人が二役を演ずるという可笑し味たっぷり。

 

 磐田演鑑に入りましよう


「樫の木坂四姉妹」運営サークル会報告

2013年07月31日 | 樫の木

「樫の木坂四姉妹」運営サークル会報告  (細かく書いてあります。読んで頂けるとありがたいです。)

                          担当 茅野・鈴木・藤田・渡辺。事務局安間

                    (連絡・事務局0538-34-1021・FAX 36-7249)

※  暑い、事務所はうだるようだ、しかし暑さに強い年齢層の高い仲間だから、汗をかきながらも昼夜にわたっての会議に足を運んでいただきました。

※  対象サークルは12。2名以下の準備サークルが7と、代表者数は19名になります。昼夜の参加者数は昼3サークル夜13サークル欠席3サークル、出席者18名。担当役員は事務局含め5名でした。「樫の木坂四姉妹」を担当することになっている事からこれからの約2カ月の取り組み方日程など話し合いました。

※ まず運営サークルとは何かということがあげられました。

演劇を地域で観づけていきたい、また劇団も日本の各所での公演を望み、それが日本演劇の発展につながると言います。演技者が常に観客の前で演ずることが、その役者の技量が高くなり、それが演劇映画テレビ等の芸術の向上につながり、それがさらに舞台芸術の向上につながる。

演劇を地域で楽しみ続けるには、会員が常にその会を維持するために、地域の中で互いに協力しあい持続のための活動を担う必要がある。それの根本は会員数の維持が絶対ということになり、退会者を補充し、常に組織の拡大こそ持続の原点というわけです。会費は皆同じ額で、座席も交代です。運営も会員交代で取り組みましょうというわけです。

また劇団も率先して作品紹介し、劇団員を運営サークル会に派遣し、この取り組みに積極的です。一番大きなのは、上演料算定を変え鑑賞会に大きな配慮をしている点です。観て欲しいこの切なる願いを私たちは受け止め、この地域から演劇を失わせないという意気込みでいます。

※  しかし今は退会者が多い、全国的風潮だ。なぜ若者が観ない、なぜ勤労者や主婦などが観ない。これは多忙・趣味の多様化、学生・子供たちへの働きかけ不足等などがあげられ、退会は高齢会員の体調不調等があげられ、退会に入会勧誘が追いつかないというのが現状。また誘うについても高齢会員の対象者が高齢者であって会員歴が短く退会につながっていると考えられます。

   舞台の方についても「聞こえない」という要望に対して劇団もそれなりの努力はするものの、「生で演じる」との演劇の基本からのある意味の欠陥が災いしている点もある。夜の公演に対する忌避等、退会の最大の原因は高齢会員で組織されているということになり、この点をどう克服するかが今後の課題だと語られました。

※ 会員制度や会費納入等の煩わしさも少し出ましたが、コミュニケーションを重視するという目的、サークルを作り語り合うということから、便利主義(会費自動引き落とし等)にはしらないと、このもっとも古くさい組織づくりを全国展開している。劇団もまた芝居作りが、一対一方法でしているということから、サークルが事務局に集うといった方式は大切にしたいとの事でした。

※  これらの問題は、出席者の質問や実感から語られました。どこかの誰かのせいでなく、もう私たちで誘い続けるしかなく、会員一人ひとりへの課題は重くのしかかっています。会員がお客さん意識からの脱皮が最大の課題です。もちろん演劇鑑賞会の存在の意義・理念を明確に地域内に訴え続ける必要は重要です。チラシポスターを大量に作ってもその効果は期待できない事もあり、会の外への働きかけは難しい取り組みです。

※  でも私たちは、楽しければいいという演劇は観ていない。きつく時代や社会を見据えて、そこに生きる人々の姿から学び、勇気づけられる舞台を観ている。「樫の木坂四姉妹」も県演鑑連の理念の一つに「平和について考えさせる演劇を」にかなう文字どおりの舞台で、長崎被ばくとその後に生きた人々をけれんみなく描いています。面白くて楽しいものもいい、でも重く悲しい舞台がいつまでも心に残り考えさせてもくれます。

※ この作品見てというより、この作品に続く次の例会からのレパートリーを語り、しばらく楽しんでという語りかけをしましょう。

※ 7月17日例会日に「次は私たちの担当ですよ」とサークルのみんなに語りかけ、嫌悪感を抱かれない、取り組みを話しかけて下さい。「今あなたがたよりです」って。

※ お誘いのための、資料添付します。一度目を通して、まわりに語りかけて下さい。

※ 質問や疑問など事務局及び担当役員におたずね下さい。

注・事務局は突然訪問の場合留守の時あります。電話にて確認下さい、事務局不在でも安間さんに連絡つきます。


俳優座「樫の木坂四姉妹 運営サークル会-1

2013年07月01日 | 樫の木

磐田演劇鑑賞会第200回例会 俳優座「樫の木坂四姉妹」

第一回運営サークル会  【 2013年7月8日(月) 午後2時・午後7時 】

 

1、あいさつ・運営サークルについて

 こうした取り組みは浜松が1994年から取り組み始め、一定の成果を見る中、県下の鑑賞会もこの方式を取り入れた活動をはじめた。
磐田は記録によれば1997年から、取り入れたが、実態は当番制とあまり変わらず、積極的な取り組もはここ数年といったところ。(会員数に問題が出始めた頃からか)

 基本は、どこかの誰かが会員になり、どこかの誰かが運営に携わるということから、会員が積極的に運営全般に関わるといった形で、
会員勧誘も、他力本願でなく、
自分たちの言葉で仲間を作る。
それによって組織を持続させるといった形を作ろうとしている

この活動には劇団も積極的にかかわり、例会となる作品の解説などを、劇団あげて鑑賞会に協力をしている。
特に上演料に関しては、会員数減少という現状打破を求め、今、劇界・劇団の存亡をかけて取り組まれている。
しかしこの上演料算定方式からすでに一年半の経過の中で、成果は上がらず逆に減少といった傾向が見える。 

 今年の県演鑑連の活動交流集会では、一部にしわよせられる運営や会員増活動の問題点が話し合われました。
もっとサークルや会員に一緒になってやってもらうにはどうしたらいいか、色々な情報を渡し、共に取り組む体制を作ろうと話し合いました。
少なくとも演劇を見る会員は地域にあってまた職場にあって尊敬される方であってまた忙しい方々だ。
その方々にどうしたらほんの少し今まで以上に会に携わってもらうか。 今回がその会議後の初めての運営サークル会です。

 一つなんか違うものを創り出したいと思うのです。駄目・忙しい、といった言葉は抜きにして今回やってみたいと思います。

 

2、「樫の木坂四姉妹」について

  俳優座 山崎制作部長の手紙

  作品について・(県演鑑連理念の中から)

  サークル内会員に「次例会はこんな作品です。これをみんなで取り組みます」と話して欲しい。

  例会日までに、誘いやすいような資料など取り組み方文書作ります。サークルのみんなに渡してほしい。

 

 

3、自己紹介(サークルのこと・「ハムレット」感想、選挙、原発、景気のことなんでも)

 

  

4、ゲストを迎えて俳優 脇田康弘(長男役)

  第2回運営サークル会は、劇団から作品解説など語ってくれます。今回は若手俳優が来ます。

  会場は暑いですが、この事務局、冷やしておきます冷たいもの用意します。

  7月31日(水)午後7時より

  話の内容の希望

  当日の司会(運営サークルの中から司会を出して)全体の流れはそれまでに打ち合わせします。

 

 

 

5、今後の日程と取り組み方、この運営担当を運サの中から数人出て欲しい、私たちだけでは無理な状態なのです。
  少なくともどうしたら活発な運営サークルにするかの相談係・いつものメンバーだと発想が出ないのです。

  運サの後先にそんな相談会・準備会持ちます、みんなの都合のいい時間に合わせます。

 

 

6、次回は7/31(水)夜7時  第3回は8/21(水)昼2時 夜7時