「京都の大路小路」、、、発刊は1994年、「平安遷都1200年記念出版」とあります。
「794ウグイス平安京」ですから、確かに1200記念です。(^-^)
ブックオフ京都四条店で、なんと220円(税込)、当時の定価は2,900円ですが。(^_^)
大路小路とのタイトルどおり、洛中の東西南北の通りを一つ一つ紹介され、沿道の名所旧跡が続々と出て来ます。(^。^)
京都市内の地図を載せたガイドブックは多々あれど、通りごとの特徴はなかなか出て来ませんから、珍しい趣向だと思います。(^-^)
東西南北の通りには、有名な数え歌があります。(^_^)
(東西の通り)
♬まるたけえびすにおしおいけ、あねさんろっかくたこにしき、しあやぶったかまつまんごじょう♬
(南北の通り)
♬てらごこふやとみやなぎさかい、たかあいひがしくるまやちょう、からすりょうがえむろころも、しんまちかまんざにしおがわ、あぶらさめがいでほりかわのみず、、、よしやいのくろおおみやへ、まつひぐらしにちえこういん、じょうふくせんぼん、はてはにしじん♬
(南北の通り)
♬寺、御幸、麩屋、富、柳、堺町、(高倉)、相(間)の東は玉敷の、御垣に囲ふ五つ緒の、車、烏丸、両替、室、衣、新、釜、西、小川、油、醒ヶ井、堀川の、岸の平砂を白波に、照せば今も夏の夜の、、、♬(浄瑠璃「堀川波鼓」より)
雑俳集「口よせ草」には、「九重(都のこと)は上がり下がるで難しい」との句があります。
「京都の大路小路」、通りごとの特徴を愉しみながら、読み進めたいと思います。( ^_^)/~~~
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さて、「奥の細道」より、今日の一句。
「五月雨を集めて早し最上川」 芭蕉
いやぁ、これも名句ですね〜♬
五月雨(梅雨のこと)が最上川の流れを早める、、、五月雨という季語の使い方に実に躍動感があり、同時に豊かな自然の風趣に富む印象となっています。(^。^)
(解説・句意)
奥の細道で、山形では句会が多く催されたらしい。この作品は、大石田の船宿経営高野平左衛門 (一栄)方にて行われた句会の冒頭の発句「五月雨を集て涼し最上川」である。これはまた随分とやさしい句だが、「涼し」一語を「早し」と変えただけで、怒涛渦巻く最上川に変るから言葉の持つ威力はものすごい。
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芭蕉翁は、最上川の船旅の前後で推敲の結果、「早し」と置き換えたのですね!
パイセン・バッショー、グッジョブ!d(^_^o)
では、馬関より、返句献上申し上げます。
「朝風に来る冬想ふ寒露かな」 祖谷馬関
(注)10月8日(土)から、二十四節気の「寒露(かんろ)」に入りました。 寒露と次の節気の「霜降(そうこう)」は晩秋に当たります。 もともと寒露とは「晩秋から初冬のころに降りる冷たい露」の意です。