昨日父が95歳の誕生日を迎えました。
母が他界してから20年経ち一人で生活しています。
先月介護保険の認定を受けるためかかりつけの病院に受診しました。
主治医の質問にもきちんと応えています。
高齢になるとヘルパーさんのお世話になっていると言われますが、父は誰の力も借りず一人で生活しています。
買物も車を運転して、食事も一人で作って掃除機かけて洗濯もしています。
とにかく誰の手も必要ないのです。
届いた認定は要支援2。
昨年退院して初めての認定は要介護2でした。
95歳でこんなに一人で生活できる人なんてそうはいません。
昨年主治医に娘さんが心配されているから起きた時に電話をしたら安心されるのでかけてくださいと父に言われました。
翌日起きたよ!とかかってきたのを最後に以降かかって来ることは一度もありません。
先月の診察時にかけておられますか?との質問に、かけようとは思いません。とキッパリ言った父です。
何故ならかければお金が発生します。
始末に始末に生活する父にとって電話代が勿体ないのでかけることは絶対にないのです。
いくら心配しても父には私の言葉は響きません。
もう好きなようにさせてあげたら良いですよ!と主治医に言われたこともあり一月以上帰りませんでした。
来月の27日で免許の期限が切れるので車も手放します。
電動シニアカーが代わりに要るのですが父は４万円か５万円程度の物でなければ要らないと妹に言いました。
中古でもそんな安い電動シニアカーがあるはずはありません。
父は任意保険が切れても免許証の切れる27日までの1週間を乗ると言いました。
しかし自賠責だけですまない事故をしたらどうするのか?と言ってもゆっくり運転すれば良いことだと全く分かってくれません。
それなら日割りで任意保険が切れる翌日から免許失効になる１週間、私が保険をかけるからと話しましたが事故をしないんだから保険はかけないと。 ああ言えばこう言う困った父。
車検が切れる10月までは自賠責があるから乗ると言ったり、話があちこち。
自分の思うように喋るので紙に書きました。
任意保険が切れる20日の夕方〇〇が車を取りに来る。と
妹夫婦が野菜を出荷したり釣りに使うそうです。
前置きが長くなりましたが一昨日妹がお花のお稽古で父の話をしたそうです。するとお仲間が義母が乗っていた電動カーがあるから良かったら乗ってもらってと。
お姑さんは認知症で一年前から入院されているそうです。
お金は妹たちが決めてくれたら良いと言われたそうですが、そうではなく反対にその方にいくらであれば譲ってもらえるか聞いてと言いました。
早速今朝義弟が見に行くと10万円でと言われたそうです。
買って5年だけど4年、それも畑に行くだけしか乗っていないそうです。
まず父に乗ってもらって決めることになりました。
トラックに乗せて実家に持って行き私も初めて運転しました。
楽です。
これなら4キロ先のスーパーにも行けるよと。
車がなくなるのですから代わる手段は町内を走るホープバスかタクシー。
ホープバスは前日にタクシー会社に予約しないといけません。
今まで思うようにしてきた人間にとってこんなに手間がかかることはしたくはありません。
それも相乗りになれば時間もかかるし。タクシーなんて父の頭には毛頭ありません。
練習していた父はもらうことにしました。
お金は主人が出すと言ってくれたので直ぐに渡しました。
妹が義兄ちゃんがお父さんの為に買ってくれたんよ!しっかりお礼を言ってよ!と何度も言っていました。
主人は父に酷いことを言われても黙って実家を手伝ってくれます。
私には本当に申し訳なくてゴメンネしかでません。
普通の人ならいくら義父でも知らん顔だと思います。
今夜ありがとう!ありがとうと何度も言った私です。
父は主人が買ってくれたのではなく義弟が買ってくれたと思うかもしれません。
何故なら私が買ったものも妹が買ったと思いこんでいるからです。
今夜あれでも電話をして来るかなと少しは期待しましたが、かかってはきませんでした。
免許返納後の生活はどうなるのか?
頻繁に帰らなければいけなくなるのか?
先を思うとヤレヤレです。
やっと小降りになってきました。
