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J@Dの備忘録(食べ歩き編)

おっさんの備忘録 食べ歩き編(2022年~)

【閉店】今日のラーメン(金の中華スペシャル@新旬屋本店 ラーメンスクエア立川店)

2024年08月23日 | 【閉店】ラーメン


今日は晴れ時々曇り。今日は夏休を1日取った。昨夜は職場の飲み会で少々飲み過ぎたこともあり、起床したのは9時である。カーテンを開けて窓の外を見ると、上空は雲が多いものの晴れて青空が広がっている。ベランダに出てみると、雲の合間から日射しが燦々と降り注いでいて、団地の前庭の芝が眩しいほどである。温風のような風が吹いていて、空気がムシッと感じられた。
今日は実家に行くついでに散髪をする予定でいたのだが、実家の近くの馴染みの理髪店が混んでいて、事前予約が流れてしまい、明日実家に顔を出すことにした。急にヒマになってしまったので、急遽、立川にある銀行に行くことにした。

日中は雲が多いものの、晴れて青空が広がった。残暑とはいえ、暴力的な日射しが降り注いでいる。昼間の最高気温は35℃をわずかに下回り、南多摩地区では4日連続の真夏日となった。湿度が高く、強い南よりの風が吹いている。風に吹かれて木々の枝が大きく揺れていて、木々の茂みの中からはセミの鳴き声が微かに聞こえていた。
家を出ると、まるで蒸し風呂の中に入ったように感じられた。日影は風が幾分涼しく感じられるものの、日が当たるところに出ると、風が熱風のように感じられる。肌を焦がすような強い日射しが降り注いでいて、全身がとろけてしまいそうな猛烈な暑さである。駅まで歩いて行くと、全身から汗が噴き出して、額や首筋を汗が滴り落ちていく。タオルで汗を拭いながら日野駅に向かった。

日野駅から電車に乗って立川駅に到着すると、銀行に向かう。銀行での手続きを終える頃には少し日が傾いていた。今日はまだお昼を食べていなかったので、遅いお昼を食べることにして久しぶりにラーメンスクエアに行ってみることにした。
駅南口からペデストリアンデッキを歩いてアレアレア2の3階にあるラーメンスクエアに向かう。ラーメンスクエアに来たのはもう1年以上前である。すごい久しぶりの再訪となった。

ラーメンスクエアの右手奥に入店したのは今年の4月1日にオープンしたラーメン屋「山形 鶏中華 新旬屋本店 ラーメンスクエア立川店」がある。


今日はこの店に入ることにした。


店の入口左手に券売機があり、ここで食券を購入する。


食券を購入して店内に入ると店員が入口付近にいて、食券を手渡して料理を注文した。注文したのは「金の中華スペシャル」「餃子セット」である。店員から「平日限定で麺大盛無料です」と言われて、思わず麺を大盛で注文してしまった。
店の奥に進む。店内の配置は以前、この場所にあったラーメン屋「潮ラーメン でんやす」と同じで、入口から見て左手に厨房があり、正面から右手奥にかけてテーブル席が配されている。店内には4人掛けのテーブル席が6卓と2人掛けのテーブル席が4卓配されていた。

店の奥の4人掛けのテーブル席に座る。卓上にはメニューが置かれている他、左手に重ねられたコップが並べられている他、箸、楊枝、ティッシュボックス、冷水のポットが置かれている。暑かった上に喉が渇いていたので、コップを1つ手に取ると、冷水を注いで飲み干した。再び冷水を注いで卓上に置く。
テーブルの上に置かれたメニューを見る。メニューには3種類の麺類とセットメニュー、単品、ドリンクが書かれている。テーブルで追加注文ができるのだろうか。


裏面には店の歴史が記載されていた。


しばらくして、「金の中華スペシャル」「餃子」「ライス」が目の前に置かれた。


「餃子」には「餃子のたれ」と「辣油」が添えられた。


さっそく箸を1つ取ると、ラーメンを食べることにする。最初に餃子のタレを作ることにした。餃子は楕円形の皿に3個載せられており、その端にタレを垂らすための窪みが設けられている。


皿の窪みに「餃子のたれ」を適量垂らし、更に辣油を垂らす。


それからラーメンを食べることにする。「金の中華スペシャル」の麺は太麺の手もみ平打ち麺で、黄金色のスープに浸かっている。麺の上には燻製ロースチャーシューが4枚と半分に割られたさくらんぼ味玉、ナルトが1枚、きんかん(卵巣)が1個、刻みネギ、鶏モモ肉が載せられている。


まずはレンゲを取って、スープを飲んでみた。


鍋で鶏肉を炊き出して鶏のあらゆる部位から旨味を抽出したスープに、旨味の効いた岩塩と醤油を使った塩醤油味のタレを使用したというスープはトロっとしていて、あっさりとした味わいながらも旨味が濃くて美味しい。仕上油は黄金色の鶏油を使用していて、鶏の旨味を封じ込めている。
箸をとって麺を食べる。国産ブランド小麦「ゆきちから」を使用しているという特製ブレンド麺はスープをたっぷりと絡ませながら口の中に入ってきた。もちもちとした食感で小麦の芳醇な香りと旨味が美味しい。

麺を食べていると、刻みネギや鶏モモ肉が麺に絡まって口の中に入ってくる。スープをたっぷりと吸った鶏モモ肉はジューシーで美味しい。鶏の旨味と歯応えに加えて、刻みネギのシャキシャキとした食感が麺の食感にアクセントを与えている。
さくらんぼ味玉は黄身の味が濃くて美味しい。サクランボに見立てた味玉の白身は紅白になっていて、まるでかまぼこのようだ。プリプリとした食感と淡白な甘みが美味しい。きんかん(卵巣)は鮮やかな黄色に染まっていて、まるで黄身を取り出したように思える。歯応えがありながらも、玉子の黄身のような甘さと淡白な旨味が美味しい。きんかん(卵巣)をかじりながら麺を食べた。

麺を半分くらい食べたところで、「餃子」を食べることにした。「餃子」は「ライス」で食べることにする。「ライス」は江戸寛政時代から続く京都の米屋「八代目 儀兵衛」から仕入れたこだわりの国産米を使用しているとのこと。お碗に盛られた「ライス」は米粒が艶々としている。


皿に載せられた「餃子」は焦げ目がついていて、美味そうである。


辣油を垂らした「餃子のたれ」に「餃子」を1個たっぷりと浸した。


これを「ライス」の上に載せる。「餃子のたれ」が「餃子」から滴り落ちて、「ライス」に染み込んでいく。


「餃子」を頬張りながらライスをかきこむ。もちもちとした食感の皮の中には豚挽肉にニラとネギが入っている。口の中で肉汁が溢れ出して、ジューシーで美味しい。餃子を楽しみながらライスを食べた。
3個の「餃子」はあっという間に無くなってしまった。残ったライスを残しておいた燻製ロースチャーシューで食べることにした。スープに浸した燻製ロースチャーシューをライスの上に載せる。大きくて薄いチャーシューは脂身がほとんど無く、スープに浸すと柔らかくなって箸で持ち上げると簡単にちぎれてしまうほどである。ライスに巻いて食べるとスープの旨味がライスに染み込み、口の中でチャーシューの肉の旨味が重なり合って喉の奥に消えていく。これが結構、美味しい。気が付くと、ライスとチャーシューが無くなってしまっていた。

再びラーメンを食べる。麺の食べ終えるころには、ラーメン丼に残ったスープも残り少なくなっていた。最後にラーメン丼を傾けてスープを飲み干し、完食。美味かった。満足である。
丼が空になると、コップに残った冷水も飲み干した。帰り支度をして席を立つと、店を出る。

ラーメンスクエアを後にすると、立川駅周辺で買い物をして帰宅の途についた。立川駅から電車に乗って日野駅に向かう。日野駅に着くと、電車を降りて改札を抜けた。
日がだいぶ傾いてくると、幾分、日射しの強さが落ち着いてきたようだ。まだまだ暑いが、昼間ほどの日射しの強さはない。とはいえ、空気はムシムシとしていて、風がぬるく感じられる。家に着く頃には、着ていたTシャツが絞れるくらいに汗をたっぷりと吸っていて、汗が額から滴り落ちた。玄関で着ているものを全て脱ぐと、風呂場に直行して風呂を沸かしながら湯船に浸かる。風呂から出ると、ようやくスッキリした気分になった。

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【閉店】今日のラーメン(濃厚とんこつ味噌ラーメン@繁花)

2024年06月14日 | 【閉店】ラーメン


今日は晴れ。今朝は上空に薄く霞んだような雲ひとつ無い青空が広がっていて、朝日が眩しい。今朝の気温は21℃で湿度が高く、弱い北よりの風が吹いている。出勤のために外に出ると、湿っぽく感じられる空気がヒンヤリと感じられた。朝日の日射しが熱いほどに感じられるものの、風が心地よくて気持ちがいい。上空には鳥が飛び交っているのが見えた。
日野駅から電車に乗って新宿に向かった。新宿駅に到着すると、改札を抜けて職場に歩いて行く。職場に着いて西側の窓から外を見渡すと、西の空には澱んだような雲が広がっていて、市街地の先の丘陵地帯から先の風景をすっぽりと隠してしまっているのが見えた。

日中は晴れて青空が広がった。西の空に小さな綿雲が2つ3つ浮かんでいるのが見えるものの、上空には雲は無く、ほぼ快晴の空模様である。昼間の最高気温は32℃で、今年2回目の真夏日となった。今年一番の暑さで、お昼休みに外に出て少し動くと汗ばむような陽気である。
空を見上げると、少し霞んでいるようにも見えて、日射しを受けて空全体が眩しく見えた。広場のタイルが日射しを照り返していて、景色全体が眩しく見える。比較的湿度も低く、強い南よりの風が吹いていて、風が温風のように思えた。

日が傾いてくると、北の方から雲が広がってきた。夜、仕事を終えて帰宅の途につく。
今日は夕食を食べて帰ることにしていたが、新宿駅周辺は混んでいるので、とりあえず、新宿駅から中央線快速電車に乗った。途中、適当な駅で降りるつもりだったが、どこで降りるか考えていなかったのと、途中駅でウッカリ座れてしまっので、結局、日野駅まで行ってしまった。日野駅で下車すると、改札を抜けて駅の外に出る。

食品スーパーで弁当でも買って帰るつもりでいたが、今年の4月にオープンしたラーメン店「繁花」に行ってみようと足を向けた。ラーメン店「繁花」一昨年「醤油ラーメン」を食べたラーメン屋「大村庵」があった場所にある。


店に入る。店内は前の店と少し配置が変わっている。店の入口から見て左手奥に厨房があるのは変わらないが、その手前にはカウンター席が7席配されている。右手に小上がりが設けられていて、4人ほどが座れる座敷卓が2卓が配されている。
小上がりの壁に面して券売機が設置されている。


券売機で食券を購入した。ちなみに替玉1回無料とのことである。


食券を購入するとカウンター席に座り、食券を店員に渡す。注文したのは「濃厚とんこつ味噌ラーメン」「ライス」「雪花焼き餃子」である。「ライス」は大盛無料となっているので、大盛で注文した。
テーブルの上には重ねられたコップが並べられていて、その脇に冷水のポットが置かれている。コップを1つ手に取って、冷水を注いだ。テーブルの上にはその他にラー油とテーブルコショウ、箸、レンゲ、楊枝が置かれている。ちなみに、紅生姜と紙エプロン、割りスープはスタッフに言えばもらえるとのこと。

喉が渇いていたので、冷水を1杯ゴクゴクと飲んでしまうと、空になったコップを再び冷水で満たした。
しばらくして「濃厚とんこつ味噌ラーメン」が運ばれてきた。続いて「雪花焼き餃子」が出された。「雪花焼き餃子」にはタレ用の小皿と醤油、酢が添えられた。最後にライスが運ばれてきた。


箸とレンゲを1つずつ取ると、さっそく食べることにする。


最初に餃子のタレを作ることにした。小皿に醤油を垂らし、その上からラー油を適量垂らして作る。


まずは「濃厚とんこつ味噌ラーメン」を食べる。


「濃厚とんこつ味噌ラーメン」の麺は細いストレート麺で、褐色の豚骨味噌スープに浸かっている。麺の上にはチャーシューが1枚と半分にカットした味玉半個分、メンマと茹でたキャベツとニンジン、モヤシといった野菜類が載せられていて、白ゴマがたっぷりと振りかけられている。


まずはレンゲを取って、スープを掬って飲んだ。ゲンコツと背ガラを使っているという豚骨スープには自家製にんにく油を使用しているとのこと。熱々のスープは豚骨の甘さと味噌の旨味が感じられる。ニンニクの香ばしさと風味がアクセントになっていて美味しい。
レンゲを置くと、箸をとって麺を食べる。北海道産の小麦粉を使用しているという自家製の細麺は弾力のある歯応えで美味しい。麺を食べているとたっぷりのスープと共に茹で野菜やメンマが麺に絡まって口の中に入ってきた。スープをたっぷりと吸った茹で野菜にメンマの食感がアクセントになっている。

麺を食べながらチャーシューを食べる。厚くて大きいチャーシューはボリュームがある。脂身の少ない肉質系で、口の中に入れると柔らかく、しかも味が濃くて美味しい。脂がとろりとして甘く感じられた。
味玉は黄身の味が濃くて美味しい。白身もプルプルとした食感で、淡泊な味わいがラーメンにアクセントを与えている。

麺をあらかた食べてしまったところで、替玉を注文する。しばらくして運ばれてきた替玉は小さなお碗に入っていて、仕上油が少しかけられていた。


スープに替玉を投入し、再び麺を食べる。だいぶラーメンの具が減ったが、その分、たっぷりと麺に絡まるスープの味わいを楽しみながら食べることが出来る。スープの旨味が麺に絡まって口の中に入ってくると、麺の歯応えを楽しみながら喉の奥に消えていく。その後には豚骨の甘みが感じられた。やがて麺もほとんど無くなってしまった。
続いて、餃子を食べることにした。「雪花焼き餃子」は羽根付き餃子である。5個の餃子が羽根で一体となっている。羽根の表面にはキツネ色の焦げ目が付いている。


箸で羽根を割り、1個の餃子をたっぷりとタレに浸け、口に運んだ。


「雪花焼き餃子」の皮はツルンとした食感で、羽根が香ばしい。皮の中の餡は豚挽き肉にキャベツとニラ、ニンニクが入っていて、ジューシーで美味しい。ニンニクの旨味とコクが感じられて、食べ応えもあった。
餃子を食べながらライスを食べる。大盛りのライスは小さめのお碗に盛られている。


やや固めに炊かれたライスは甘みと歯応えがあり、餃子の旨味をしっかりと受け止めていて美味しい。残りの餃子もライスで食べてしまうと、残ったライスにラーメン丼からスープをレンゲで注ぎ入れた。
店員に「紅生姜」を勧められたので、「紅生姜」をもらうことにする。「紅生姜」は小さな平皿に盛られて出された。小さなトングが添えられている。


スープをたっぷりとかけたライスに「紅生姜」を適量添えて、ライスをかき込む。米粒をコーティングするようにスープが絡み、口の中に入ってくる。スープの旨味と甘みをたっぷりと吸ったライスはまたラーメンと異なる味わいで美味しい。紅生姜の歯応えと酸味がアクセントになっていて、なかなか楽しめた。
最後にラーメン丼を傾けてスープを飲む。丼が空になると、コップに残った冷水を飲み干して完食。美味かった。満腹、満足である。

店を出て、帰宅の途につく。西の空に黄金色に輝く上弦の月が浮かんでいて、月の周囲に星が煌めいているのが見える。湿っぽい南よりの風が吹いていて、少し蒸し暑く感じられた。

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【閉店】今日のラーメン(チャーシューラーメン味噌@大幸家 日野店)

2024年03月29日 | 【閉店】ラーメン


今日は雨のち晴れ。今朝は上空に厚い雲が広がっていて、雨が降っていた。今朝の気温は14℃で、強い南よりの風が吹いている。雨脚は弱いものの、突風のような強い南よりの風が吹いていて、時折雨が叩きつけるように降っていた。傘を差していても、風にあおられて傘を差すのが困難なくらいに強い風が吹いている。風がヒンヤリと感じられた。
日野駅から電車に乗って新宿に向かう。新宿駅に到着すると改札を抜けて、地下道を歩いて職場に向かった。職場に着いて西側の窓から外を見渡すと、東京の上空には灰白色のガス状の雲が広がっている。雨は降ったり止んだりの空模様で、強い風にあおられて街路樹の木々が大きく揺れていた。遠くに見える市街地はガス状の雲で霞んで見える。時折、窓に叩きつけるような雨が降っていて、強風にたわむ建物の音と重なって、まるで台風を思わせるような荒れ模様の天候となった。

雨は昼過ぎに止んだ。昼間の最高気温は22℃で湿度が高く、強い南よりの風が吹いている。お昼休みに外に出てみると、嵐が過ぎ去った後のような生ぬるい風が吹いていて、空気がシメシメと感じられた。強風で広場の木々の枝が大きく揺れている。今日は東京でサクラの開花が発表されたとのこと。広場のサクラの蕾もだいぶ膨らんできた。午後になって、西の方から青空が広がってくると、強い日射しが降り注いできた。
今日は3月最後の平日である。自分の人事異動は無かったが、年度末ということもあり、周囲には異動する人や退職する人がいて、夕方まで慌ただしかった。夜、仕事を終えて帰宅の途につく。いつもより少し早めに帰ったこともあって、新宿駅の中央線快速電車の下りホームはかなり混み合っている。中央・総武各駅停車線で三鷹まで行き、三鷹駅で中央線快速電車に乗り換えた。

電車が日野駅に到着すると、電車を降りて改札を抜けた。今日は夕食を食べて帰るか、途中のスーパーで惣菜を買って帰るか、考えあぐねていた。駅舎を出ると、甲州街道を挟んで反対側にラーメン屋「横浜家系ラーメン 大幸家 日野店」がある。


今年1月下旬に開店したこの店は、「チキンはいつも正解」という看板を掲げたテイクアウト専門の韓国料理店「キングチキン」を兼ねている。ちなみにこの店のあった場所には、お好み焼きとたこ焼きのテイクアウト専門店「てこや」があった。
狭い敷地によくイートイン形式の店をオープンしたなと感心するような造りの店は、用水路と甲州街道に挟まれた場所に設けられている。以前から興味を引いていたこともあって、今日はこの店に入ることにした。


甲州街道沿いに面した店の造りの右脇に店に入る入口がある。狭い店内には、逆「く」の字形にカウンター席が6席配されていた。店員は1人でアジア系の男性がワンオペで料理をしている。テイクアウト専門店の店員を兼ねているようだが、夜の注文は売り切れらしく、来る客に断っていた。
カウンターの1つに腰を下ろす。カウンターの棚の上には箸箱が置かれていて、その上に重ねたコップが並べられている。その脇に冷水の入ったポットと紙ナプキン立て、テイクアウト専用のメニューが並べられていた。

コップを1つ手に取り、冷水のポットから冷水を注いでカウンターテーブルの上に置く。カウンターテーブルの上には醤油とラー油、お酢、豆板醤、コショウ、白胡麻、おろしニンニク、おろし生姜、ダイスカットのたまねぎ、漬物といった各種調味料や薬味、トッピング等が置かれている他、レンゲと楊枝、注文票、メニューが置かれている。ちなみに漬物はキュウリの紫蘇漬けである。注文票には赤ペンが添えられていた。
お冷やを飲みながらメニューを眺める。注文は注文票に赤ペンでチェックを入れて注文するとのこと。


注文したのは「チャーシューラーメン」である。スープは「味噌」にした。好み選択は「麺硬さ」を「柔」とし、「味濃さ」「鳥油」は「普」とした。
更に「ライス1杯無料」ということなので、「ライス大」を注文する。注文票をカウンターの上に置くと、店内を見渡した。


テイクアウト料理のメニューはラミネートされたA4の紙2枚を綴っている。メニューは「チキン」「サイドメニュー」「食事メニュー」「一品料理」「ドリンク」「その他」で構成されていた。
しばらくして料理が一式カウンターの中から出された。


さっそく紙ナプキンを1枚取り、箸とレンゲを取って食べることにする。
「チャーシューラーメン味噌」の麺は中くらいの太さのストレート麺で、とろみのある味噌豚骨スープに浸かっている。麺の上には大きなハムのようなチャーシューが5枚、丼を覆い尽くすように載せられていて、ほうれん草と刻みネギがトッピングされており、海苔が3枚添えられている。


最初に海苔をスープに浸して、ライスを巻いて食べることにした。ライスは小ぶりのお碗に山盛りに盛られている。


チャーシューをずらし、スープに海苔を浸してライスの上に載せた。ライスを巻いて口に入れると、しっかりとした歯応えの海苔にスープの旨味がライスに適度に染み渡る。ライスはやや固めに炊かれていて、適度な歯応えが美味しい。ライスが口の中でパラパラとほどけて、スープをたっぷりと含んだ海苔と共に喉の奥に消えていった。
海苔を食べてしまうと、続いてレンゲでスープを掬って飲んでみた。注文票にあったように仕上油には鳥油を使っているらしい。とろみのあるこってりめのスープは豚骨の甘さに味噌の旨味が合わさった濃厚な味わいで美味しい。

麺を食べる。系列の別の店で製麺しているという自家製麺は弾力のある歯応えでスープがたっぷりと絡まって口の中に入ってくる。麺を食べているとほうれん草と刻みネギも麺に絡まって口の中に入ってきた。シャキシャキとした刻みネギに、スープをたっぷりと吸ったほうれん草がジューシーで美味しい。
麺の上に広げられたチャーシューを食べる。薄いチャーシューは大きくて、脂身が少なく、ハムのような食感である。赤身は肉の旨味が感じられて美味しい。スープに浸したチャーシューでライスを巻いて食べると、また格別の旨さである。まさに肉巻きといった感じで、ボリュームがあって美味しい。残りのチャーシューもライスを巻いて食べてしまった。

再び麺を食べる。麺があらかた無くなったところで、レンゲでスープを掬い、ライスに注ぎ入れた。ライスがスープに浸るくらいになるまで注いだところで、適量のおろしニンニクをライスの上に載せ、かき混ぜるようにしてライスを食べる。ニンニクを入れたスープはガツンとした味わいで、サラサラとライスを食べると、身体が熱くなってきた。
最後にスープを飲み干し、完食。美味かった。満腹で大満足である。コップに残った冷水を飲み干すと、丼とお碗をカウンターの上に上げた。代金の精算はクレジットカード、電子マネー、コード払い、現金のいずれも使えるようだが、とりあえず現金で支払った。帰り支度をして店を出る。

ラーメンを食べてすっかり体が熱くなった。外は湿度が高くて、ムシムシとした陽気である。ビジネスリュックサックの中からタオルを取り出すと、汗を拭いながら帰宅の途につく。
空を見上げると、暗く澄んだ空に星が瞬いていた。昼間で降った雨で濡れた路面は既に乾き始めていたが、まだ所々の路面はしっとりと濡れている。濡れた風が少し涼しかった。

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【閉店】今日のラーメン(特製秘境タンメン@かし山)

2022年12月16日 | 【閉店】ラーメン


今日は晴れ。今朝は上空に澄んだ暗い空が広がっていて、天頂付近に下弦の月が浮かんでいる。煌々と光を放つ月の周囲にはいくつかの星が瞬いていた。今朝の気温は-1℃で、3日連続の冬日となった。弱い西よりの風が吹いていて、風が冷たく感じられる。
今日は通常出勤のため、早朝に家を出た。玄関の扉を開けて外に出ると、キリっと絞ったような冷たい空気が全身を包み込み、吐く息が白く見える。辺りはしんと静まり返っていて、空気までもが凝固しているかのようである。街灯のLEDの冷たい光が冷気に冴えわたるように感じられた。

日野駅から電車に乗って新宿駅に向かう。車内は昨日よりも少し空いていた。電車が新宿駅に到着すると、地下道を歩いて職場に向かう。職場から窓の外を見渡すと、薄暗い市街地の上空には雲ひとつ無い薄藍色の空が広がっていて、東の地平線付近がロゼ色に染まっている。市街地の西に横たわる山々の稜線が霞んで見えて、その奥に白く冠雪した富士山がほんのりと紅く染まって見えていた。
日中は快晴で、上空には雲ひとつ無い冬晴れの青空が広がっていて、日射しが燦々と降り注いでいる。昼間の最高気温は14℃で、昼前から南よりの風が吹いてきた。窓から外を眺めると、西の方角に白く冠雪した富士山が眩しく見える。外に出ると湿度が低く、風が冷たく感じられるものの、日差しが心地よく感じられた。

夜、仕事を終えて帰宅の途につく。今日は夕食を食べて帰ることにしているが、金曜日ということもあって、新宿駅西口の居酒屋や飲食店はかなり混んでいるようだ。とりあえず、電車に乗ってから食べるところを考えることにして、新宿駅から中央線快速電車に乗った。途中、席が空いたので、シートに腰を下ろすと急速に眠気が襲ってくる。目が覚めたのは、電車が立川に着く直前だった。
仕方ないので、立川駅で下車する。改札を抜けると、駅南口に出た。ふと思いついて、ウインズ通りを歩いて立川アーバンホテル1階にあるらーめんたま館に足を運んだ。

らーめんたま館に来るのは1年ぶりである。入口を入ると、左手手前に1年前に夕食を食べたラーメン屋「元祖一条流 がんこラーメン 立川たま館分店」がある。右手手前にはラーメン屋「煮干鰮らーめん 圓 たま館店」ラーメン屋「立川たんぎょう菜花」のコラボ店舗があったはずだが、いつの間にか閉店して今年の9月18日にラーメン屋「秘境タンメン かし山」が営業している。今日はこの店に入ることにした。


店の作りは以前と変わっていない。店の左手の柱の脇に券売機があり、ここで食券を購入した。券売機の上にはメニューの辛さが書かれていて、看板メニューの「秘境タンメン」がもっとも辛くなく、「絶境タンメン」「魔境タンメン」の順に辛くなるとのこと。


また、ライスの量はライス小が180g、ライス中が280g、ライス大が500g、ライスまんが盛りが700gとのことである。


食券を購入すると、カウンター席に座った。席は厨房を囲むようにL字形に10席配されていて、座ったのは一番店の右側の席である。カウンターの上には台ふきんが置かれており、テーブルの上にはブラックペッパーとホワイトペッパー、一味唐辛子、酢、カラメといった薬味や調味料の他、箸と楊枝、冷水のポットが置かれている。冷水のポットの中には氷を浮かべた冷水の中にレモンのスライスが1枚浮かべられていた。
カウンターの上に食券を並べて料理を注文する。注文したのは「特製秘境タンメン」「生卵シングル」「ライス中」である。料理を注文すると、氷を浮かべた冷水の入ったコップが出された。

お冷やを飲みながらカウンターの中で繰り広げられる作業を見ていると、ラーメンは一杯ずつ丁寧に作られているのが見える。やがて店員から「トッピングはどうしますか?」と聞かれた。カウンターには無料トッピングが書かれている。この中から「にんにく」「しょうが」をコールした。


最初に「特製秘境タンメン」がカウンターの上に置かれた。続いて「生卵シングル」「ライス中」が出された。


「特製秘境タンメン」は千葉のアリランラーメンをヒントにしたガッツリ系ラーメンである。麺は村上朝日製麺所製の中太麺で、濃い醤油ベースのスープに浸かっている。


表面にはたっぷりの炒めたタマネギと豚の角切りやスライスニンニクを炒めたものが浮かんでいて、その脇にチャーシューが4切れとウズラの玉子が3個並べられている。丼の両脇にはトッピングした刻みニンニクとおろしショウガが添えられており、丼の中央に生の刻んだニラが載せられている。ラーメン丼が載せられた金属製の皿の上にはレンゲと穴あきレンゲが添えられている。


さっそく箸を取ってラーメンから食べることにする。まずはレンゲでスープを掬って飲んでみることにした。一見すると豚骨醤油スープのようなスープは先ほどのラーメンを作っている過程を見ていると、大量のタマネギの角切りを自家製のカエシで炒めたものに豚の角切りとスライスしたニンニクを加えて作った煮汁のようである。濃いスープはこってりめで、タマネギの旨味の中に甘みが感じられる。ニンニクの風味が効いていて、パンチのある味わいで美味しい。
レンゲを置いて箸を取ると、麺を食べる。茶色く染まった中太縮れ麺はコシがあり、弾力のある歯応えで、かなりボリューミーだ。麺にはたっぷりのスープとニラ、タマネギが絡んで口の中に入ってくる。飴色に焦がされたタマネギは甘くて美味しい。ニンニクの旨味とショウガの辛味が適度に絡み合い、喉の奥に消えていく。角切りの肉は赤身の肉で、歯応えがタマネギの食感にアクセントを与えている。舌の上でホロホロと崩れるような食感で、味が濃い。

麺を食べながら、ライスを食べることにした。「ライス 中」はお碗に盛られている。


見た目はそれほどの量には見えないが、丼を横から見るとラーメン丼よりもひと回り小さいお碗に山盛りに盛られているのが分かる。


「生卵シングル」は赤いお碗に入っている。


最初は溶かした生卵を味変でラーメンにかけて食べようかと思っていたのだが、こんなに美味しいラーメンに溶き卵をかけようというのはラーメンに対する冒とくである。そこでライスにかけて、TKGとして食べることにした。


玉子ご飯の上にチャーシューを載せた。ちなみにブロック肉のように見えるチャーシューは1枚のチャーシューを4切れにカットしているとのこと。厚さが1cmほどもあるチャーシューは脂身と赤身の割合が半々で、脂身は甘く、赤身はジューシーで味が濃くて美味しい。チャーシューの歯応えを楽しみながら玉子ご飯を食べた。
ラーメンのスープが溶いた玉子に絡むと、まるですき焼きの肉を玉子に浸けて食べているような感覚である。ひたすらチャーシューにかぶりつきながら、玉子ご飯をかき込む。チャーシューが無くなると、続いてウズラの玉子を食べた。小さいウズラの玉子は味が濃くて美味しい。もうご飯も止まらない。

ウズラの玉子を食べてしまうと、穴あきレンゲでラーメンの具を掬い、ライスに載せる。もうジャンク飯みたいである。あまりにも下品なビジュアルで写真に撮るのも憚られるが、しかし美味い。すき焼きの具をご飯に載せて食べているような感じである。もうどうにも箸が止まらない。
ご飯を食べてしまうと、再びラーメンを食べる。麺を食べてしまうと、丼を持ち上げて、スープを飲み干し完食。美味かった。満腹、満足である。最後にコップに残った冷水を飲み干すと、食器をカウンターの上に上げた。帰り支度をして席を立つと、店を出る。

らーめんたま館の外に出ると、ラーメンを食べて熱くなった体に冷たい夜風が気持ちよかった。立川駅南口は客引きがうるさくつきまとってくるので嫌いだが、今日はニンニクの臭いが体から発散されているのか、あまり近寄ってこない。
いい気分で立川駅に戻ると、改札に入り、中央線下りホームに降りた。ホームに停まっている電車に乗り、隣の日野駅で下車する。

電車を降りて駅の改札を抜けると、駅の西側のロータリーに出た。日野駅北交差点で信号を待ちながら空を見上げると、暗い空の所々に薄い雲がかかっている。雲の合間から力強く輝く星が見えた。
夜になって、次第に上空の雲が厚くなり、空一面に雲が広がってきたようである。

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【閉店】今日のラーメン(台湾ラーメン@麺屋こころ 中野店)

2022年11月24日 | 【閉店】ラーメン


今日は晴れ。今朝は上空に澄んだ暗い空が広がっていて、煌めく星が散りばめられたように見えていた。今朝の気温は9℃で西よりの風が吹いている。昨日降った雨で路面はしっとりと濡れていて、所々に水たまりができていた。空気が湿っぽいものの、寒さが緩んだような朝である。湿った風が涼しく感じられた。
今日はカレンダー通りの通常出勤である。早朝に家を出ると、東の空がほの明るくなっていて、街灯や団地の通路の照明の白い光が眩しく見えた。日野駅のホームに昇ると、東の地平線付近がロゼ色に染まっている。ホームに滑り込んできた電車の車内はガラガラに空いていたが、国分寺駅を過ぎると、次第に車内が混みあってきた。

新宿に到着して改札を抜けると、地下道を歩いて職場に向かう。職場のあるフロアから窓の外を見渡すと、市街地の上空には澄んだ青空が広がっていて、朝日を受けた市街地がオレンジ色に染まっていた。市街地の西側に横たわる山々の稜線がクッキリと見えていて、その奥に冠雪して白く染まった富士山がほのかに赤く染まっている。やがて朝日が昇ってくると、次第に空が明るくなってきた。
日中は晴れて青空が広がっているものの、南から薄い雲が広がってきた。昼間の最高気温は21℃で、北よりの風が吹いている。午前中は日射しが燦々と降り注いで心地良い陽気であるものの、太陽が雲に隠れて次第に日射しが弱くなってきた。湿度が低く、空気がカラリとしている。風が冷たくて、少し涼しく感じられるものの、過ごしやすい陽気となった。

午後になって、上空には次第にどんよりとした雲が広がってきた。ちなみに今日の日没の時刻は16時30分である。さすがに日が暮れるのが早いと実感できる。
仕事を終えて、帰宅する頃には既に空は暗くなっている。建物の外に出ると、上空には暗い空が広がっていた。

今日は夕食を食べて帰ることにしている。休みの狭間ということもあって、新宿駅西口の西新宿一丁目商店街はかなり混みあっている。混雑を避けて、新宿駅から電車に乗ると、中野駅で下車した。
駅北口改札を抜けて、中野サンモール商店街中野ブロードウェイに向かって歩いていく。途中、右に折れて狸小路に入った。そのまま駅北口ふれあいロードに出ると、右に折れる。するとすぐ左手にラーメン屋「麺屋こころ 中野店」がある。今日はこの店に入ることにした。


店の入口の手前右手にアルコール消毒液が無造作に置かれているので、これで手指を消毒すると店に入った。店内に入ると、すぐ右手に券売機があって、ここで食券を購入する。食券を購入すると店の奥に進んだ。


店内は奥行きのある細長い空間で入口から右手に厨房があり、厨房の前にカウンター席が8席直線状に並んでいる。その中の1つに腰を下し、カウンターの上に食券を並べた。この店の看板メニューは「台湾混ぜそば」だが、立川店で「全部のせ台湾混ぜそば」を試している。今日はラーメンを食べたい気分だったので、「台湾ラーメン」を注文することにした。ラーメンだけでは足りないので、「水餃子5個」と「白飯」を併せて注文する。店員から「ラーメンにニンニクを入れますか」と聞かれてお願いすることにした。
カウンターの上には重ねられたコップが並べられていて、その脇に台ふきんと冷水のポットが置かれている。コップを1つ手に取ると、冷水のポットから冷水を注いで、カウンターテーブルの上に載せた。カウンターテーブルの上にはコショウと一味唐辛子、昆布酢といった薬味や調味料の他、箸と楊枝、ティッシュ、料理の説明が書かれた紙をラミネートしたものが数枚置かれている。なお、店員に言えば、紙エプロンの用意があるとのこと。

お冷を飲んで店内を見回していると、しばらくして料理が一式カウンターの中から出された。


「台湾ラーメン」の麺は細麺で、醤油ベースの赤いスープに浸かっている。麺の上には刻んだ生のニラと刻みネギ、台湾ミンチ、刻みニンニクが載せられていて、海苔が1枚添えられており、レンゲが添えらえている。


まずはレンゲを取って、スープを少し飲む。麺の上に載せられた具を少しかき分けるようにしてスープをレンゲで掬って口に運んだ。スープはあっさりとした味わいで美味しい。ピリ辛で、ニンニクのパンチが効いている。


続いて麺を食べようとしたのだが、そのまま麺をすするより、具と麺をかき混ぜて食べるべきだと思いついた。そもそも看板メニューは混ぜそばなので、ラーメンは汁付混ぜそばと考えればよい。そう考えると、海苔をどうするか考えてしまう。海苔も麺に混ぜても良いが、これはライスで食べるべきだろう。そこで、麺を食べる前にライスに箸を付けることにした。
ライスはお碗に盛られている。


海苔をライスの上に広げて、ご飯をくるんで食べる。ちなみに海苔は大きくて、なかなか立派なものだ。しかも厚みがあって、パリパリとした食感が美味しい。スープを適度に吸っていて、それがライスに適度に染み込んで、辛旨い。海苔を片付けてしまうと、今度は麺と麺の上に載せられた具を箸でかき混ぜて、麺をすすった。
台湾ミンチは唐辛子とニンニクを効かせたミンチで、ピリ辛で美味しい。つるつるとした喉越しの麺にたっぷりと台湾ミンチや刻んだニラが絡まって口の中に入ってくる。肉の旨味にニンニクと唐辛子の辛味が加わり、生ニラのシャキシャキとした食感がアクセントになっていて、どうにも箸が止まらない。体が次第に熱くなって、額に汗が浮かんできた。

カバンの中からタオルを取り出して、汗を拭きながらラーメンを食べる。次第にニラやニンニクにはスープの熱が入ってきて、味変してきた。麺があらかた無くなってきたところで、再びライスを食べる。
今度はライスを水餃子で食べることにした。水餃子は小ぶりのお碗に5個入っていて、その上にたっぷりの刻みネギがトッピングし、糸唐辛子をあしらっている。餃子にはゴマ油が滴下してあって、ゴマの香ばしい香りが食欲をそそる。水餃子は既に味が付いているとのこと。


まずは水餃子を1個箸でレンゲに載せて口に運んだ。つるんとした皮に包まれた餡は、豚挽肉にニラとキャベツが入っている。肉の旨味と野菜の旨味が絡まった味わいで、ジューシーで美味しい。水餃子を食べながらライスをかき込んだ。
水餃子とライスを交互に食べていると、あっという間に水餃子が無くなった。いつもなら、ここでラーメンのスープをライスに注いで、雑炊風にして食べるところだが、ラーメン丼の底に残ったスープは少なく、残ったライスをラーメン丼に全て投入することにした。レンゲでライスとスープをかき混ぜて口に運ぶ。

ピリ辛でパンチの効いたスープをベースにした雑炊は、なかなか食べ応えがある。ちょっとむせ返るような辛さの味わいだが、それはそれで美味しい。サラサラと雑炊を食べてしまった。
最後にコップに残った冷水を飲み干して完食。美味かった。満足である。

空になった食器をカウンターの上に載せ、テーブルの上を台ふきんで拭くと、店を出た。
汗をかくくらいに熱くなった体に夜風が気持ちいい。駅北口ふれあいロードを歩いて中野駅前に出ると、改札を通って中野駅の構内に入った。中央線快速電車のホームに昇ると、ホームに滑り込んできた電車に乗り込む。車内は混んでいたが、途中荻窪駅で座ることができた。満腹で眠くなってきたこともあり、そのまま眠気に身を任せて瞼を閉じると、電車が立川~日野間の多摩川の鉄橋を渡るところで目が覚めた。

電車が日野駅に到着すると、改札を抜けて外に出る。上空には綿を敷き詰めたような雲が広がっていたが、南の空の一角が雲が切れて暗い空が顔を覗かせている。夜の空気に昼間の暖かさの余韻が感じられるものの、北よりの風が涼しく感じられた。

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