3連休中日の今日は晴れ。今朝は6時半に起床した。カーテンを開けて窓の外を見ると、上空には澄んだ青空が広がっていて、朝日が射し込んでいる。昨日降った雨で濡れた路面は、既に乾き始めていた。今朝の気温は0℃で、北よりの風が吹いている。団地の駐車場に止まっている車の屋根やボンネットに付着した雨が凍っているのか、朝日に煌めいて見えた。
7時過ぎに外出する。外に出ると、朝日が眩しく感じられた。湿った風が氷のように冷たく、吐く息が白く見える。塵ひとつ無い空気は清々しく感じられるものの、風が凍えるように寒い。日野駅に到着してホームに上ると、上空には澄んだ青空が広がっているものの、西の方角に見える関東山地の山々の上空には雲がかかっているのが見えた。
電車を乗り継いで本鵠沼駅に到着したのは午前9時過ぎだった。まずは実家に行った後、続いて施設に向かうことにして駅に戻った。既に時計の針は11時半を廻っている。早めにお昼を食べていくことにして、駅前にある洋食レストラン「くげぬまや」に入店した。
店内は入口から見て正面奥に厨房があり、その手前に4人がけのテーブル席が4卓と2人がけのテーブル席が1卓配されている。席に座ると、ご主人が出てきてお冷やと温かいおしぼりを出してくれた。おしぼりで顔と手を拭きながら壁に貼られたメニューを眺める。
メニューは各種フライ・鉄板料理の一品料理とピザ等で構成されている。ライスや味噌汁は付いておらず、セットメニューを別途、注文する必要がある。
注文したのはハンバーグステーキ(デラックス)のBランチである。このランチにはライスと味噌汁、お新香が付く。ライス大盛で注文した。料理を注文するテーブルの上に紙ナプキンが敷かれてナイフとフォークが載せられた。それからしばらくして料理が一式運ばれてきた。あらためてお冷やを少し飲むと、まずは味噌汁を飲む。味噌汁は赤だしの豆腐の味噌汁で刻んだミツバがたっぷりと浮かんでいる。
箸をもらおうとしたが、店主に「洋食に普通は箸は付かないんだから…」と言われ、「そりゃ、そうですね」と納得してフォークで飲んだ。味噌汁の濃い味に豆腐のふんわりとした食感の組み合わせが美味しい。ミツバの風味と食感がアクセントになっている。味噌汁を半分ほども飲むと、さっそくハンバーグを食べることにした。鉄板の上にはチーズをトッピングしたハンバーグが1個載せられていて、その両脇をベーコンで巻いている。ベーコンの脇にはニンジンとインゲン、ポテト、フライエッグが添えられている。ハンバーグにはデミグラスソースがかけられていて、盛んに湯気を上げていた。
ハンバーグは直径8㎝の円形をしていて、厚みが2㎝ほどもある。ちなみにチーズの厚みは5mmくらいか。ナイフで半分にカットしてみると、粗挽肉のミンチの間に肉汁が染み出してきた。
ハンバーグを4等分にカットして、ソースと絡めて口に運んだ。ふっくらと焼かれたハンバーグはジューシーで美味しい。ハンバーグにトッピングされたチーズがハンバーグに食感と味わいのアクセントを与えている。濃い味わいのデミグラスソースがハンバーグに絡んで食べ応えがあり、柔らかいながらも肉の旨味が感じられた。
ハンバーグを食べながらライスを食べることにした。大盛のライスは平皿に盛られている。
固めに炊かれたライスは米粒が艶々としている。フォークでライスを掬って口に運ぶと、米粒の歯応えに米の甘さが加わって、ライスが美味しかった。
ハンバーグを食べながらライスを頬張る。肉汁が米粒に絡みつき、口の中で旨味が広がって、喉の奥に消えていく。これはたまらないくらいの旨さである。
ハンバーグがあっという間に無くなってしまいそうだったので、つけ合わせの野菜を食べる。野菜にはどれもほんのりと塩味が効いていた。インゲンは柔らかくて、ジューシーな味わいである。ポテトはほくほくとしていて、ポテトの甘味が感じられる。ニンジンは甘く、ボリュームもあって美味しかった。
ハンバーグを巻くようにトッピングされたベーコンは厚みがあって、カリっとした食感に肉の旨みが楽しめる。フライエッグはデミグラスソースを絡めて食べた。
お新香は白菜の浅漬けにかつおぶしを散らしたものである。
シャキシャキとした食感の白菜の味わいが適度なアクセントになる。箸休めにちょうどいい。
ハンバーグが残り1切れになって、鉄板の上のデミグラスソースをフォークでかき寄せると、ハンバーグにたっぷりと絡めて口に運んだ。至福のひとときである。残りのライスをかき込むと、最後に味噌汁を飲み干して完食。美味かった。満足である。
追加でホットコーヒーを注文することにした。ご主人が来て、皿を下げてくれると、ミルクとシュガーが運ばれてきた。
運ばれてきたホットコーヒーはソーサーの上に載せられたコーヒーカップの中に入っていて、プラスチックのスプーンが添えられている。
濃い褐色の色をしたコーヒーをブラックで味わう。濃いめのコーヒーは軽い苦みで、スッキリとした味わいである。口の中がサッパリとした気分になった。
コーヒーを飲み干すと、お冷やも飲み干した。身支度をして席を立つと、代金を現金で払う。店を出ると、保健施設に向かった。
日中は晴れて青空が広がった。日中の最高気温は11℃で湿度が低く、東よりの風が吹いている。上空の所々に薄い雲がかかっているものの、たっぷりと降り注ぐ日射しの温もりが心地よく感じられた。風が冷たく感じられるが、むしろ爽やかに感じられる。春が近くまで来ていることを感じさせてくれた。
午後は保健施設で施設の説明と手続きを終えた後、更に病院にも行って話をした。今日の予定を終える頃には、辺りは薄暗くなっていた。
藤沢駅から電車の乗って帰宅の途につく。電車を乗り継いで日野駅に到着すると、電車を降りて改札を抜けた。駅の外に出て空を見上げると、上空には暗い空が広がっていて薄い雲が所々に広がっている。東の空には薄い雲の向こうに満月が浮かんでいた。2月の満月はアメリカの農事暦で「スノームーン」とも呼ばれるとのこと。西の空には星が瞬いているのが見える。風が冷たく、吐く息が白く見えた。