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J@Dの備忘録(食べ歩き編)

おっさんの備忘録 食べ歩き編(2022年~)

今日のランチ(すじこんスパ@てっぱんのスパゲッティ 新宿センタービル店)

2025年03月02日 | 食べ歩き


今日は晴れのち曇り。今朝は5時に起床した。カーテンを開けて窓の外を見ると、上空には暗く澄んだ空が広がっていたが、東の空がほんのりと薄明るくなってきていた。今朝の気温は6℃で湿度が高く、西よりの風が吹いている。窓を開けると湿っぽい風が涼しく、ヒンヤリと感じられた。かろうじて星が瞬いているのがわかるものの、まもなく朝日に飲み込まれてしまうだろう。透き通った空気が清々しく、爽やかに感じられた。
今日は仕事のため、平日に比べれば少し遅いものの、早朝に家を出て職場に向かった。1日の寒暖の差が大きく、着ていく服に困ってしまう。今日はカッターシャツに薄手のウインドブレーカーを羽織って家を出た。外に出ると東の低い空が朝焼けで赤く染まっていて、上空には水色の澄んだ空が広がっている。身案身の低い空に綿をちぎったような白い小さな雲が数個浮かんでいるようだ。

日野駅から電車に乗って新宿に向かう。休日運転のため、予定していた時間よりも早く職場に着いた。今日は東京マラソンが開催されるということもあって、西新宿はランナーやボランティアでごった返していた。歩道が多くの人で埋め尽くされていて、その中をかき分けるように歩いて職場に向かう。上空には次第に雲が増えてきた。
日中は雲が多いものの晴れて青空が広がった。日中の最高気温は20℃で湿度が低く、南よりの風が吹いている。午前中に仕事を終えると、職場を後にした。外に出ると、燦々と降り注ぐ日射しが熱いほどに感じられる。乾いた風が少し涼しく感じられるものの、汗ばむような陽気となった。

久しぶりにOMシステムショールームで開催されている写真展で作品鑑賞をした。先日発売になった超望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS Ⅱ」についての相談をした後、ショールームを出る。帰りにお昼を食べていくことにした。
ショールームのあるエステックビルと中央通りを挟んで反対側にある新宿センタービルに入ると、地下に降りた。6年ほど前にランチを食べた居酒屋「一番どり 新宿センタービル店」はいつの間にか閉店していて、その跡地にパスタ屋「てっぱんのスパゲッティ 新宿センタービル店」がオープンしていた。今日はこの店に入ることにした。


店に入る。店内は奥が厨房になっていて、店の中央に9人掛けのカウンター席と6人掛けのカウンター席が向かい合わせになるように配されている。カウンター席の周囲には4人掛けのテーブル席が3卓と2人掛けのテーブル席が8卓配されていた。
店員に「お好きな席にどうぞ」と言われて、入口に近い2人掛けのテーブル席に腰を下ろす。すぐにお冷やのグラスが運ばれてきた。卓上にはミル付コショウとタバスコ、メニュー、紙ナプキン、紙おしぼりと冷水のポットが置かれている。お冷やを飲みながらメニューを眺めた。


表紙をめくると、最初の見開きには各種ドリンクとスパゲッティのあたま(具材)のメニューとなっている。この店は昼飲みができるのか。右上には「BAR MENU」と書かれており、スパゲッティの具材をつまみに飲めるらしい。


とりあえず、今はお昼を食べたいのでページをめくる。次の見開きも「BAR MENU」だった。各種サイドメニューが記載されている。


次は「ハーフ&ハーフセット」と期間限定の「すじこんスパ」が記載されている。今日は朝、おにぎりを1つとゼリー飲料を口にしただけでお腹が空いている。今日はガッツリと食べたいところだ。期待に胸を膨らませながらページをめくった。


次のページはスパゲッティのメニューが掲載されていた。「名物一枚シリーズ」と書かれたメニューにはベーコンやチキンがスパゲッティの上に載せられている。


ページをめくる。左手に「たらこスパ」、右手に「定番スパゲッティ」が記載されている。


次の見開きは「ナポリタン&ボロネーゼ」「旨辛スパゲッティ」のページとなっていた。


その次は「バジルスパゲッティ」「醤油スパゲッティ」である。


ページをめくると、「新宿センタービルセット」「テイクアウトメニュー」が掲載されている。「新宿センタービルセット」は好きなドリンクとバル、ハーフスパの組み合わせとなっている。ガッツリと食べたいので、ハーフスパは眼中に無い。


裏表紙には「サイドメニュー」「ソフトドリンク」「デザート」が記載されていた。


店員を呼んで料理を注文する。注文することにしたのは、期間限定の「すじこんスパ」である。特盛(600g)を注文したいところだったが、このメニューは注文できないとのことなので、大盛(450g)で注文する。更にサラダとスープのセットメニューをあわせて注文することにした。ちなみにサラダは「シーザーサラダ」と「野菜サラダ」の2種類から選べるとのことだったので、「シーザーサラダ」で注文することにした。
料理を注文すると、お冷やを飲む。最初にフォークとスプーンの入った木箱と「シーザーサラダ」、「野菜スープ」が運ばれてきた。少し時間をおいて「すじこんスパ」「大盛」が運ばれてきた。


さっそく、紙ナプキンを1枚と紙おしぼりを1つ取った。ケースからフォークとスプーンを取り出して、紙ナプキンの上に並べると、紙おしぼりで手を拭いた。あらためてお冷やで喉を潤して、まずはスープから飲むことにする。
野菜スープはみじん切りにしたニンジンなどの野菜がたっぷりと入ったミネストローネである。


トマトの旨みにスープをたっぷりと吸った野菜がジューシーで美味しい。スープを飲み干すと、今度はシーザーサラダを食べることにした。
平皿に盛られたシーザーサラダはちぎったレタスに千切りのキャベツやレッドキャベツ、ニンジンが和えられており、ハムをあしらってクルトンをトッピングし、フレンチドレッシングをたっぷりとかけて粉チーズを振ったサラダである。


フォークでサラダを食べる。レタスやキャベツはフレッシュで、シャキシャキとした歯応えが美味しい。今日は気温が高いこともあって、生野菜がいくらでも食べられるように感じられた。粉チーズの旨みにフレンチドレッシングの酸味が合わさって、生野菜が進む。クルトンのカリッとした食感とハムの味わいがアクセントになっている。サラダが盛られた平皿はあっという間に空になってしまった。
続いて「すじこんスパ大盛」を食べる。「すじこんスパ大盛」は鉄鍋に盛られている。醤油系の和風ソースが絡められたスパゲッティには牛すじとコンニャク、小松菜、スライスしたタマネギ、ニンニク、マッシュルームが入っていて、鷹の爪や粉末状の唐辛子がその上にかけられている。鉄板の底には和風ソースがたっぷりと溜まっていた。


フォークでスパゲッティを鉄鍋の底に溜まった和風ソースに絡めながら口に運んだ。もちもちとした食感のパスタは醤油の旨みと唐辛子の辛味が効いた旨辛のスープパスタのような味わいで美味しい。ニンニクのパンチと牛すじの旨味が効いている。更にコンニャクの歯応えにしんなりとしたタマネギの旨味が加わっている。牛すじは口の中でホロホロと崩れるように柔らかく、マッシュルームはジューシーで美味しかった。彩りを添えている小松菜も歯応えのアクセントになっている。
スパゲッティを食べてしまうと、残ったソースをスプーンで掬って飲んだ。ちょっと味が濃いものの、そのまま残してしまうのは惜しい。ここにライスがあれば、ソースを絡めて食べたら美味しいに違いない。和風ソースまで飲んでしまうと、お冷やを飲み干して完食。美味かった。満腹である。

帰り支度をすると、伝票を持ってカウンターの先にあるレジで代金を精算する。セルフレジにはなっているが、店員が見ているので安心して操作できる。精算を済ませると店を出た。
地下道を歩いて新宿駅に到着すると、改札に入って中央線下りホームに昇った。ちょうど中央特快がホームに滑り込んできたので、この電車に乗って帰宅の途につく。日野駅に到着すると、電車を降りて改札を抜けた。駅の外に出ると、上空には霞んだような青空が広がっていて、淡い雲が西から東にゆっくりと流れていくのが見える。強い日射しが照りつけていて、そよ風が吹いていた。

日が傾いてくると、再び西の方から雲が広がってきた。
夜、ゴミを出すために外に出る。上空には暗い空が広がっていて、所々に白い雲が広がっていた。雲の合間から星が瞬いているのが見える。昼間の暖かさを引きずったかのような心地よい涼しさに乾いた北風が心地よく感じられた。

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今日のランチ(かつをと鮭ハラスの藁焼き御膳@わらやき屋 浜松町)

2024年11月25日 | 食べ歩き


今日は晴れ。今朝の気温は4℃で、やや湿度が高く、弱い北よりの風が吹いている。出勤するために家に出ると、上空には暗く澄んだ空が広がっていて、南の空高く、ブーメランのように円弧を描いた月が浮かんでいた。その周囲にはいくつもの星が瞬いているのが見える。外は風がほとんど無く、湿り気を帯びた空気がヒンヤリと冷たく感じられた。吐く息が白く見える。辺りはしんと静まりかえっていて、街灯の白いLEDの光が眩しく見えた。
日野駅から乗った中央線快速電車は12両編成で、グリーン車を連結していた。グリーン車の2階に座って新宿に向かう。新宿駅に到着する頃には東の空が朝焼けで赤く染まっている。新宿駅で電車を降りると、改札を抜けて職場に向かった。職場に着いて西側の窓から外を眺めると、上空には透き通ったような薄青の空が広がっていて、その下にほんのりと明るくなった市街地が広がっている。市街地の先には関東山地が横たわっていて、冠雪した富士山がほんのりと紅をさしたように赤く染まっていた。

今日は午前中に出先で打ち合わせがあり、10時前に職場を出た。都営地下鉄に乗って大門駅に出ると、駅から歩いて目的地に向かう。
打ち合わせは昼前に終わった。職場に戻る前にお昼を食べていくことにして、旧芝離宮恩賜庭園北側にある汐留ビルディングに入った。1階の奥に居酒屋「わらやき屋 浜松町」がある。今日はこの店でお昼を食べることにした。


に入る。


店内は細長く、手前に厨房があって、厨房を囲むようにカウンター席が7席配されている。厨房の奥には配膳コーナーがあって、厨房と配膳コーナーを囲むようにテーブル席が配されていた。更に奥には、ランチタイムには使用されないが、掘りごたつ形式の座敷席もあるとのこと。
店員にカウンター席に座るように案内されて席に座ると、店員が冷麦茶の入ったコップを運んできた。卓上には紙おしぼりと割り箸が1膳分ずつ置かれていて、その先に伝票用のクリップボードが置かれている。カウンターテーブルの奥には「松の甘口」と書かれた濃口醤油の瓶とメニュー、空の酒瓶、置物が置かれていた。

メニューを眺める。ランチメニューは5種類のセットメニューで構成されており、これ以外の選択肢は無い。


店員を呼んで料理を注文する。注文したのは「かつをと鮭ハラスの藁焼き御膳」である。御飯・味噌汁がおかわり無料ということなので、御飯大盛りで注文することにした。
厨房を取り囲むカウンターの配膳コーナー側にはご飯釜と冷麦茶のポット、味噌汁のポット、乾燥ワカメ、おかず生姜、ふりかけ、重ねられた小器が置かれている。

最初に運ばれてきたのは基本の「御飯セット」という料理が一式載ったトレーである。トレーの上には御飯と味噌汁の他。3種の小鉢とお新香が載っている。やや間をおいて、メインディッシュのかつをの藁焼き塩たたきと鮭ハラスを焼いたものが大きな皿に載せられて運ばれてきた。


さっそく、小鉢の冷や奴に醤油を垂らした。更に奥のカウンターに廻って、小器を1つ取り、おかず生姜を適量、小器にとって席に戻った。
まずは紙おしぼりで手を拭くと、箸を取って味噌汁を飲む。味噌汁はワカメの味噌汁である。


ふんわりとした食感のワカメが味噌汁にボリューム感を与えている。味噌汁の旨みが空きっ腹の胃袋に染み渡るように美味しい。味噌汁はおかわり自由なので、全部飲み干してしまった。
まずは小鉢で御飯を食べることにした。御飯は茶碗に山盛りに盛られている。


最初に食べることにしたのはモヤシのナムルである。ナムルには白ごまが和えられている。


ナムルを適量、御飯の上に載せて、御飯と一緒にかき込む。モヤシのシャキシャキとした食感にごま油の香ばしさと調味料の旨みが加わって、御飯が進む。
モヤシのナムルを食べてしまうと、今度は冷や奴を食べることにした。冷や奴は絹ごし豆腐で、鰹節が添えられている。垂らした醤油が鰹節に染みこんでいる。


舌触り滑らかな豆腐はヒンヤリとして美味しい。鰹節の旨みと醤油の旨みがアクセントになっている。豆腐を食べてしまうと、今度は水菜のおひたしで御飯を食べることにした。
冷たいダシに浸かった水菜のおひたしには鰹節が添えられている。


水菜を口に入れるとシャキシャキとした食感で、ジューシーな味わいで美味しい。鰹節の食感がアクセントになっている。水菜を全部食べてしまうと、水菜が浸っていたダシを御飯に注いで、御飯を雑炊風にして食べることにした。
次は、かつおの竜立揚げである。


塊のようなかつおの竜田揚げは、薄い衣でサクサクとした食感が美味しい。香ばしい風味でしっかりとした歯応えが感じられる。ダシに浸かった御飯に竜田揚げを載せて竜田揚げを食べながら、サラサラと御飯をかき込むと、御飯と竜田揚げが無くなってしまった。
ここで、御飯をお替わりする。奥のカウンターに行って、炊飯器から茶碗に御飯を大盛りによそうと、席に戻った。


いよいよメインディッシュに箸を付ける。半円形の皿の上にはかつをの藁焼き塩たたきと焼いた鮭ハラスの藁焼きが2切れずつ載っている。かつをの藁焼き塩たたきはスライスしたタマネギの山の上に大葉を1枚敷き、かつをの藁焼き塩たたきが載せられている。かつをの藁焼き塩たたきには塩とレモン片、ミョウガ、刻みネギ、生にんにく、おろしワサビが添えられている。


まずは鮭ハラスの藁焼きを口に入れて、ライスをかき込んだ。


鮭ハラスの藁焼きは香ばしく、脂がのっていて美味しい。舌の上でとろけるようである。2切れの鮭ハラスの藁焼きはあっという間に無くなった。
続いてかつをの藁焼き塩たたきを食べる。かつをの藁焼きたたきは竜田揚げと同様、大きめにカットされている。年輪を刻んだ木の切り株を一部切り出したような切り身の周囲は白っぽく、中心に行くに従って赤みが増していくような断面をしている。


最初にカットレモンを絞ると、かつをの藁焼きたたきの上にミョウガと刻みネギ、生ニンニク、おろしワサビをそれぞれ載せる。


平日のランチで生ニンニクを食べるのは少々勇気がいったが、美味しいのは捨てがたいので、ふんだんに生ニンニクを載せた。これに塩を振りかけて食べる。
シャキシャキとした食感におろしワサビのツンとした風味が、藁で焼いた香ばしいかつをの切り身のアクセントになっている。もっちりとした食感で味が濃くて美味しい。塩がかつをの旨みを凝縮しているように感じられた。

2切れのかつをの藁焼きたたきを楽しむと、今度はタマネギのスライスを御飯の上に載せて、残りの薬味を全部のせ、醤油を垂らして食べる。タマネギの辛味とシャキシャキとした食感が美味しい。薬味の食感がアクセントになっていて、これだけで御飯が進んだ。
ここでお新香を食べる。お新香はキュウリの醤油漬けが2切れと刻んだたくあんが2切れ小器に載っている。


シャキシャキとした食感にほどよい塩分が美味しい。お新香を食べながら御飯を食べてしまったところで、残りの御飯をおかず生姜で食べることにした。おかず生姜はみじん切りにした生姜を甘辛く味付けしたものである。


御飯の上におかず生姜を載せて、御飯をかき込む。ジューシーな生姜はほどよい辛味と甘辛いタレが合わさって美味しい。これを御飯に載せると、箸が止まらないほどに美味しい。あっという間に御飯が無くなってしまった。
結構お腹いっぱいになった。最後に味噌汁をお替わりすることにする。空のお椀を持って、奥のカウンターに行くと、ポットの脇の小椀から適量の乾燥ワカメを空のお椀に入れ、ポットから味噌汁を注ぐ。これを持って席に戻った。


適量入れたと思ったワカメは結構量があったようだ。ワカメがたっぷり入った味噌汁は、なかなかにボリュームがあって美味しい。味噌汁を飲み干すと、汗をすこしかいてしまった。
最後にコップに残った冷麦茶を飲み干して完食。美味かった。満足である。身支度をして席を立つと、伝票用のクリップボードを持って店の入口脇のレジに進む。レジで代金を精算すると、店を出た。

日中は快晴で、上空には雲ひとつ無い澄んだ青空が広がった。昼間の最高気温は15℃で湿度が低く、北よりの風が吹いている。外に出ると、燦々と降り注ぐ強い日射しが暑いほどに感じられるものの。乾いた風が涼しくて心地よい。木々の茂みの中から鳥のさえずる音が聞こえていた。都営地下鉄に乗って職場に戻る。
夜、仕事を終えて職場を出た。新宿駅から中央線快速電車に乗って、帰宅の途につく。幸い、中野駅で座ることができたので、襲ってくる眠気に身を委ねて爆睡していると、電車が多摩川を渡るところで目が覚めた。

日野駅に到着すると、電車を降りて改札を抜けた。駅の外に出て空を見上げると、暗く澄んだ空に星が瞬いているのが見える。東の空にひときわ明るく光る星は木星だろうか。夜の空気はヒンヤリとしていて、湿っぽい風が涼しく感じられた。家路を急ぎながら空を見上げると、吐く息が白く見える。遠くを横田に向かう飛行機の航行灯が視界を横切っていくのが見えた。

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今日のランチ(特上牡蠣めしランチ@湘南のカキ小屋 笑山)

2024年02月05日 | 食べ歩き


今日は曇りのち雪。今日は所用で藤沢に行くため、1日年休を取った。平日に起床する時間よりも少し遅く起きると、髭を剃って顔を洗う。カーテンを開けて窓の外を見ると、上空には白い綿雲が敷き詰められたように広がっていた。
身支度を済ませると、家を出た。今朝の気温は2℃で、弱い北よりの風が吹いている。外に出てみると、冷蔵庫の中に入ったように空気が冷たく、ヒンヤリと感じられた。風が凍えるように寒い。吐く息が白く見えた。

日野駅から電車を乗り継いで藤沢に出ると、片瀬江ノ島駅に向かう電車に乗り換えた。本鵠沼駅で下車すると、歩いて実家に向かう。
昼前から雨がパラパラと降ってきた。実家を出て本鵠沼駅に着くと、電車に乗って藤沢駅に出た。お昼を藤沢駅北口にある百貨店「さいか屋 藤沢店」8階にあるレストラン街で食べることにして、エレベーターに乗る。入店したのは居酒屋「湘南のカキ小屋 笑山」である。


店に入る。店内は入口から見て左手に厨房があり、右手に6人がけのテーブル席が1卓と4人がけのテーブル席が6卓、2人がけのテーブル席が1卓配されている。店員に「お好きな席にどうぞ」と言われて2人がけのテーブル席に座った。席に座るとお冷やと冷たいおしぼり、割り箸が1膳分置かれた。
卓上には醤油とポン酢、タバスコといった調味料の他、ティッシュと楊枝、呼びベル、メニューが置かれている。

まずはおしぼりで手と顔を拭くと、お冷やを飲みながらメニューを眺めた。卓上にはランチメニューの他、グランドメニューや手書きのメニューが置かれている。昼から酒が飲めるらしい。
ランチメニューを開く。


ページをめくると最初のページには「牡蠣フライランチ」「大盛り牡蠣フライランチ」「焼き牡蠣ランチ」「牡蠣御膳ランチ」といったメニューが記載されている。


次のページは「笑山のフライランチ各種」「笑山の牡蠣めしランチ」各種と「牡蠣ドリアランチ」が記載されている。


更にページをめくると、笑山のおさしみ・お寿司ランチ各種として「日替わりお刺身定食」「日替わり握り寿司」「こぼし寿司ランチ」「海鮮丼ランチ」が掲載されている。


次のページは笑山の生しらすメニュー各種が掲載されている。


ページをめくるとランチサイドメニューが掲載されていた。


手書きのメニューは3枚ある。1枚は「本日のおすすめセット」となっている。


もう1枚は「本日のお刺身」「お刺身盛り合わせ」「おすすめの一品」が記載されていた。


ちなみに本日のおすすめの一品は「白子天ぷら」「白子ポン酢」である。


この他にグランドメニューの冊子もあった。


あらためてランチメニューを眺める。「牡蠣フライランチ」も美味そうだったが、「牡蠣めしランチ」も捨てがたい。散々悩んだあげく、注文することにしたのは「特上牡蠣めしランチ」である。ご飯大盛りで注文することにした。
注文を終えると、お冷やを飲みながら店内を見渡す。後から入ってきた客は昼から飲み始めている。生牡蠣も美味そうではある。

しばらくして料理が一式載せられたトレーが運ばれてきた。トレーの上には「特上牡蠣めし」の入ったお重と味噌汁、小鉢、お新香が載せられていて、木のさじが添えられている。お重は蓋が閉まりきらず、牡蠣めしの上に載せるようにして置かれていた。


さっそくお重の蓋を外すと、味噌汁を飲むことにした。味噌汁はアオサの味噌汁で刻みネギが浮かべられている。


やさしいアオサの味わいに刻みネギのシャキシャキとした食感が美味しい。温かい味噌汁の旨みが口の中から鼻腔に抜けて、少しリラックスした気分になった。
味噌汁を少し飲むと、さっそく「特上牡蠣めし」を食べることにする。14cm×11cmのちょっと小さめのお重は深さが5.5cmほどあった。このお重にニンジンとゴボウ、油揚げを入れた炊き込みご飯を詰めて刻み海苔を散らし、その上に煮た牡蠣が9粒とシラス、いくらが載せられていて、スライスしたカボチャとニンジンを一片ずつ載せ、白ごまを和えた糸昆布とカットインゲン、玉子焼が2きれ添えられている。牡蠣は宮城県鳴瀬産とのことである。


勿体ないので牡蠣はお重の蓋に待避させた。まずは牡蠣めしに載せられた野菜を食べる。カボチャは甘く、ニンジンも美味しい。インゲンを食べてしまうと玉子焼きにかぶりついた。甘い玉子焼きはジューシーで美味しかった。
ここで箸から木匙に持ち替えると、いくらやシラスで牡蠣めしをかき込むように食べる。まるで赤くて丸い宝石のようないくらはやや小粒だが、口の中に入ったいくらは舌の上で弾けて、いくらの中に詰まった濃い磯の香りのするジュースが、米粒一粒一粒をコーティングしていくかのように絡まる。牡蠣の旨みといくらの塩分が合わさって、もうどうにも匙がとまらない。あっという間にいくらが無くなった。

続いてシラスで牡蠣めしを食べる。白いシラスはふんわりとした食感で、ほどよい塩分が牡蠣の旨みと合わさって、まるで口の中で美味しさの二重奏を奏でているようだ。無我夢中でシラスも食べてしまった。
ここで糸昆布を食べながら、ひと休み。糸昆布と牡蠣めしの相性も抜群である。昆布の旨みに白ごまの粒々感が食感のアクセントになっている。気がつくと、牡蠣めしも半分くらいに減ってしまっていた。

いよいよ牡蠣を食べる。「特上牡蠣めし」の牡蠣はスタンダードな牡蠣めしランチと比べて牡蠣が3倍(重量比)入っているとのこと。まずは牡蠣を1つ口に含んだ。小ぶりの牡蠣はプリプリとした食感で、身が締まっていながらもふんわりとした食感で美味しい。小さな身に牡蠣の旨みが詰まっていて、ご飯も進む。
牡蠣を食べながら合間に小鉢に箸を付けた。小鉢はアジの南蛮漬けである。2切れのアジのフライにタマネギとニンジンが和えられている。


アジフライを口に入れると、ほどよい甘酸っぱさに口の中がさっぱりとする。ジューシーな鰯フライの衣にアジの身が歯ごたえがあって美味しい。ニンジンとタマネギのシャキシャキとした食感がアクセントになっていて美味しかった。
牡蠣を食べながら牡蠣めしを食べる。牡蠣めしが無くなる頃には牡蠣が1粒だけ残った。この牡蠣を味わうようにして食べる。最後の牡蠣の旨みを堪能すると、お新香に箸を付けることにした。

お新香はニンジンとキュウリ、ダイコンの浅漬けである。


パリパリとした食感とさっぱりとした味わいで気分転換を図った後は、お碗に残った味噌汁を飲み干して完食。美味かった。
ご飯を食べていると熱い緑茶が出されたので、食後に緑茶を飲んで一服する。なんだか満ち足りた気分である。満足である。

食事を終えると、お冷やも飲み干して席を立つ。店の入口脇のレジで会計を済ませると店を出た。エレベーターでペデストリアンデッキに接続している2階のフロアに下りた。
日中は雪で、みぞれが降る生憎の空模様となった。さいか屋を出ると、外は大粒の雪が降っている。植え込みの土の上にはうっすらと雪が積もっていた。

ペデストリアンデッキに出るとシャーベットのようにシャキシャキと音を立てているかのような風が吹いていて、雪が服に付着して溶けていった。昼間の気温は2℃で、北よりの風が吹いている。湿った空気が氷のように冷たく、底冷えのする陽気となった。
午後になって雪は粉雪に変わった。病院に行った後、電車に乗って帰宅の途につく。

藤沢駅から電車を乗り継いで八王子駅に到着すると、中央線に乗って日野駅に到着した。電車を降りると、大粒の雪が降っている。日野駅の立川寄りホームにはうっすらと雪が積もっていた。ホームからは一面の雪景色が見える。駅のロータリーにはバスを待つ長蛇の列ができているのが見えた。
通りから住宅地に入ると、市道に雪が降り積もっていて、路面が白く見える。歩幅を小さくして、雪を踏みしめるように歩いた。いつもなら家まで10分程度で到着する所を15分くらいかけて、ゆっくりと自宅に向かう。

やっとのことで家に着いた。家に到着するとエアコンを点ける。ようやく、気分も落ち着いた。

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今日のランチ(あこう粕漬け焼き定食カキフライ付き@六右衛門)

2024年01月25日 | 食べ歩き


今日は晴れ。今朝は上空に凍てついたような暗い空が広がっていて、星が凍り付いたような冷たい光を放っている。今朝の気温は-6℃で、今季一番の冷え込みとなった。湿度が低く、冷たい西よりの風が吹いている。出勤のために扉を開けると、冷凍庫を開けたような冷気が室内に流れ込んできた。外に出ると、駐車場に停まっている車のボンネットが凍り付いていて街灯を受けてキラキラと光っているのが見える。肌を刺すような風が吹いていて、凍えるような寒さである。アスファルトの路面が凍り付いたように、足下からも冷気が立ち上っているように感じられた。
日野駅から電車に乗って新宿に向かう。新宿に着くと、地下道を歩いて職場に向かった。地下道から外に出ると、上空には澄んだ薄藍色の空が広がっていて、東の空が白々と明るくなっている。職場のあるフロアの窓から西の方角を見渡すと、西北の方向に黄金色の円盤のような月が浮かんでいるのが見えた。薄藍色の空に溶け込んだ山のシルエットに沈んでいくかのように月が次第に細くなっていく。正面には関東山地の淡いシルエットが横たわっていて、白く冠雪した富士山が朝日を浴びて紅を差したようにほんのりと朱く染まって見えた。

今日は午前中に都内に出張することになっていて、始業時間を少し過ぎた頃に外出した。電車と新交通ゆりかもめを乗り継いでテレコムセンターに向かう。午前中の業務を終えると既に昼を過ぎているので、昼食を食べて職場に戻ることにした。お昼は同じテレコムセンター内にある居酒屋「六右衛門」で食べることにした。


店頭に置かれたスタンドにランチメニューが書かれた紙が貼られている。


店先でランチメニューを眺めていると店員が奥から出てきたので、そのまま店内に入った。
店内は入口から見て店内中央に10人掛けのテーブル席が1卓とその周囲に6人掛けのテーブル席が6卓配されているスペースがあり、その周囲に8人掛けのテーブル席が配された個室が2室と4人掛けのテーブル席が配された個室が2室ある。店の左手奥に厨房があるようだ。厨房に面してカウンター席が3席配されている。

店員に案内されて、テーブル席の1つに腰を下ろした。席に座ると空の湯呑みと冷たいおしぼりが運ばれてきた。卓上には醤油差しと七味唐辛子、楊枝、ポット、タッチパネルが置かれている。ポットから湯呑みに熱い麦茶を注ぐと、麦茶を飲みながらタッチパネルを操作した。
タッチパネルの「ランチ」タブにに表示されたメニューを眺める。


メニューをスクロールさせた。


一番下には「うな重」「せいろ蕎麦」「えび天重 定食」となっている。


左側のタブには「ランチ」「単品」「甘」「ビール・ホッピー」「サワー・酎ハイ・ウイスキー」「焼酎グラス」「焼酎ボトル」「カクテル・果実酒」「ワイン・他お酒」「ソフトドリンク」がある。
一番上のメニューから「あこう粕漬け焼き定食カキフライ付き」定食を注文することにした。「ごはん大」で料理を注文する。


料理を注文すると、麦茶を飲んで少し店内を見渡した。自分が入店たときはまだ2卓ほどしか埋まっていなかったが、次第に客が増えてきた。テレコムセンター周辺は飲食店が減ってしまったこともあって、ランチを取れる店が少なくなってしまった影響だろうか。
しばらくして料理が一式トレーの上に載せられて運ばれてきた。


さっそくおしぼりで手と顔を拭くと、味噌汁を飲むことにする。味噌汁は油揚げとタマネギが入っている。ダシを吸ったジューシーな油揚げにタマネギが甘くて美味しい。


続いてさっそく「あこう粕漬け」に箸をつけることにした。「あこう粕漬け」には大根おろしが添えられている。


メニューには玉子焼きが1切れ添えられているのだが、それは無いのか。店員に聞こうとしたが、店員は忙しく店内を歩き回っているし、聞こうにも聞けそうにない。
大根おろしに醤油を垂らす。


魚をひっくり返して、骨を取ろうとしたのだが、ちょっと骨の置き場が欲しくなって、先にカキフライを食べることにした。小鉢に入ったカキフライはちぎったレタスの上に1個載せられていて、タルタルソースがかけられている。


カキフライにかぶりつく。カリッとした衣の中にはジューシーなカキが詰まっていた。ミルキーな甘さと旨さが口の中に広がる。タルタルソースの淡い酸味がカキの旨味に合わさって美味しい。
カキフライを楽しみながらライスを食べる。固めに炊かれたライスからはほのかに湯気が上がっている。


米粒の弾力のある歯応えを楽しみながらカキフライとごはんを交互に食べる。カキフライを食べてしまうと、下に敷かれたレタスも片づけた。
あらためて「あこう粕漬け」を食べることにする。骨を取り、カキフライの入っていた小鉢に骨を退避させた。「あこう」はキジハタの別名で、深海で採れる高級魚である。骨を除くと、ダイコンおろしをたっぷりと載せて口に運んだ。ほのかな酒の風味が「あこう」の旨味を引き立てている。上品な白身の味わいに程よい脂がのっていて美味しい。

「あこう粕漬け」を食べながらご飯をかき込む。皿の上に載せられた「あこう」は小ぶりの魚で骨が硬く、少し注意深く食べた。骨をしゃぶるように食べてしまうと、残りのご飯は小鉢のひじきの煮付けで食べる。ひじきの煮付けには糸こんにゃくとニンジンが入っている。


ひじきの味わいに糸こんにゃくとニンジンの食感がアクセントになって美味しい。ひじきの煮付けが無くなったところで、お新香も食べる。お新香は野沢菜とキュウリの紫蘇漬けである。


お新香とご飯を食べてしまうと、お椀に残った味噌汁を飲み干して完食。美味かった。湯呑みに再び暑い麦茶を注ぎ、少しゆっくりと麦茶を飲む。お茶を飲み干すと、卓上にある伝票を持って入口脇のレジに進んだ。
代金は現金又はコード払い、Suicaとなっている。クレジットカードのマークはあるのだが、クレジットカードは使えないとのこと。仕方ないので、Suicaで支払いを済ませると店を出た。

テレコムセンターから新交通ゆりかもめに乗って、職場に戻る。日中は晴れて青空が広がった。南に広がる海面に水平線上に白い綿雲が連なっているのが見える他、北にも雲が浮かんでいて西から東に雲がゆっくりと流れていくのが見える。
都心はほぼ快晴で、上空には雲ひとつ無い澄んだ青空が広がっていた。昼間の最高気温は10℃を下回るくらいで湿度が低く、乾いた北よりの風が吹いている。眩しいほどにたっぷりと降り注ぐ日射しの温もりが感じられるものの、塵ひとつ無い透き通った風が氷のように冷たく感じられた。

夜、仕事を終えて職場を出る。地下道を歩いて新宿駅に着くと、電車に乗って帰宅の途についた。
日野駅に到着すると、電車を降りて改札を抜ける。駅の外に出て空を見上げると、東の空に丸い月が浮かんでいるのが見えた。月の周囲には星が瞬いているのが見える。カラカラに乾いた北よりの風が身を切るように冷たく、吐く息が白く見えた。

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今日のランチ(カキフライ定食@さいとう)

2024年01月20日 | 食べ歩き


今日は曇りときどき雨。今日は7時過ぎに起床した。カーテンを開けて窓の外を見ると、上空には厚い雲が広がっていて日射しが無く、窓の外には寒々しい光景が広がっていた。雨は降っていなかったが、窓の外の風景が湿っぽく見える。北よりの風が吹いて、木々の枝が揺れているのが見えた。
今日は所用で藤沢に行くことにしている。家を出ると、風が身を切るように冷たく感じられた。乗換駅の町田駅に到着すると、既に細い雨が降り出していた。日中は雨時々止む。上空には厚い雲が広がっていて、傘を差しても差さなくてもいいくらいの弱くて冷たい雨がパラパラと降っていた。

正午の気温は7℃で湿度が高く、冷たい北よりの風が吹いている。シャキシャキのシャーベットのような風が吹き付けていて、凍えるように寒い。吐く息が白く、風が身を切るように冷たかった。
藤沢に着くと小田急江ノ島線に乗り換えて本鵠沼駅で下車した。実家に行く前にお昼を食べることにして駅前にあるとんかつ屋「さいとう」に入る。この店はずいぶんと前からあるのは知っていたが、実は店に入るのははじめてだ。店の自動扉は壊れているので、手で扉を開けて店内に入った。


店内は入口から見て左手にカウンターがあり、その前にカウンター席が5席直線上に配されている。右手には2人がけのテーブル席が2卓配されており、その奥は小上がりとなっていて、座敷席になっている。座敷には3卓の座卓が設けられていた。
靴を脱いで小上がりに上がると、座卓の1つに腰を下ろす。卓上には小さなトレーが置かれていて、その上に紙ナプキンと楊枝立て、ミル付き胡椒が置かれている。店主がお冷やとメニューを運んできた。お冷やを飲みながらメニューを開く。


メニューの中に「カキフライ定食(10月より~3月まで)」と書いてあるのに気付いた。そういえば今年は牡蠣を食べていない。これはもう食べるしかない。そこで、この「カキフライ定食」をライス大盛で注文することにした。


注文を終えると、お冷やを飲みながら店内を見渡す。昭和を感じさせる年季の入った店内はどことなく懐かしさを覚える。カウンター卓の上にはシュガーポットや醤油が置かれているのが目に入った。
注文してから料理が出てくるまでに30分くらいはかかっただろうか。店主1人で店を切り盛りしているので仕方ない。しかし、今日は時間に余裕がある上、このゆったりとした時間の流れは心地よい。ちょっとウトウトとしながら料理が出来るのを待った。

しばらくして料理が一式運ばれてきた。目の前には箸が置かれ、カキフライの載った大きな皿と蓋付きの丼、味噌汁、お新香、中濃ソースの入った容器が並べられた。


さっそく丼の蓋を取ると、味噌汁を飲む。味噌汁はワカメと豆腐の味噌汁で、刻みネギが浮かべられた具沢山の味噌汁である。


ワカメのふんわりとした食感に豆腐のツルンとした食感の組み合わせが美味しい。汁を吸った刻みネギがジューシーで、シャキシャキとした食感がアクセントになっている。旨味の中に淡い甘みが感じられて美味しかった。
味噌汁を半分ほども飲んでしまうと、さっそくカキフライを食べることにした。カキフライは特大の大きさで、大きな皿に5個載せられている。カキフライの脇には千切りキャベツが山盛りに盛られていて、スライスしたキュウリが3枚とトマトのカットが1切れ添えられている。千切りキャベツにはフレンチドレッシングがかけられている。

カキフライにはタルタルソースとレモンのカットが1切れ添えられていた。


カットレモンをカキフライの上から搾った。通常は千切りキャベツから箸を付けるのだが、今回はカキフライを1つ先に賞味することにした。
丼に盛られたご飯は米粒から湯気が立っていて、美味しそうである。


ご飯の上にカキフライを1つ載せて、半分に割ってみた。衣の中に詰まったカキの断面からは汁がこぼれてくる。ちなみに使用しているカキは岡山産のカキとのことである。


これにタルタルソースをたっぷりと浸けて口に運んだ。カリッとした衣の中に詰まった特大のカキはプリプリとした歯応えにミルキーな味わいが美味しい。甘くてふんわりとしていながら、食べ応えがある。1個のカキフライでご飯が進む。
タルタルソースを1個のカキフライで全部食べてしまった。2個目のカキフライはご飯の上に載せて、中濃ソースをかけて食べる。中濃ソースを衣にまとったカキフライはまた異なった味わいで美味しい。中濃ソースの旨味がカキの旨味を引き立てているような味わいである。もうどうにもご飯が止まらない。

ここで我に返って、千切りキャベツを片付けることにした。フレンチドレッシングのかかった千切りキャベツはザクザクとした食感で、歯応えがあって美味しい。フレンチドレッシングの酸味がキャベツの甘みと合わさって、サッパリとした味わいである。
トマトとキュウリを食べてしまうと、残りのカキフライに箸を付ける。カキフライにかぶりつきながらご飯をかき込む。気が付くとあっと言う間にカキフライが皿の上から消えていた。

残りのご飯はお新香で食べることにした。お新香は白いタクアンが3切れほど小皿に載せられている。


厚めにカットされたタクアンは甘くて、ジューシーな味わいで美味しい。シャキシャキとした食感で、ご飯も進む。最後の1切れでご飯を片付けると、お椀に残った味噌汁を飲み干した。
食後にコーヒーをもらうことにした。コーヒーを追加で注文する。コーヒーはホットである。

見ていると、ネルドリップでコーヒーを淹れてくれている。
やがてカップに注がれたコーヒーが運ばれてきた。コーヒーカップの載ったソーサーの上にはスプーンとコーヒーフレッシュが添えられている。コーヒーにはシュガーポットが添えられた。


まずはコーヒーをブラックのまま飲む。


ふんわりとした飲み口のコーヒーは優しい苦みが感じられた。
途中でミルクを入れてコーヒーを飲む。口の中がサッパリとした気分である。

コーヒーを飲み干すと、帰り支度をして靴を履いた。代金を現金で払うと店を出た。
店の外に出ると、雨がパラパラと降っている。傘を差すか差さないか迷うほどの弱い雨である。結局、傘を差さずに実家に向かった。

実家にいた後は、藤沢に出て所用を済ませる。午後になって雨は止んだ。雲の合間から青空も垣間見えているが、強い北よりの風が吹いていて、湿った空気が氷のように冷たい。吐く息が白く、手がかじかむような寒さである。
夕方になって、帰宅の途につく。日野に着く頃には既に日は沈んでいて、空は暗くなっている。傘を差すか迷うような弱い雨がパラパラと降っていた。

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