新作小話 (10/30)

　　　　　　　　　　
　　　　　テン・テン・ツク・ポン・テケ・テン・テン・テケ・ツク・ポン



　　　　　　　　　　 　新作小咄　『早口時代』




　　　　　　え〜、だいぶお寒くなりまして、
　　　　　　　　秋深し　隣はコロナ　避けるひと

             　　昨夜は十三夜だったそうで、

　　　　　　　どおりで満月でした。

　　　　　　「十三夜に雨なし」と昔から言われてるそうですが、

　　　　　　　不思議なものでございます。

　　　　　　　近頃は、なんですな、早口で喋るひとが
　　　　　　　　めっきり増えてまいりまして、
　　　　　　　　　 機関銃のように早口で喋りまくります・・。


　　　　　　　あたしら耳の遠くなった年寄りには、
　　　　　　　　　何を言っているのか？サッパリわからない・・。
　　　　　　　　　　　タララララララ・・・・・と聞こえる。

　　　　　　　買い物に行っても、店員はタララララララ・・・・・
　　　　　　　
　　　　　　　テレビの調子がおかしいので、
　　　　　　　　　サポートセンターに電話しますと、
　　　　　　　　　　　担当者はタララララララ・・・・・

　　　　　　　テレビで落語を見てますと、
　　　　　　　　　噺家はタララララララ・・・・・
　　　　　　　　　　　なにが可笑しいのか？全然わからない・・・。
　　　　　　　　　　　　　あれで商売になるんですかねえ・・？

　　　　　　　彼女を口説くときも、タララララララ・・・・・
　　　　　　　　　断るときも、タララララララ・・・・・


　　　　　　　タララララララウィルスが蔓延しているんですよ。
　　　　　　　　このウィルスに感染してないとわからないんです。


　　　　　　　赤ちゃんはどうなの？
　　　　　　　　「ホギャ、タララララララ・・・・・」




　　　　　　　　　　　　　　お後がよろしいようで
　　　　　　　

これからの朝礼(夢って、奇妙キテレツ！ 10/30)

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通達があった。これからの朝礼は、　
漫画の吹き出しの中に言葉を入れて、
各人が自分のメッセージを発表するのだそうだ。
それをみんなで見るということらしい。