テン・テン・ツク・ポン・テケ・テン・テン・テケ・ツク・ポン
新作小咄 『蕎麦(そば)の食べ方』
え〜、蕎麦ともうしますと、
いろいろと食べ方に流儀ともうしますか、
作法などを講釈する方もおりますようで、
社長 「あ〜、これから蕎麦を食いにゆく。ついて参れ」
従業員 「へへーっ、かしこまりました」
社長 「きょうは、この店に入ってみるか」
社長 「まず、蕎麦を食べるときの音の立て方にも粋と野暮がある」
Aお前やってみろ」
A 「へえ、ずるずる・・」
社長 「あかん。草履を引きずって歩いているようなもんだ。
Bお前やってみろ」
B 「へえ、じゅぼっ、じゅぼっ・・」
社長 「ダメだ。それじゃあ、泥濘(ぬかるみ)だ。
うちの従業員は野暮天ばかりだ」
A 「じゃあ、蕎麦をやめて天婦羅にしましょう」
B 「いい提案だと思います」
社長 「オーイオヤジ!野暮天2丁たのむ」
お後がよろしいようで
A 「じゃあ、蕎麦をやめて天婦羅にしましょう」
B 「いい提案だと思います」
社長 「オーイオヤジ!野暮天2丁たのむ」
お後がよろしいようで